哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

子安地蔵のしだれ桜(写真)

2013-03-31 06:22:02 | 写真
また来たとささやくやうに見上ぐるは
子安地蔵の古木のしだれ       樋田哲仙

 JR阪和線山中渓駅にほどちかい子安地蔵(地福寺)に古木の風格あるしだれ桜が1本ある。紀州街道からすこし脇へ入る寺だが小じんまりしていて、人の住む気配がない、だが、草が伸び放題でもない。誰かが常に掃除をするのだろう。しだれ桜の樹齢が50年と知って驚いた。100,200年といわれてもうなずき不思議に思わない。まだ、それだけしか経っていないのかと。古風で風格があり、いつも出かける。

桜満開で多忙(水墨画)

2013-03-30 06:19:10 | 水墨画
大空に心開けば喜びの
春の足音そこここにする       樋田哲仙

 3月下中を迎えて近辺の桜の名所も見ごろとなっている。できる限り多くの名所へ出かけたく忙しくなってきた。最も近い名所の一つ、山中渓へはバイクで15分程度、気軽に楽しめる場所である。満開の枝が川にせり出し絶景となる。カメラを向ける場所も限られ、毎年同じ場所から撮るので同じ写真ばかりである。 にほんブログ村 美術ブログへ

京都釘抜地蔵(写真)

2013-03-28 06:01:38 | 写真
苦しみを釘抜くごとく苦を抜くが
人らの願ひ釘抜地蔵       樋田哲仙

 釘抜地蔵(石像寺)は二度目の訪問となる。数年前私鉄のハイキングに参加して、京都市中を数百人の団体で歩いた時のことである。市内は不案内でみんなとひたすら歩くだけで、どこをどう歩いたかは全く記憶がない。だが、寺の門前で訪ねた記憶がよみがえってきた。懐かしさと、記憶の確かさかが嬉しい。壁面に人生の苦を抜く釘抜の絵馬が飾れている寺である。

積草はもう少し先(水墨画)

2013-03-27 06:43:05 | 水墨画
厳しさの消ゆる林は下草の
青々として春のきにけり      樋田哲仙

 まだ、野山は枯草色で春は少し先のことだが、種類によっては緑色を濃くする草もある。散歩をしながら目を向けていると、ウマコヤシ、スズメノエンドウだけはどうしてか青々として目立っている。食べられる草ではないのでどうしようもない。目当てはヨモギで、揚げて春を楽しむ計画であるのだが、残念である。春の草を楽しめるのはもう少し先のことのようだ。  にほんブログ村 美術ブログへ

紀三井寺重文の多宝塔(写真)

2013-03-25 06:32:08 | 写真
六日前開花を聞けば頃合ひと
心をせきて紀三井寺かな       樋田哲仙

 近畿のトップを切って18日桜の開花を伝えた和歌山・紀三井寺は何度も訪ねている。そろそろ花の見ごろを迎えるころと思って出かけた。日曜とあって、参拝客もまずまずの境内である。堂宇の朱塗りが鮮やかで華やぐ。桜は一部の木を除いて、まだ早すぎて満開とはいかなかった。もう4,5日といったところか。

椿を活けて(墨彩画)

2013-03-24 06:45:21 | 墨彩画
美しく咲きてもわざと人々の
行くこともなく虚しき椿        樋田哲仙

 椿の絵を掻き揚げて、ふと頭をよぎった。梅は名所が咲くころになると、待ちわびるようにして人が出かける。新聞にも梅だよりの欄があって開花状況を報せる。桜にしては桜前線まであって人をあおるように報道する。名所もあって人が繰り出す。だが椿は見捨てられたように蚊帳の外にある。派手な人の動きは全くない。画題にしてよく描くのだがどうしてなのか、人の心を引き付ける魅力に欠けているだろう。 にほんブログ村 美術ブログへ

北野天満宮の神牛の石(写真)

2013-03-22 06:18:32 | 写真
見るからに高価に見ゆる神牛の
触れて光れり天満宮は       樋田哲仙

 京都北野天満宮の長い参道脇に珍しい石の牛がいる。おそらく大理石と思われる。、石のことは知識が皆無でとんとわからないが、見たこともない紋様入りの牛である。訪れた人が触れていくので、光り輝いている。寺院の賓頭慮さんのように患部を牛に奪い取ってもらうのであろう。光沢はすごい。

各地から桜の開花の便り(水墨画)

2013-03-21 06:51:33 | 水墨画
寒きには梅に癒され桜には
春の来たるを喜ぶ心       樋田哲仙

 寒暖の差の激しい季節だが、確実に春は近づいている。福岡で日本最初の桜の開花、続いて熊本、東京、静岡と毎日急ぎ足に増えている。近畿では毎年のことながら和歌山:紀三井寺だが、平年より8日早い18日の開花となった。1週間で満開を迎えるから来週前半となりそうだ。寒いときには楚々と咲く梅に癒され、桜の開花には春の扉の開かれる思いがする。 にほんブログ村 美術ブログへ
 

和服姿で京都を修学旅行(写真)

2013-03-19 06:34:10 | 写真
はるばると来てめぐりゐる京都をば
和服姿に修学旅行       樋田哲仙

 北野天満宮で見かけた一点景である。若々しい男女十数名ずつが和服姿で護摩符売り場で人だかりしていた。尋ねてみると新潟から修学旅行と応えるので、びっくり。当方も団体での集合時間が迫っているたのでそれ以上は尋ねなかった。まさか家から持参してきて着換えたとは思えない。すると貸衣装のビジネスがあるのだろう。梅の花の満開の京都を和服で修学旅行とは想像もしていない。

桜の苗木の芽吹き(水墨画)

2013-03-18 06:30:34 | 水墨画
去年(こぞ)植ゑし桜の若木芽を吹きぬ
名所なるころ吾の命は       樋田哲仙

 毎日散歩する道路沿いに昨年63本の桜の若木が植えられた。これらの桜は宝くじ社会貢献広報事業として植栽されたものと角柱の花崗岩に刻まれた碑が建つ。春先に植栽されて、その後放置されたままで、夏の干ばつを心配していたが、きのう芽吹きを確認した。1本の枯死もない。樹木の生命力には脱帽するばかりである。10~20年後には市の桜の名所となること間違いない。が、私の命のあろうはずもないのが残念である。 にほんブログ村 美術ブログへ