古今集第七百五十四番花筺(書) 2016-04-30 06:48:27 | 書 花筺めならぶ人のあまたあれば 忘られめらむかずならぬ見ぞ 詠み人知らず 花がたみの目がびっしりと並ぶように、あの人はいくらでも並べて比べる人があるのだから、きっと、私なんか忘れられているのだろう。どうせ物の数にも入らないらしい。
宗胤胤山門のフジ(写真) 2016-04-29 06:36:38 | 写真 山門の塀乗り出す見事さに 見上げて藤を皆通り過ぐ 樋田哲仙 5月の大型連休直前は全く忙しい。ツツジ、チューリップ、ボタン、フジとほとんど団子状態に咲いてくる。欲張ってどれもカメラに収めようとするから無理もない。当麻寺の支院の一つ宗胤院の山門を通りかかって、そうだフジの季節だと気付かされた。ちょうど見ごろで小規模ながら、下から見上げると立派な花見である。
空飛ぶ宝石カワッセミ(水墨画) 2016-04-28 06:39:47 | 水墨画 美しさのみの人気にあらざりて ダイビングして魚を捕食 樋田哲仙 外国の派手な鳥は別として、日本で空飛ぶ宝石とも称されるカワセミはとにかく美しい。長いくちばし、青緑の頭、コバルト色の背中、腹部は茶色と際立って美しく人気がある。さらに、木の枝に止まって水の中を泳ぐ小魚をダイビングして捕食する。魚を枝にうちけて頭から飲み込む。その機敏さに誰もが感動る。
古今集第七百五十三番雲もなく(書) 2016-04-27 06:33:55 | 書 雲もなく和ぎたる朝の我なれや いとはれてのみ世をば経ぬらむ 紀友則 私は雲ひとなく、風も穏やか朝の空のように、晴れた夫婦仲で暮らしているよ。
盛りを過ぎた当麻寺のボタン(写真( 2016-04-26 06:31:15 | 写真 例年を七日も早く出かけれど すでに過ぎたる当麻の牡丹 樋田哲仙 ボタンの花の盛りを見るのは至難の技に近い。そろそろと思っていると近所の家の庭のボタンが咲いた。用事があって2日遅れて名所の当麻寺へ出かけると、すでに過ぎている。花を大写しにはできない。ボタンの花を堪能することの難しさを思い知った。
ボケの花(墨彩画) 2016-04-25 06:01:28 | 墨彩画 移り来て五十年弱わが庭に 一本の木瓜今盛りなり 樋田哲仙 現在の大阪南部に移り住んで五十年弱となる。あっという間に過ぎた。その時白と赤の種類の違う2本を庭に植えて楽しんできたが、途中で家が手狭になって増築する際、1本が邪魔になって倒して現在は1本だけになっている。木瓜は長いこと次々と咲くので楽しめる。
古今集第七百五十二番見てもなほ(書) 2016-04-24 06:12:11 | 書 見てもなほまたももまくのほしければ 馴るるを人は厭ふべらなり 詠み人知らず ひとたび逢うことが出きても、また、何度も逢うことを望まれるものだから、それをあの人は嫌がっているのだろう。
万博記念公園太陽の塔(写真) 2016-04-23 06:17:03 | 写真 園内のシンボルたるはどこからも 頭の見ゆる太陽の塔 樋田哲仙 大阪万博が開かれてから46年が経過しているが、シンボルとして脚光を浴びた太陽の塔(70㍍)は巨大で園内のどこからでも頭が見える。鬼才岡本太郎の設計によるが、現在もレトロ化していない感じがする。異彩を放ち輝かしい。今後何年を経ても衰えることはないだろう。
みどりに変わる山池(水墨画) 2016-04-22 06:13:30 | 水墨画 眠りから覚める景色の増す緑 映りてすがしき春の山池 5月の大型連休も近づき、これまで枯葉色していた景色も眠りから覚めたように、緑が急に増して心が躍る。こんな時期は家に閉じこもっていては大切なものを忘れた心地までする。外出は体の健康にも良い。短い期間ではあるが存分に利用しない手はない。
古今集第七百五十一番久方の(書) 2016-04-21 06:17:37 | 書 久方の天つ空にも住まなく二 人はよそにぞ思ふべらなり 在原元方 彼女は天上界に住んでいるのではあるまいに、私が別世界にいる人間のように無縁の男と思っているようだ。
万博記念公園ソラード(空中観察路)(写真) 2016-04-20 06:22:52 | 写真 園内に歩道橋をば思はする 木立の中の空中散歩 樋田哲仙 大坂北部の丘陵地を開拓して開かれた大阪万博も50年近くになると植樹された樹木も立派な大木になている。園内西部に、そのっ木立を縫う歩道橋のようなソラードがある。長さ300㍍、高さ4~10㍍、曲折も多い。幅が狭く一方通行で途中からも合流できる登り口もある。途中にはネットのトンネルもありアスレチックのようでもある。展望は良くないがタワーへ上るほかない。
ムシクイの仲間は(水墨画) 2016-04-19 06:59:31 | 水墨画 見ることの機会のなくてムシクイは 識別特に難しきかな 樋田哲仙 日本野鳥の会]に12年間在籍し、取り組んできたが、鳥の観察は難しいものだ。種類が多く、識別が困難である。小鳥のムシクイはその一つだ。メボソムシクイ、コメボソムシクイ、イイジマメソムシクイ、センダイムシクイ外がなんねんやっても分からない。どれを見てもあまりにも酷似していてさっぱり分からない。難しくする一つはなかなかその鳥に出会わない。良く見かけるものならこんなことはないだろう。
古今集第七百五十番わがごとく(書) 2016-04-18 06:55:43 | 書 わがごとく我と思はむ人ともがな さてもや憂きと世を試みむ 凡河内躬恒 私が人を思うように、私を深く思ってくれる人があるといいのだが、そういう恋を試してみてやろう。
万博記念公園チューリップ園(写真) 2016-04-17 06:24:20 | 写真 新緑の清々しさに万博の 公園に来て一日の幸 樋田哲仙 46年前大阪万博が開かれた跡地の万博記念公園は260万平方㍍の広大な敷地である。きのうは新緑が映え、特にケヤキの林はこれぞ春の心地よさで満喫できた。園内を歩きに歩いて万歩計は15000歩も歩いた。桜は終わっていたが新緑が何よりも勝っていた。くぃ。
小鳥の動き(水墨画) 2016-04-16 06:56:12 | 水墨画 大方の小鳥の仲間身軽くて めまぐるしくぞ枝移りする 樋田哲仙 小鳥の動きは活発で恐ろしく早い。ホオジロ科、ヒタキ科、シジュウカラ科は種類も多く、どれも木の枝を次次と移る。単独やら群れで動くものいる。コガラやエナガは群れで動いて鳴き声が騒がしく、しばらくすると静けさが戻る。カメラを向けても全く落ち着きがなく撮るのに一苦労する。