哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

まだ聞かぬツクツクボウシ(水墨画)

2014-08-31 06:43:23 | 水墨画
晩夏と初秋ともなるこの季節
いまだ聞かれぬつくつくぼうし       樋田哲仙

 8月下旬から9月上旬のころころはツクツクボウシのうるさいほど鳴き声が聞かれるものだ。だが、まだ一度も聞かれない。今夏は異常気象で台風11,12号が襲った。京都福知山の浸水被害、広島の土砂災害、北海道利尻島まで及んだ。これらは地球温暖化の影響といわれる。セミまでも影響が出ているのだろうか。  にほんブログ村 美術ブログへ

円覚寺仏殿の竜の天井画(写真)

2014-08-29 06:02:35 | 写真
円覚寺の山門進み仏殿に
入りて仰げば龍睨みゐる      樋田哲仙

 円覚寺は鎌倉観光の名所の一つであるが、駐車場がなく小型自動車すら止めるのに難儀する。バスなど到底無理な話である。それさへ解消すれば入山者が増大するはず。山門を通り抜けて次の仏殿に入ると着色された竜の天井画ある。禅宗の寺でよく見かけるが、ほとんどが水墨画が多い。

種類の多いナデシコ(墨彩画)

2014-08-28 06:59:02 | 墨彩画
三百と聞きてその数驚きぬ
多きも多し撫子の種は       樋田哲仙

 ナデシコにはその数300種類あると聞いて驚嘆した。園芸品種で人工的に作り出したものが多数あるのだろう。そうなると爆発的に増加する。原種となればぐんと減るだろう。自然界の動植物の種類が多いことを知った。先日、テレビでアザラシのことを放映していて、確か19種類いるといっていたように思う。どれも驚くほど種類が多いものだ。。 にほんブログ村 美術ブログへ
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鎌倉五山円覚寺山門(写真)

2014-08-26 06:30:05 | 写真
ここまでと円覚寺をば立ち去れば
まだ半分が残ってゐるとは        樋田哲仙

 鎌倉五山の円覚寺を訪ねた。分かりにくい場所にあって、駐車場がないのにも閉口した。山門から本堂までの建造部が古い。創建は北条時宗のときというから肯ける。十分に楽しんで立ち去ったつもりが、途中休憩がてら車の中でパンフレットを見るとまだ半分が残っていたことを知る。。小雨が降っていたせいにしても、後の祭りである。

琵琶湖には小舟が似合う(水墨画)

2014-08-25 06:10:58 | 水墨画
四季問はず広々とする琵琶湖には
漂ふごとく小舟の似合ふ     樋田哲仙

 日本最大の湖琵琶湖を地元の人たちは海と呼んでいる。湖畔に立って湖を眺めると、海と呼ばれるのを納得できる。小さな日本によくもこんなに大きなものが誕生したものだ。東岸を走ると流れ込む河口に葦の群生を見かけて海とはやっぱり違うことを実感する。大型船も見かけない。琵琶湖には小舟が溶けこんでよく似合う。 にほんブログ村 美術ブログへ 

松岡東慶寺境内(写真)

2014-08-23 06:27:58 | 写真
清掃の行き届きたる境内の
詫びに浸れる東慶寺かな       樋田哲仙

 鎌倉五山ではないが、松岡東慶寺は女性を救済する特異性を持つ寺であることから、五山以上に名が知られている。寺域はさほど大きくはない。毎日清掃作業に従事する人がいて境内は草1本と見当たらない。境内の散策にはわび、さびの雰囲気が漂う。本堂へは立入禁止で望みはかなわなかった。

寒山拾得(水墨画)

2014-08-22 06:33:48 | 水墨画
剽軽の風貌をする僧二人の
画題となるは寒山拾得       樋田哲仙

 寒山拾得の剽軽なとりあわせでは中国、日本の水墨画に描かれている。寒山は経巻を開き、拾得は箒を持っている姿で描かれている。櫛も髪に入れない風狂な僧として親しみがわく。  にほんブログ村 美術ブログへ

鎌倉松岡東慶寺(写真)

2014-08-20 06:22:24 | 写真
駈け込めば世にも浄土は鎌倉の
女を救ふ東慶寺かな      樋田哲仙

 北鎌倉の東慶寺を訪ねた。北条時宗の妻覚山尼の創建で、南北朝時代の古刹である。後醍醐天皇の皇女用堂尼が入山してから松岡東慶寺東慶寺(松岡御所)と呼称された。離婚を欲しる妻女が駆け込み、3年間修行すれば離婚が成立する。縁切寺(駆込寺)の俗称がある。明治38年尼寺から、僧寺に変更された。女性救済の寺であった。

セミにも季節の移ろい(水墨画)

2014-08-19 06:22:20 | 水墨画
熊蝉にとって代って油蝉
盆の過ぎたる公園の木々       樋田哲仙

セミの鳴き声を聞いているだけで季節の移ろいが分かる。近くの公園ではクマゼミのシャンシャンと威勢の良い声が、このごろ、アブラゼミに代わってきている。今は両方が鳴いている。もうすぐ、ツクツクボウシに代わるだろう。隣にある保育所の幼児が先生に連れられて10人ほど網を持って出てきてセミ取りである。しばらくすると、虫籠に鳴き騒ぐ蝉が入っていた。先生に取ってもらったことだろう。にほんブログ村 美術ブログへ

露座の大仏鋳造のあと(写真)

2014-08-17 06:21:43 | 写真
大仏を与謝野晶子は釈迦牟尼と
詠みて拝むは阿弥陀の如来       樋田哲仙

鎌倉の大仏は奈良の大仏と並んであまりにも有名である。与謝野晶子が「鎌倉やみ仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」と詠んでいるが、阿弥陀如来座像で釈迦ではない。唱えるご真言も違ってくる。鋳造のあとが7段に見えている。高さは台座を含めて13.35㍍だが、大仏とは一般に高さが丈六(4.8㍍)以上をさし、各地にある。