哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第三十一番はるがすみ(書)

2010-05-24 05:00:03 | 
はるがすみ立つを見すてて行く雁は
花なき里に住みやならへる       伊勢

 春がすみが野山に立ち込めるよい季節になったのに、見捨てて北国へ帰っていく雁は花の咲かない里に住む習慣がついているのだろう。冬鳥はよい季節の春を逃れてわざわざ寒冷地へ向かうのだ。千年も前では不思議な現象に違いない。