哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

南木曽等覚寺山門(写真)

2013-10-30 06:54:07 | 写真
行脚して各地に残る鉈彫りの
円空仏が南木曽の寺に        樋田哲仙

 江戸中期の遊行僧の円空は岐阜・羽島市の出身で、中部から北海道に足跡がある。生涯に12万体の仏像を彫り続けたといわれていてる。鉈の木彫りで小さく、荒削りに笑みをたたえているのが特徴である。岐阜に1000体、愛知に3000体が見つかっていて、現在確認されているのは約5300体という。今回木曽路を訪ねて等覚寺に3体の円空仏が円空堂に安置されていた。

秋バラ(水墨画)

2013-10-29 06:14:54 | 水墨画
香も艶も違ひなけれど秋薔薇は
小寒き風にわびしく揺れる        樋田哲仙

 近くの開園したバラ園を覗いた。花そのものは春バラと違いはないが、花数が極端に少ない。過大に言えば10分1の感がある。入場者もまばらで、風も小寒く、なんともさびしい。カメラに収める気にもならず、1枚も撮らずに早々に帰った。バラは5月に限る。 にほんブログ村 美術ブログへ

南木曽の桃介橋(写真)

2013-10-27 06:41:13 | 写真
この前は足すくむほど風強く
けふの渡りの橋の穏やか         樋田哲仙

 この前とは23年5月植物同好会のメンバーとともに南木曽を歩いた。木曽川に架かる桃介橋は福沢諭吉の養子桃介が対岸に発電所を建設する際の資材運搬用に架けた橋である。大正11年に完工し、昭和50年代に老朽化したために修復され、今日も活用されている吊り橋である。長さ247㍍、幅2・7㍍。当時では斬新な名物となったに違いない。 

10月でもまだ台風(水墨画)

2013-10-26 06:55:35 | 水墨画
台風は九月のものと思ひきや
次々とくる十月にして         樋田哲仙

長い間、台風が襲来するのは9月と思い込んでいた。10月に入ると、今年も無事に済んだと安堵してきた。所が、今年は全然違う。大型台風26号が16日未明伊豆大島を襲って大きな土砂災害をもたらした。死者31人、行方不明14人。懸命な救出作業が続いている。27号28号も南海上を東進していて、雨の影響が心配である。 にほんブログ村 美術ブログへ

多治見市の虎渓山永保寺(写真)

2013-10-24 06:39:20 | 写真
幾十年経て訪ぬれば面影は
大方のなき永保寺かな       樋田哲仙

 30年以上は夕に経って立っている。寺名や無際橋、観音堂は記憶通りで懐かしがわいてきたが、境内の他の建造物は皆目記憶から抜け落ちている。永保寺は多治見の観光名所の古刹である。鎌倉時代までさかのぼり、観音堂や開山堂は国宝となっており、国の名勝の庭園を有する。臨済宗南禅寺派の禅宗である。

小寒い秋のころは(水墨画)

2013-10-23 06:37:24 | 水墨画
四季咲きのバラの再び咲くころは
小寒き風が野を吹きぬける        樋田哲仙

 バラには春と秋の年2回花をつける四季咲きがある。10月下旬は秋咲くバラの季節である。近くのバラ園も秋咲きの開園を報せている。秋咲きは5月の花と違って精彩がなく寂しい。風も小寒く服装も夏のようには済まされなく、1枚長袖のものを着込むころである。  にほんブログ村 美術ブログへ

東京スカイツリーは遠くからでも(写真)

2013-10-21 06:23:47 | 写真
完成後初めてなれば東京の
スカイツリーは遠くから見ゆ       樋田哲仙

 東京の新名所東京スカイツリーは墨田区に昨年5月開業となった。構想から10年、着工から5年で総工費650億円である。東京タワーの電波塔が林立する高層ビルに電波障害がおこり、これをカバーするための新電波塔である。高さ634㍍、第1展望台350㍍、2000人収容、第2展望台450㍍900人の収容で巨大な塔である。東京の遠い地からでも眺められる。

里の秋(墨彩画)

2013-10-20 06:56:40 | 墨彩画
子規の句を口ずさみつつ柿畑の
農道を行く空晴れ渡り      樋田哲仙

 子規の句とは「柿食えへ鐘が鳴るなり法隆寺」である。小学5年生の時覚えた。以来秋の柿の時節となると、なぜかこの句を口ずさんでいる。核無種はすでに店頭に見かけるが、富有柿はまだ早い。11月中旬が最盛期である。和歌山を走ると柿畑をよく見かける。 にほんブログ村 美術ブログへ

東京・浅草寺(写真)

2013-10-18 06:43:43 | 写真
秋晴れて朱色映えたる浅草寺
立ち寄るほどの急ぎの参り        樋田哲仙

 千葉・幕張メッセでの全国民生委員大会に参加した。関空から羽田まで飛行機で移動し、午後からの開催に時間があったので、浅草寺までの時間つぶしの参拝をすることにした。誤算は首都高速の慢性的な渋滞である。50分が倍の時間を要した。中見世の見物どころではない。ただ、参拝したにすぎない始末。せっかくの参拝が立ち寄った程度になってしまい残念であった。

ケイトウに秋の深まり(墨彩画)

2013-10-17 06:06:48 | 墨彩画
ドライブの野辺に色濃く鶏頭の
燃ゆるを見れば秋深みをり        樋田哲仙

 今月の3連休を利用して木曽路の旅を楽しんだ。民家の軒下に3本立ての菊鉢が時期を迎えていた。関西との気温が2週間の差はあるようだ。野辺に咲くケイトウの赤が目立ってやはり早い。サルビアの赤と競い合って秋の深まりを報せている。車を止めて種を失敬しようとしたが、熟していなかった。 にほんブログ村 美術ブログへ