哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

南部梅林(写真)

2016-02-29 06:44:59 | 写真
先週の雨にたたられ今日来れば
南部の梅は盛りすぎたり        樋田哲仙


 1週間前の土曜南部梅林を予定していたが、ひどい雨と予報が出たので中止し、丸1週間遅れて出かけた。天気は良好だったが。肝心の梅は盛りを過ぎて写真には向かなかった。南部は梅の実を目的に栽培する白一色の畑である。公園の多品種をそろえるものとは異なるが、盛りを過ぎていては残念である。

池にカモメは(水墨画)

2016-02-28 06:19:19 | 水墨画
海なればあまたの鷗見かけるを
木に囲まれる池をば飛ばず        樋田哲仙

 冬鳥のカモメは3月になるとメッキリス数を減らして見かけなくなる。カモメは海に遊び、付着した塩分を洗い落とすために河口に来て水浴びをよくする。だが、池にはほとんど来ない。餌の問題や木を避けるのかは知らない。数の多いユリカモメでさえ不思議なルールを守っている。 

和泉リサイクル環境公園シダレウメ(写真)

2016-02-26 06:14:28 | 水墨画
辛うじて間に合ひたるは咲く梅に
心を寄せる日本人我        樋田哲仙

 花は短期間で終了するので、満開に合わせるのは難とてもしい。サクラ、モモ、ボタンにモミジなどどれもがそうだ。今回は梅を狙って和泉リサイクル環境公園に出けた。数百本のシダレウメは満開を迎え、2日も遅れれば駄目なことになるとこであった。危ない。危ない。今年は十分である。

風は冷たいが日差しは(水墨画)

2016-02-25 06:11:01 | 水墨画
痛む膝引きずりながら野に行けば
春の気配に喜びの湧く        樋田哲仙

 2月下旬ともなると日差しは強いが、寒気団が日本を覆い、風が冷たい。コートなしでは外出もできない。昨年暮れ、熊野古道のバスツアに参加して無理をしたのか、ひざを痛めて水がたまる始末。だいぶ回復して杖なしで歩けるようになった。だが、外出は思うようにはできないが、日差しが強いと出たくなる。春の気配は十分に感じられる。 

三原・仏通寺(写真)

2016-02-23 06:13:32 | 写真
谷筋の尽きたる所三原には
名前の高き寺ぞありける       樋田哲仙

 山陽自動車道・三原久井ICで降りて目的地の仏通寺をナビに入力し、走るのだが、大回りをしてしまった。もっと近道があるらしい。そこで谷筋の長い道を奥へ奥へと踏み込まざるを得なかったのだろう。行き着く果てに寺はあった。屋根つきの橋を渡って山門に通じる情緒が醸しだされている。人影はなく一人境内を散策する。

春を待つ池(水墨画)

2016-02-22 06:24:04 | 水墨画
生き物の動く気配もさざ波も
なき静かなる春を待つ池        樋田哲仙

 2月も下旬になった。3月の声もすぐそこに迫っている。春の暖かさが手に入ることになるが、まだ自然は動きもなく、山池は生き物の動く気配は何もない。水鳥のカモもいなく、風すらないのかさざ波も立たない静かな池である。  

西国寺三門(写真)

2016-02-20 06:04:48 | 写真
屋根を見てなほ道を訊く参道の
たどり着きたる西国寺かな         樋田哲仙

 尾道の中心街は不案内では一苦労する。ナビを頼るが時々誤作動してくれる。後になって知ることだが大回りしていたことになる。目的の西国寺は山門のや屋根がみえているのに着けない。通りがかりの老女に尋ねたやっとわかった。街が狭くて駐車場もないので苦労が多い。

高野山参道(水墨画)

2016-02-19 06:13:51 | 水墨画
参道の杉の並木ののびのびと
吾の心を育み給へ       樋田哲仙

 前回のブログにも杉や檜の直立した大木には惹かれることを記した。高野山や奥伊勢宮原宮神社の長い参道にはまさしく古木の大木が立ち並び、空へ直立している。長い年月を風雨に耐えて現在も生き続ける姿はなんとも心を爽快にしてくれる。世間の些細な出来事は取るに足らない小さな事柄に思えてくる。 

西国寺三重塔(写真)

2016-02-17 06:08:54 | 写真
三重の塔を見上ぐる境内に
しばしの至福尾道の旅       樋田哲仙

 尾道は寺のやたらに多い街である。その代表格は千光寺であろう。山腹にある寺まではロープウエーの便があり観光のメッカとなっている。これまで何度も行っているので今回は避けて、西国寺へむかった。広大な境内のの高台に見える三重塔を仰ぐ絶景の位置に腰を下ろしてしばらく幸せの時を過間をした。

冬の林は侘しい(水墨画)

2016-02-16 06:48:09 | 水墨画
静かなる冬の林に踏み入れば
乾きし音のことさら侘し         樋田哲仙
 
 芽吹きの前の冬の林は冬枯れの下草や落ち葉が敷き詰められて一歩足を踏み入れるとカサカサと音が出て侘しい。虫や蛇の出る心配は全くないので気軽に踏み込めて用心する必要はない。樹木の葉が透けて青い空がよく見えるが、足音は無性に侘しい。