哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

遠州万松山龍潭寺(写真)

2014-07-30 06:34:24 | 写真
浜松に彦根と同じ名の寺が
ありて訪ねる龍潭寺かな       樋田哲仙

 同じ寺名は全国にいくらでもあり珍しくもない。龍潭寺はそうざらにある名前ではない。何か縁が存在するのだはないかと調べてみると、戦国時代の戦勝で、浜松から彦根へ井伊家が転封されたという。何のことはない浜松の方が古いことになる。どちらも古刹で風格がある。

ホオズキの熟する頃(墨彩画)

2014-07-29 06:08:22 | 墨彩画
朱の映えて水持ち長き鬼灯は
盆の仏の花でありたり       樋田哲仙

 盆のころに仏花としてホオズキが重用されるのは中部圏の話のようだ。子供のころ、どこの家庭でも仏壇や墓にはホオズキを供えた。花というより実であるが、朱に染まり水持ちが良く助かる。暑い盛りで他の花ではすぐに枯れる。屋敷内の空き地に栽培して仏の花にする。関西ではそれがない。  にほんブログ村 美術ブログへ

秋葉神社下社参道(写真)

2014-07-27 06:21:56 | 写真
15㌔麓と山頂離れゐて
秋葉神社は上社と下社      樋田哲仙

 遠州秋葉神社は赤石山脈の最南端尾根筋にある。上社は秋葉山(866)の山頂付近と下社は気田川の河口にあり、標高差750m0差ある。直線の登山道で1時間30分、車で20分を要するから15㌔はないかも。下社は参道も短く、素朴な建造物が田舎じみている。有名だけに落胆も大きい。

公園の蝉しぐれ(水墨画)

2014-07-26 06:10:14 | 水墨画
梅雨明けば這ひ出す穴の公園に
あまたのありて蝉しぐれ降る        樋田哲仙

 今年の梅雨開けは7月21日であった。気象用語に[梅雨明け十日]なる言葉あるそうだ。それが暑いという。その通りに昨日、一昨日と全国的に猛暑が襲っている。表はサウナのような暮らしを余儀なくされている。熱中症患者が続出して死者まで出ている。しばらくこの猛暑は続き、対策には十分な水分補給を行っている。 にほんブログ村 美術ブログへ

秋葉神社上社本殿(写真)

2014-07-24 06:22:34 | 写真
記憶より一度行きたき遠州の
火を祀る神秋葉の上社       樋田哲仙

 子供のころ、村に秋葉神社の講が組まれて代表者が年に一度、遠州の秋葉神社へ参る風習があった。昔の家屋は茅葺でいったん火災が発生すると飛び火で延焼となり恐れられた。それが講をくまれるように発展したのだろう。父親から聞かされた記憶が蘇り、訪ねてみたくなった。

ユリは長期間咲く(墨彩画)

2014-07-23 06:10:42 | 墨彩画
大方は白の目立ちて町内の
家々に咲く鉢物の百合       樋田哲仙

 ユリの花は次々と長期間咲くことを知った。梅雨入り頃から梅雨あけてもを楽しめる。園芸品種はカラフルな花が多く華麗である。町内の散歩で見るものは庭の鉢物として咲かせているが、白色が多い。花弁が長くラッパの内外各3枚を持っている。芳香も素晴らしい。多年草で、季語は夏とある。 

遠州伊井谷宮(いいのやぐう)(写真)

2014-07-21 06:05:02 | 写真
開拓の似たる心に初めての
伊井谷宮の参道進む      樋田哲仙

 遠州路を走行中突如大きな鳥居が目に入って急停車すると伊井谷宮と知った。直線的に参道が奥へ続く。参道両側にのぼりがびっしりと立ち並ぶ。明治初期の創建で、後醍醐天皇第四皇子宗良親皇を祀るとある。旧社格は官幣中社で風格がある。

ひまわり咲き始め(墨彩画)

2014-07-20 06:16:42 | 墨彩画
山間の休耕田は広々と
黄に輝ける向日葵畠       樋田哲仙

 兵庫県佐用町では山あいの休耕田を利用してひまわり畑が出現している。今年で25年目となり、新規格の話ではない。6地区がそれぞれ管理していて、開園日も違う。宝蔵地区では7月8日から開演している。遅い地区でも1週間と違わない。畠には早咲き遅咲きと種類を変えて長期間観賞できるように計らっている。絵は化粧品会社のぱんふっれとの表紙の写真を絵にしていにほんブログ村 美術ブログへ

方広寺三重塔(写真)

2014-07-18 06:47:34 | 写真
小高きに聳えるごとく遠州の
方広寺なる三重塔       樋田哲仙

 4江方広寺の謝罪地は浜松市北区碑吉佐町である。片田舎とはいささか非礼であるが、都会ではない。臨済宗大本山で室町時代の創建とある。大伽藍は幾度も火災に遭い、焼失しているが、難を免れたものや再建されたもの。三重塔は本堂より小高い山の上にあって見上げる格好になる。朱色が冴えて華麗である。

日本には滝は多い(水墨画)

2014-07-17 06:28:36 | 水墨画
ただただに上より水が落ちるのを
名づけてこれを滝といふなり       樋田哲仙

 日本には山が多いから滝が多い。内陸部へ入ると必ずと言いていいほど滝がる。落差があり、水量の豊富な直瀑(上から直接滝壺へ落ちる滝)がいい。段瀑となるとどうしても迫力が薄らいでしまう。落差があればあるほど胸に響くものがある。そう考えると梅雨時は水量があって滝の眺める時期である。 にほんブログ村 美術ブログへ