哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

雪舟の水墨画を模倣(水墨画)

2016-10-31 06:40:49 | 水墨画
幽玄の世界漂ふ水墨画
惹かれて描くやはや二十年        樋田哲仙

 水墨画を見ていると他の水彩画や油絵には見られない幽玄の世界が漂う。これが水墨画に手を染めて描きはじめた理由である。だから墨で絵を描けばいいわけではない。簡単なナスだのカボチャだの単品を描くとただの絵になってしまう。どうしても自然の山深い景色となってくる。中国の水墨画を見ているとその傾向が強い。それがまた難しいもので、そんなに景色があるはずがない。仕方なく単品も必要となる。  

輪王寺本堂は修理中で大きなパネル(写真)

2016-10-29 06:00:06 | 写真
輪王寺修理中にてかくなると
巨きパネルを覆ひに掲ぐ       樋田哲仙

 東照宮から輪王寺までは目と鼻の先の距離ですぐに分かり苦労はなかった。名高い寺名の割には山門が小さい。ことによると裏門かもしれないと思った。中へ進むと本堂(三仏堂)が修理中で覆いに包まれていて影も形もない。完成後の姿の大きなパネルがシートに掲げられている。なんとここまでも修理中かと日光の旅は修理ばかりであんぐりとした。

珍しい小粒なのぶどう(水墨画)

2016-10-28 06:16:05 | 水墨画
店頭に葡萄の各種見かけども
食べることなく秋も終盤       樋田哲仙

 月日の経つのは実に早い。ブドウが店頭に並ぶのは8月に見かけて早くから知っていた。デラウエアがすきぐらいなもので後はあまり口にしない。皮をむくことが嫌いで避けている。手をクチャクチャさせるからである。ただそれだけのことになる。今年は一度も食べないうちに秋も後半になってしまった。柿、梨、林檎と秋の味覚が多く出回るから食べる暇がない。 

日光東照宮の本殿も修理の覆い(写真)

2016-10-26 06:50:15 | 写真
知るならば来ることはない日光も
本殿までも修理の覆ひ       樋田哲仙

 日光の旅に疎外されたのは天候ばかりではない。期待した陽明門が修理で覆いされて失望したが、本殿までもが同様に覆いされて落胆するばかり。だが、内部へ観光客への配慮であろう。入場券購入する際受付嬢に修理の断りを告げられたが、いまさら諦める訳にはいかなかった。入ることができた。

来年はヒョウタンに夢が(墨彩画)

2016-10-25 06:35:53 | 墨彩画
来年の楽しみ一つ知人より
瓢箪の種手に入れにけり         樋田哲仙

 子供の頃からヒョウタンは好きである。腰のあたりにしまりがあり、なんとも剽軽である。あれが自然の造形であるから面白い。来年は小さな貸農園ながらヒョウタンを作ろうと思い立って、栽培歴15年の知人に種を頼んでおいたら、センナリヒョウタンとミニヒョウタンの今年採れた種をくれた。前者に至っては1株で30個ほどはできるとのこと、すごい数の収穫となりそうだ。もう来年の夢が膨らんでいる。 

東照宮の三猿(写真)

2016-10-23 06:17:58 | 写真
手の届くほどの高さに三猿の
説明聞きてしみじみと見る       樋田哲仙

 日光東照宮にある5100余の彫刻の中で[三猿]と[眠り猫]はあまりにも有名である。共に傷みがひどく60年ぶりに修復されるという。厩舎の軒下に飾られているサルは7月に取り外されているから、当方が眺めたサルはレプリカだろうか。サルは年内にネコは来春は3月に終了予定だそうだ。白馬の神馬は午前十時から午後2時までいるがそれ以外の時間には他所に移動して休息するという。馬は見ることができなかった。

菊花展近し(水墨画)

2016-10-22 06:39:00 | 水墨画
菊花展楽しみとする毎年も
今年は旅にビーナスライン      樋田哲仙

 毎年11月3日は近くの菊花展を楽しみとしている。が、今年は長野のビーナスラインの旅を予定している。菊花展は旅の後にならざるを得ない。6日には帰宅するので7日に観賞できるはずである。審査も終了していて高松宮杯、文部大臣賞ほか多数が決定しているだろう。高速道路を利用するので土日祝は料金が7掛けになるからいつ出かけてもよいという訳ではない。  

雨に煙る五重塔(写真)

2016-10-20 06:17:46 | 写真
傘さして東照宮のついてなし
五層のあたり雨に煙れる        樋田哲仙

 日光の各所を傘さしてめぐるのはついていない。最大の観光地東照宮の門をくぐってすぐ左側に木立に挟まれるように五重塔は建つ。東照宮そのものが標高645㍍、塔は36メートルで五層のあたりは雨に煙邸る。この塔は初代が焼失して江戸後期に再建されていて国宝とどこにも書かれていない。

ブドウの収穫期は(水墨画)

2016-10-19 06:43:46 | 水墨画
十月の半ばはすでに終わりしか
葡萄の棚に跡形もなし       樋田哲仙

 国道19号線の塩尻辺りの木曽路は両側にブドウの棚が目にとまる。10月半ばともなると収穫は終わってしまっているのか棚にはブドウの房は見当たらい。ブドウに限らずどの種類にも早生とか奥手があって、たまたまみかけた場所の棚は早生の品種なのかもしれない。野小屋に書かれた産地直売の文字も寂しげで閑散としていた。  

陽明門は修理の覆い(写真)

2016-10-17 06:35:59 | 写真
見納めの旅の思ひに訪ねたる
陽明門は修理の覆ひ       樋田哲仙

 日光東照宮の陽明門を見納めの思いでしっかりと観察する予定が平成の大修理とかで本殿と陽明門は覆いが掛けられ台無しであった。平成25~30年と順次修理されるらしい。陽明門は来春3月目までという。遠くから訪ねた甲斐もなく全く残念至極である。最近どこへ出かけるのにもこれが見納めという思いで眺めるのに。