哲仙の水墨画

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古今集第二十七番あさみどり(書)

2010-05-12 06:37:41 | 
あさみどり糸よりかけて白露を
玉にもぬける春の柳か        僧正遍照

 柳の長い枝より新芽の浅緑が糸を寄り合わせたようだが、そこへ白露が置かれてみると玉を貫いた糸のようだ。それが春の柳だ。柳が糸を引くと表現するが、この言葉は平安時代からあったことになる。白露を美しい玉とみなすも同様である。古今集には「あさみどり糸」までの句またがりに表現する方法は今までにも時々見かけた。