哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

銀山坑道内の作業(写真)

2016-01-30 06:45:41 | 写真
充実も世界遺産にあらずに
惜しきとぞ思ふ生野銀山       樋田哲仙

 生野銀案を訪ねて世界遺産に登録されていないことが残念である。登録されている石見銀山と比較すると比べ物にならないほど充実している。交通も入口まで車で行ける。資料館や、売店もある。坑道は長く、作業者の人形が何体も設置されている。作業の情景がよく理解できる。石見に比べて生野が世界遺産に登録されていないことが惜しい。

猿の字のつく言葉、成句(水墨画)

2016-01-29 06:11:58 | 水墨画
猿のつく諺・成句どれみても
意外なほどによきものあらじ        樋田哲仙

 サルは霊長類で人間と同属で、賢い動物っである。ところが、気の毒に猿のつく諺や成句を見るとほめたたえるものは少ない。猿知恵、猿真似、猿の人まね、猿も木から落ちる、猿の尻笑い他多数ある。最後のものは自分のお尻が見ることができずからずに他のサルの尻が赤いのを見て笑うことだ。よく理解できる。サルがこれらのことを知った俺を見くびるなと真っ赤になって怒り出すように思われる。

一乗寺見上げる本堂(写真)

2016-01-27 06:48:58 | 写真
いつ来ても心新たに本堂を
見上げて見張る一乗寺かな       樋田哲仙

 西国札所一乗寺は3,4度目の訪問であるが、不思議に新しい発見がある。記憶が弱いのだろう。直線的に階段が伸びていることは知らない。階段の正面にの高台に本堂が建つことも記憶にない。本堂がこんなに大きかったこともそうである。これでは初めての訪問と変わらない。呆れるほかない。

おサルのかごやだホイサッサ(墨彩画)

2016-01-26 06:56:17 | 墨彩画
申年と知りて思はず口ずさむ
子供のころのおサルのかごや         樋田哲仙

 子供の頃のに覚えたおサルのかごやは学校の音楽の時間ではない。現在はどうなっているか知らないが、昔は学芸会があって、全校生徒が一日講堂で劇、踊り、歌などを父兄(保護者)に見てもう学校行事である。上級生が踊りでおサルのかごやを披露した。何回も練習風景を見て自然に覚えたものである。レコードから流れる歌は今でも鮮明で懐かしい。 

一乗寺三重塔(写真)

2016-01-24 06:22:16 | 写真
本堂はいよいよ高く三重の
塔を見下ろす一乗寺かな        樋田哲仙

 五重塔や三重塔があると知ると少し遠くても立寄ることにしている。一乗寺は三重塔が長い階段の中間点に建っていて、さらにあがて本堂にたどり着く。したがって三重塔の屋根が丸ごと眺められる。外にないでもないが、珍しいほど数は少ない。福井県小浜の妙楽寺が思い浮かぶ程度だ。一般的には塔は下から見上げるもである。

地獄谷のサルは極楽(水墨画)

2016-01-23 06:19:36 | 水墨画
好奇なる子猿の真似に親猿が
入りて湯と知る猿の温泉         樋田哲仙

 長野県北部の志賀高原を源とする横湯川の溪谷に地獄谷野猿公苑がある。ホテルの露天風呂に野生のニホンザルの子ザルが好奇で温泉に入ったのを真似して親ザルが温泉の味を覚えて以来、160頭中50~60頭のサルが入浴するようになっている。一年のうち4か月が雪のきびしい環境のサルにとっては最高の楽園となっている。外国にも紹介されて広く知られている。 

法華山一乗寺(写真)

2016-01-21 06:31:06 | 写真
杖つきて膝の痛みにゆっくりと
階段登る一条寺かな       樋田哲仙

好きで各地を訪問している。信仰で参るのが目的ではない。建造物や仏像、垣根、樹木、組み物などを観察することが好きだからである。最近膝を痛めて寺社には階段が多くあり辟易している。西国札所第26番一条寺を訪ねたが162段の長い階段があって苦労した。ゆっくりだから登り切って安堵した、

サルは人を見くびる(水墨画)

2016-01-20 06:37:43 | 水墨画
驚くや飼育につきて始めには
猿の多くに見くびられる        樋田哲仙

 軍団を成すサルの飼育の仕事もはじめのうちは大変と聞く。新人を見くびり一人前に見てくれない。意地悪をしたり、言うことを聞かないなどで困らせるらしい。サルと仲良しになるまでが一苦労となる。サルは人の足元をゐる計算ができるのだろう。恐れ入ったものだ。 

笛吹市慈眼寺(写真)

2016-01-18 06:28:41 | 写真
天晴や笛吹市には慈眼寺no

国の重文三つの堂宇       樋田哲仙

 山梨に笛吹市がある。聞くだけで心が和む楽しさがある。その小さな市の慈眼寺には国の重文の指定を受けた三つ堂宇ある。珍しく茅葺きの本堂と庫裏に銅板葺の鐘楼がある。人の気配がなく寺の境内も小さい。よくぞこの寺に三つも重文の建造物があったものだ。

高崎山で話題をさらうサル(水墨画)

2016-01-17 06:18:33 | 水墨画
 別の子を分け隔てなく育てゐて
話題をさらうカラオケなる猿         樋田哲仙

 高崎山で昨年約160頭の子ザルが生まれた。中でも、話題となっているのが、カラオケと名づけられた母ザルで、見捨てられて別の子ザルをわが同然に一緒に育てているという。サルの世界では全く稀なことで考えられない出来事らしい。子ザルは兄弟のように仲よく遊んでいるという。