哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第六百二十二番秋の野に(書)

2015-03-31 06:47:18 | 
秋の野に笹わけし朝の袖よりも
逢はで来し夜ぞひちまさりけり      在原業平

 後朝(きぬぎぬ)の別れを惜しみながら、笹原の露を押しかけて帰った時も、私は泣いた。けれどもついに逢うこともできないで、むなしく、我が家で泣き明かした夜の袖の方がもっと濡れていた。

浅口市明王院(写真)

2015-03-30 06:23:27 | 写真
とにもかく隅々までも美しく
明王院は極楽浄土       樋田哲仙

 岡山市西部に浅口市がある。瀬戸内海に面した小さな市である。その山間に慈覚大師開創の天台宗明王院の古刹がある。広い寺域の清掃が行き届いて美しい。檀家が3000軒あると聞いて驚くが、そうでもなければ寺の維持管理はできそうにもなかろう。尋ねた日はうどんのお接待があり馳走になった。。

ツバキの花

2015-03-29 06:45:57 | 墨彩画
道沿ひに赤き椿を見て通り
去年の記憶蘇りくる       樋田哲仙

 地域を流れる川の土手に30本を超える桜の老木があり、毎年きれいな花をつける。26日には大阪で桜の開花宣言がなされたので、開花状況を見に出かけたが、まだ早い。その帰道に赤いツバキの花を多数つけた木を見かけて、昨年も見たことを思いっ出した。今年も立派に頑張っているなあと思うと清々しい心地になる。 にほんブログ村 美術ブログへ

千光寺三重塔(写真)

2015-03-27 06:12:11 | 写真
訪ねたる寺の掲示に人間は
恥をかくだけ成長する        樋田哲仙

 岡山市北東に赤磐市がある。旅をしていて初めて知った市であるが、尾道にも同名の寺があるが、千光寺に三重塔があることを知って立ち寄ることにした。山間に佇む寺の門前の掲示板に「人間は恥をかいただけ成長する}とあった。生きる上ですべてのことに通じることで、大いに恥も恐れ大打描くべきである。

ボタン(水墨画

2015-03-26 06:38:54 | 水墨画
梅桃と桜牡丹と咲き続く
四月五月は忙しきかな       樋田哲仙

 このブログに載せる資料作りが大変である。写真と書はそれほど苦労とは思わずに、対応できるが絵はそうはいかない。できるだけ季節に合わせて描くようにするのから始まる。10年もブログを続けると手頃に描くものがなくなる。四苦八苦だ。梅は済んで、桃、桜と迫っている。大型連休にはチューリップや牡丹が咲き始める。どこへ行こうか忙しいばかりである。 にほんブログ村 美術ブログへ

倉敷市・由加山神社本宮

2015-03-24 06:08:37 | 写真
山奥に人多からむただただに
驚くばかり由加山神社        樋田哲仙

 鷲羽山へ向かう途中道路端に由加山神社本宮の小さな標識を見つけて立寄ることにした。車1台がやっと通る程度の狭い道を峠声で進み、やっと到着した。山奥であるが、バスの駐車場もおあり、別ルートがあるはずだ。早朝で職員が清掃中でまだ早く人は来ていない。売店を見ると参拝客は多いに決まっている。こんな山奥によくも大きな神社がることだと驚かされた。

霧と靄(水墨画)

2015-03-23 06:08:46 | 水墨画
秋は霧春は霞と決れども
霧立ち込めて一気に春へ      樋田哲仙


 視界を閉ざす霧や霞、さらに靄は基準があってなかなか難しいものだ。霧は地表が冷やされて水蒸気が小さく凝結し空中に浮遊して広範囲に発生する。春には少なく、秋に多く発生する。季語では秋となっている。春は霞が多く、棚引くことが多く局所的になる。1㌔以上の先が見えない場合は靄という。3月半ばに霧が近畿では発生し、交通時事故防止の呼びかけが天気予報のなか伝えられた。 にほんブログ村 美術ブログへ

赤い椿(墨彩画)

2015-03-22 21:06:25 | 墨彩画
道沿ひに赤き椿を通り見て
こぞの記憶の蘇りくる       樋田哲仙

 地域を流れる川の土手に30本を超える桜の老木がある。毎年きれいな花をつけて楽しませてくれる。26日に大阪は桜の開花を宣言した。土手の桜の開花状況を見に出かけた帰りの道に去年見たツバキがいっぱい花をつけていて、昨年通ったことを思いだした。今年も咲いているんだなと心までもが明るくなった。 にほんブログ村 美術ブログへ

倉敷市美観地区(写真)

2015-03-21 06:55:13 | 写真
倉敷はこれまで幾度訪ねども
知らぬ通りに古き町並み       樋田哲仙

 倉敷はこれまでに何度も訪ねていて知っているつもりだった。倉敷川の両岸の柳の並木、大原美樹幹あたりの伝統的建造物群保存地区である。今回阿智神社を目的で踏み込むと全く新しい町並みを見つけた。本町、東町で、美観地区としてされている。知っているつもりが、突き放されて驚嘆するバカである。思い上がりは禁物である。

ツバキの花(墨彩画)

2015-03-20 06:54:15 | 墨彩画
店頭に並べて置きし赤白の
鉢の椿の今さかりなり       樋田哲仙

 店頭とは美術用品の店のことである。私の趣味に欠かせない筆、色紙、半紙など購入している。駐車場の隅にツバキの鉢物が2鉢置かれていて、所用で訪ねると、赤、白の八重が盛りを迎えていた。ツバキは良く絵にするので店に入る前にじっくりと観察。特にガク辺りが気になるところである。毎度のことで、店の人は良く理解している。  にほんブログ村 美術ブログへ

レプリカの修羅(写真)

2015-03-18 06:40:47 | 写真
修羅なるは墳墓づくりに不可欠の
巨石動かす運搬道具      樋田哲仙

 道明寺天満宮境内の一画に粗末な建物には修羅が展示されている。近くの場所で発見されたもののレプリカという。古墳の築造には巨岩を運搬する道具として不可欠なものであった。大木の枝の分かれた箇所を利用しているが、大型の修羅には2本の幹を合わせている。頭部は鉄棒で固定され、最大級の道具である。本体を移動させるだけでも大勢の人が必要である。時代は下って築城にも活躍していたようである。