哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

京都・東寺(写真)

2006-01-29 06:02:49 | 写真
                  (食堂)
月一度市親しみて縁日の
人の流れに東寺は狭し     樋田哲仙

 東寺(教王護国寺)は真言密教の根本道場であり、密教美術の宝庫として国宝、重文が多数ある。創建当時は羅城門を挟んで西寺も建っていたが、現在は東寺のみ。
 21日は弘法大師の命日に当たり、毎月縁日には1000を越える露店が並び、広い境内も狭いほど大盛況となる。

えび2匹(墨彩画)

2006-01-28 07:36:30 | 墨彩画
生き物を対に描(えが)けば睦まじき
夫婦ぞと見るどの人も皆        樋田哲夫

 色紙は偕老同穴(かいろうどうけつ)。生きては共に生き、死しては同じ穴に葬られる意で、夫婦が仲睦まじく連れ添うこと。
 また、深海底に円筒状で、広い胃腔(いこう)を持つ海面動物。その胃腔の中に雌雄一対でドウケツエビが住むことが多いことから、そのエビに「偕老洞穴」の名がある。

宇治川の(書)

2006-01-27 07:41:12 | 
  宇治川の
瀬の白波に
  水鳥の
 騒ぎ群れ
  飛ぶ冬は
   来にけ
     り  
  哲仙
 琵琶湖から流れ出て瀬田川となるが滋賀京都県境の曾束大橋あたりから宇治川と名を変える。天瀬ダム下流から宇治大橋までが特に景勝といえる。左岸は藤原氏全盛期の平等院が建ち、右岸は仏徳山麓の興正寺や宇治神社・宇治上神社などの古寺古社が多数ある。平安貴族の残した文物を偲ばせるが、ときに戦場ともなり、源平の戦いの宇治川先陣の碑があり、源三位頼政の自害の悲しい歴史の地でもある。

赤山禅院(写真)

2006-01-26 06:55:56 | 写真
この寺はあまたの神を祀れども
一つの神に願ひ託せり        樋田哲夫

 比叡山西麓の修学院離宮や詩仙堂の近くにあるこの寺は、京都七福神の寺として福禄寿を祀っているが、寿老人、弁財天をも祀る。七福神めぐりをしている者には驚かざるを得ない。

抹茶茶碗(水墨画)

2006-01-25 22:03:03 | 水墨画
落ちつかぬ日にはありたし
癒すべく縁より庭を見ての一服       樋田哲夫

 有名寺院を訪ねて庭園を眺めながら一服の茶を飲むことは大変心が落ちく。茶碗そのものはたいした名品ではなくとも、庭石、苔、池、樹木、灯篭などで構成する日本庭園の美しさに茶は不思議な力を有する。

寿慶(書)

2006-01-24 04:58:24 | 
                   (豆色紙)
 じゅけい
 この言葉も前回同様調べても見当たらない。どこかで出会うのはこれが最初で最後かもしれないが、なんとなく意味は理解できる。年賀状にふさわしいので書いてみた。  

赤山禅院(写真)

2006-01-23 08:13:06 | 写真
ちらちらと舞ひ散る雪の洛北の
山裾を入り赤山禅院         樋田哲夫

 京都叡山電鉄修学院駅下車徒歩15分。比叡山の山裾に赤山禅院がある。延暦寺の塔頭のひとつ。昔から商売繁盛の神として知られる。現在は都七福神の福禄寿の寺でもある。御所の東北にあたり表鬼門に位置するため拝殿屋上には神猿が鎮座し、古来、方除けの信仰も厚い。参道をおおうもみじの大木は秋には隠れた紅葉の名所でもある。

お亀とひょっとこ(墨彩画)

2006-01-22 09:20:34 | 墨彩画
宴会にいでしお亀とひょっとこの
踊るしぐさに座は盛り上がる       樋田哲夫

 30年もの前のことになるが、会社の有志で年1回国内旅行をしていた。どこの旅行であったか少しも思い出せないが、宴会に演技者を呼ぶとお亀とひょっとこの仮面をかぶった男女が舞台に現れ面白おかしく踊ってくれた。一同は二人の踊りに合わせて手をたたき興に乗ること素晴らしかった。

栄寿(書)

2006-01-21 08:02:54 | 
                   (豆色紙)
 えいじゅ
 聞きなれない言葉で調べてみると、載っていない。永寿はあり、長寿、長命と説明している。言葉の意味は大体理解できるが、広辞苑にも漢和辞典にもない言葉を使用していいものかどうか迷ったが書いてみた。。勝手に新しい言葉が生み出されることはよくあるからその類だろう。「色紙の書き方」の本から。

都七福神へ(写真)

2006-01-20 08:46:04 | 写真
送り火の山の麓の寺の庭
七福神の宴さながら        樋田哲夫

 大黒天を祀る妙円寺の小さな庭には七福神の石像が少しばらけて置かれている。恵比寿・大黒が肩を組んで小躍りする様もあり、思わずカメラを向けたくなる。残念ながら広角をもってしても全部が収まらないが、神々の表情からまるで宴会を開いているように楽しいものがある。

梅華一輪(書)

2006-01-18 08:29:38 | 
                  (豆色紙)
 ばいかいちりん 
 書道クラブの仲間からいただいた年賀状にこの言葉が書かれていた。色紙にいきなり書くとバランスの収まりがうまく出来なく、2~3度別の用紙に試し書きしてから本番にする。毎度のことである。梅の季節もすぐそこに近づいている。

都七福神へ(写真)

2006-01-17 08:18:45 | 写真
初春に出かけし寺は送り火の
法を背にして大黒祀る        樋田哲夫

 京都の年中行事で8月16日に行われる五山の送り火の一つ「妙法」の字の真下にある松ヶ崎大黒天(日蓮宗妙円寺)の石造。「妙」と「法」はほんの少し離れた山にあり妙円寺は「法」の真下にある。
 五山の送り火は大文字、鳥居形、舟形、妙法、左大文字をいう。