哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

竜野城多聞櫓(写真)

2013-01-30 06:47:15 | 写真
小藩といへどさすがに城は城
味はひながら多聞を過ぐる        樋田哲仙

 竜野藩は53000石の小藩であるが、山麓に構える城は小さいながらさすがである。城と名のつくだけに、正門である多聞櫓は力強く立派である。通り過ぎる際、武人の心意気を想像しつつおもむろにくぐる。赤松政秀の築城から脇坂氏と変遷する歴史のあゆみがパンフレットにしるされていて知った。歴史が理解できて、これだから城を訪ねるのはたまらない。

粉雪の舞う寒さ(水墨画)

2013-01-29 06:36:44 | 水墨画
珍しく吾の住む地に粉雪が
風に吹かれて舞ふ寒さかな       樋田哲仙

 大阪南部の平地は雪の少ない地域で、温かく、台風も少ない住みやすいところである。この2,3日の寒波はさすがに厳しい。最低気温が0度と珍しい冷え込みである。北国に比べれば一笑されそうだが、この土地に住む者には震え上がるほどでこたえる。来週中ごろには気温があるそうで期待したい。 にほんブログ村 美術ブログへ

竜野城隅櫓(写真)

2013-01-27 06:10:48 | 写真
街角のポスターを見て立ち寄るは
面影しのぶ竜野城跡      樋田哲仙

 たつの市を車で走行中、信号で止まると掲示板に城をバックにした祭りの若者姿のポスターを見つけた。イベントの1スナップであろう。急遽思い付きに立ち寄ることにした。鶏籠山麓にあり容易にたどりつけた。まさしく見かけたポスターの隅櫓は小さいが美しく城の一角にそびえていた。城跡とは言えない。本の丸御殿や多聞櫓は復元されていて、隅々まで管理は行き届いていて観光スポットである。

太い大根引き(墨彩画)

2013-01-26 06:18:29 | 墨彩画
引き抜くに心地よきもの大根の
よくぞ育ちて手応えあるを       樋田哲仙

 大根は作りやすい作物の方である。私が作っている貸農園にも毎年ながら少し作る。土地が固く悪いので矮性種を作る。長くて立派なものは望めない。大根おろししか食べないので減らないから、他人にあげて喜んでもららっている。12月ごろから収穫するが徐々に引くので遅い収穫のものはどんどん太る。太いものを抜くときは手応えがあり快感を覚える。にほんブログ村 美術ブログへ

斑鳩寺三重塔(写真)

2013-01-24 06:48:03 | 写真
足止めて見上ぐる塔は限りなく
吾の心の広ごりてゆく      樋田哲仙

 全国に五重塔は50弱あると聞いている。三重塔は3,4倍はあると推測する。五重塔を見ようとすると京都、奈良まで出かけないと見られないが、三重塔は当市長慶寺でも見られる。寺を訪ねていて塔が建っているとウオーと心が躍る。塔の美しさばかりでなく、特に組み物の複雑さに惹かれて眺める。古くからの建築技術に感心するばかりである。あれで、耐震も考慮されている。

大寒の畑(水墨画)

2013-01-23 06:54:35 | 水墨画
春ならばのどかなれども冬畑は
厳しさに耐ふ作物もなく       樋田哲仙

 20日に大寒に入って寒い日が続いている。当然のことではあるが、つい、遠出を控えているが。近場は変更はない。白菜やキャベツが作付けされていた大きな畑は出荷されてしまっていて空地同然である。それが余計に寒々とさせる。、だが、節分も間近であり、各地の梅の開花だよりも新聞に紹介されるようになる。 にほんブログ村 美術ブログへ

斑鳩寺・聖徳殿(写真)

2013-01-21 06:38:14 | 写真
寺ながら左右に馬が身構へる
聖徳殿の斑鳩の寺       樋田哲仙

 兵庫・太子町にある新西国第31番斑鳩寺は本殿に向かって左側に聖徳殿が建つ。しかし殿の正面左右に青銅の馬がいる。神社では極く普通であるが、境内は寺である。不思議に思いながら納経所の受付の女性に尋ねても聖徳太子をおまつりしているからと云うだけで頷けない。寺社は好きでよく訪ねているが初めてである。

氷の張る冷え込み(水墨画)

2013-01-20 06:12:29 | 水墨画
一年に数ふるほどの氷張る
吾の住む地の朝の冷え込み       樋田哲仙

 この冬は例年にない寒さが襲う。家庭菜園でわずかばかりの野菜を作っていて、近くに住む子供の所へ届けようと畑へ行くと汲み置きのポリ容器に薄い氷が張ったいた。昼ごろだったが、まだ、溶けず朝の冷えに厳しさを痛感した。大阪南部は雪や氷はほとんど見ない。1年で数えるほどしかない。
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斑鳩寺山門(写真)

2013-01-18 06:34:18 | 写真
ナビ効かず尋ね尋ねてやうやくに
着きたる目には寛大に門      樋田哲仙

 兵庫・太子町の斑鳩寺を訪ねた。下調べもなく急遽立ち寄ったものである。住所か電話番号さえ分かれば難なく行けたものを苦労した。こんな時スマホかiPADを持っていれば簡単であるが持ち合わせていない。そこで何度も尋ねる必要が生じる。やっと到着した時の目に山門が飛び込んできたときは悠揚として寛大にも迎えてくれた思いがした。

うわばみの話(墨彩画)

2013-01-17 06:11:21 | 墨彩画
言ふことを聞かぬ子どもは蟒蛇が
呑みに来るぞと祖母に脅され       樋田哲仙

 子供のしつけに恐ろしいものを利用し、脅して言いつけを聞かせる手法で有名なものは秋田・男鹿半島のなまはげが浮かぶ。村の青年が鬼の面をつけ、蓑をまとい、金棒をもって幼い子がいる家を回る話は伝統芸能まで発展させている。蟒蛇(うわばみ)は大蛇のことで子どもを一口にするという恐ろしいもの。親たちに背くと外にお巡りさんがよく登場したものだ。にほんブログ村 美術ブログへ