哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

津和野の情緒(写真)

2014-11-30 06:41:06 | 写真
今一度菖蒲の花に鯉泳ぐ
津和野の町を撮りたきものよ        樋田哲仙

 津和野は山陰の小京都と呼ばれれている。昔の面影が多く残ることからだろう。なかでも、殿町は白壁と道路に挟まれた側溝にヒゴイとマゴイが清流にゆったりと泳ぐ。100㍍ほどのことだが津和野のシンボルである。旅のグラビアによく見かける光景でもある。さすがに、観光客の散策も多い。訪ねた日は車の進入を禁止して町のイベントが開催される日であった。駅伝と太鼓谷稲成神社の祭礼のやっこが練る日である。住民まで繰り出して賑わいを見せていた。

見かけることの少なくなったサルトリイバラ(水墨画)

2014-11-29 06:27:02 | 水墨画
世が世にて見かけることのめっきりと
少なくなりしサルトリイバラ        樋田哲仙

 サルトリイバラを関西では山帰来と呼ぶ人が多い。方言でもないが、全国共通ではサルトリイバラが一般的である。最近すっかり見かけなくなった。開発が進んだこともあるし、山歩きをしなくなったことにもある。近くの児童公園のヤマモモの根元に1株見かかるが、痩せ地で実を結ばない。昔は柏餅に柏の葉の代用として用いられたという。人の話で自分には記憶はない。 にほんブログ村 美術ブログへ

津和野駅で期間限定のSJ(写真)

2014-11-27 06:53:59 | 写真
津和野では今年最後のSLに
駅舎に集ふ鉄道フャンら       樋田哲仙

 津和野は島根県だがすぐ隣は山口県でとにかく遠い。走っても走っても到着しない。交通量の少ない国道9号線のことである。津和野はJR山口線の走る駅で、SLが土日の期間限定で運行されている。11月23日が今年最後の運行で、駅には大勢の鉄道ファンで賑わっていた。時々汽笛をファンサービスに鳴らす。子供たちから歓声が上がる。

これで多宝塔・高源寺(墨彩画)

2014-11-26 06:49:50 | 墨彩画
写真より画題起こせば我の絵の
限りのあらぬ広がりゆかむ       樋田哲仙

 これまで風景を好んで描いてきた。だが、同じ傾向に陥りやすいのが欠点。日本画や水彩画と違って白黒の世界で表現が一層難しい。だからと言って他の絵にシフトする気にはなれない。今後努力して写真から絵が描けるようになったら、どれほど分野が広がることか。なかでも建造物が描けたら今まで出かけた寺社を描くのだが。この絵は寺のパンフレットより。 にほんブログ村 美術ブログへ

集中豪雨後の独鈷の滝(写真)

2014-11-24 06:21:09 | 写真
三度目の独鈷の瀧を訪ひみれば
ゲリラ豪雨に変はり果てをり       樋田哲仙

 独鈷の瀧は車から降りて10ほどでたどり着き、断崖に直瀑に架かる幽谷の世界が広がって好きである。だが、8月に災害に遭ってすっかり様子が変わってしまった。広島の土石流のごとく進入路がくずれて入るのがやっとである。渓流に架かる橋は見事に流され仮橋を架けて。とりつろっている。人家がなかったから災害途に入らなかっただけで、広島の1週間前という。滝壺は崩れているが、滝は残って無事であった。

琵琶湖に冬の使者(水墨画)

2014-11-23 06:17:53 | 水墨画
琵琶湖には冬の走りにかならずや
姿を見せる白鳥の群れ      樋田哲仙

 毎年のことながら長浜市の湖北野鳥センター付近にはコハクチョウが越冬のため飛来する。今年は10月12日に6羽が初飛来した。日に日に数を増やし、ピーク時には400羽ほどとなる。昼間は近くの田んぼで落ち穂拾をし、夜間は琵琶湖の湖面で羽を休める。これを繰り返しながら翌2月に北帰行を始める。 にほんブログ村 美術ブログへ

高源寺多宝塔(写真)

2014-11-21 06:17:24 | 写真
案内に驚くばかり三重の
これなる塔が多宝塔とは        樋田哲仙

 高源原寺は紅葉ばかりか新緑もよい。何度訪ねても心が癒される。今回4度目になるが、パンフレットを見て驚いた。三重塔とばかり思い込んでいた塔が多宝塔とある。どう見ても三重塔としか見えない。だが、近づいてよく見上げると、組み物があまりにいも簡素で塔というにはお粗末である。これで納得した。

枯葉が舞って(水墨画)

2014-11-20 06:48:08 | 水墨画
かさこそと枯葉地面に音立てて
あはれ深まる夕暮れときは        樋田哲仙

 紅葉を見に行って葉が透けて枝が多くなってきた。公園のケヤキも枯葉色に葉が変化して明るくなってきた。。地面では吹き溜まりができている。草の中にたまり掃除には大変である。今掃除すると次かつぎと落ちてきれいにならない。葉が落ち切ってから掃除はしようと考えている。  にほんブログ村 美術ブログへ

丹波高源寺の紅葉(写真)

2014-11-18 06:11:21 | 写真
四度目の見ごろの紅葉求めきて
五日は遅き高源寺かな

 桜や紅葉の盛りに出かけるのは難しいものだ。今回丹波の紅葉の名所高源寺へ出かけたのが土曜日の15日で、4度目目の訪問である。到着すると既に盛りは過ぎて落葉も多い。残っているのは光沢も消えている。カメラを向けるどころではない。移動に3時間もかかる寺では、そう簡単には訪問できない。来年ということになるが、果たして元気でいられるかどうかだ。

冷え込み(水墨画)

2014-11-17 06:41:20 | 水墨画
冷え込みて時季の巡りの確かさよ
初冠雪のニュース増えつつ        樋田哲仙

 朝の最低気温が10度以下になると、さすがに寒い。12月の寒さである。まだ11月では長続きはしなく、緩んで平年並みに戻る。戻るからよい。もし戻らなければ日々の暮らしにこたえる。めっきり街路樹の楓の木も紅葉し葉を落として木が明るくなっている。毎年ながらの晩秋の光景である。 にほんブログ村 美術ブログへ