哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

食べ放題のイチゴ(写真)

2011-03-31 06:13:21 | 写真
フレームは最中の春の訪れて
食べ放題のイチゴ農園     樋田哲仙

 食べ放題のイチゴ農園は初めてである。バスツアーの中に組み込まれているので好き嫌いは関係ない。中国自動車道を降りて直ぐに着いたが、どこであるかは思い出せない。フレームは冬に重油を燃焼させて温度調整をするようだ。だから、3月中旬ながら一足早い春が訪れている。食べ放題だがそんなに食べられるものではない。

日差しに眩しい田畑(水墨画)

2011-03-30 06:12:19 | 水墨画
早咲きで名のある寺のやうやくに
開花を告げるテレビのニュース      樋田哲仙

 早咲きで知られる紀三井寺の標準木のソメイヨシノが開花したと和歌山気象台が27日発表した。昨年より9日遅い。1月から平均気温が平年並みに推移したことから平年の開花を予想していた。待つ者にはやっと開花の感が強い。245段の階段を登る境内は眼下に広がる和歌山市内の展望が素晴らしい。ここに来て日差しも強く田畑が眩しい。  にほんブログ村 美術ブログへ

赤穂大石神社(写真)

2011-03-28 06:14:26 | 写真
元禄に名をならしめど意外にも
大正の世に大石神社        樋田哲仙

 赤穂大石神社は明治天皇の宣旨を契機に、明治33年神社創立の許可をうけて、大正元年11月竣工。祭神は大石内蔵助以下47士と萱野三平を主人とし、浅野家三代の城主、後の藩主森家の先祖蘭丸ら七代の武将が合祀されている。社殿は建造されて間がない外観を見せる。長い間藩の凋落と幕府の圧力が存在したに違いない。

出番のない舟(水墨画)

2011-03-27 06:13:31 | 水墨画
いつ見ても変らぬままの川舟は
寒さ続きにまだ出番なし        樋田哲仙

 今日は3月27日で下旬の中でも後半になったが、一向に桜の開花が伝えられない。本来なら各地の花便りでニュースは賑やかになる。どうしたことか、気温も真冬波で開花を待ちわびるばかりだ。気候の異変なんだろう。川舟の出番はない。一方東北関東大震災の悲惨に輪をかけて東京電力福島第一原発の事故でニュースが占めてしまって開花の話が締め出されていることはないだろう。 にほんブログ村 美術ブログへ

古今集第百三十三番濡れつつぞ(書)

2011-03-26 06:11:14 | 
濡れつつぞしひて折りつる年のうちに
春はいくかもあらじと思へば       在原業平

 雨にずぶぬれになって、やっとの思いで折った花。今年のうちに美しい藤の咲く春が、また、なん日も残っているとは思われません。この歌だけでは藤とは分からない。題詞に「弥生のつごもりの日、雨の降りけるに藤の花を折りて人につかはしける」とあるから分かる。

大石邸長屋門(写真)

2011-03-25 06:13:24 | 写真
江戸よりの二人の急使この門を
入りて赤穂はいかばかりなり       樋田哲仙

 元禄14年3月14日、江戸城松の廊下で赤穂藩主浅野匠頭長矩が刃傷におよび即日切腹。その報せは早見籐左衛門、萱野三平の二人により早篭で4日半という。急使はこの長屋門を潜って筆頭家老大石内蔵助良雄へもたらされて、以後藩内は仰天の騒ぎ。当時の建造物の大半は焼失している中この門は貴重にも現存する。

雨上がりの農作業(水墨画)

2011-03-24 06:12:09 | 水墨画
今おきて昨日の雨に柔らかき
貸し農園の畑をうちをり       樋田哲仙

 昨日一日中雨が降り続き十分な雨量となった。近くの貸し農園を作り続けているが、秋冬野菜を全て収量し、畑は収穫後のままに放置してある。すると、畑は自然に締まって固くなり、鍬を打つのに重労働となる。だが、雨上がりに作業すると、柔らかくて3分の1の労力で済む。夏野菜作りは5月の連休までにすればよいが、雨を待っていたとこれである。 にほんブログ村 美術ブログへ

赤穂城跡太鼓橋(写真)

2011-03-22 06:12:00 | 写真
元禄の太平の世に殿中の
廊下は突如刃傷の沙汰      樋田哲仙 

 赤穂藩は小藩であるが、全国に知られることではトップクラスである。背戸時代の元禄15年12月14日宿敵吉良上野介邸に討ち入り、主君の本懐を遂げた記念すべき日である。赤穂城跡では毎年この日太鼓橋で「義士祭」が行われ47士の隊列が通る。3月14日藩主浅野匠頭長矩は殿中松の廊下で刃傷におよび即日切腹。その報せを江戸から赤穂まで500里早篭で4日半であった。

陽気に誘われて山へ(水墨画)

2011-03-21 06:13:20 | 水墨画
スギ花粉まだまだ飛べど温かき
予報を見ての山へ登れり       樋田哲仙

このごろの気温は寒暖の差が大きく体長管理には大変であるが、朝の天気予報で最高気温が17度となるを確かめて、近くの小高い山へ登った。見慣れた光景が四方に広がるものの、春の日差しが強い日には遠景が霞の影響でぼんやりとしている。花粉のピークは峠を越えているが十分に注意する必要がある。が、横着にマスクまですることはしない。  にほんブログ村 美術ブログへ

綾部山梅林2(写真)

2011-03-19 06:12:02 | 写真
登り行く道の句歌碑に足止めて
とつとつながら読む綾部山       樋田哲仙

 綾部山は30余年の歴史がある。となると著名な俳人歌人の訪問があり詩歌を残している。島津久子女史(元日本更生保護女性連盟名誉会長、2005年106歳で没)、藪蜜柑子父子、森田峠、伊丹三樹彦、塩田紅果などの碑が見られる。なかでも島津久子女子の碑は加工石に流麗な文字で「こそ乃春友のさそい乃梅が香に引かれて来つる綾部山さと」とあった。

田畑もひと飲みに(水墨画)

2011-03-18 06:12:04 | 水墨画
震災のニュース見ながらつくづくと
無事なる今を思ふ幸せ         樋田哲仙

 11日午後想定外の大地震による巨大津波で東北関東太平洋側は甚大な被害に見舞われた。一瞬の出来とに巻き込まれた死者行方不明は1万5千人を超す巨大な波は3階建て飲んだ。田畑を走る濁流の光景は戦慄さえ覚えて涙し、自然の猛威に、今無事におかれている自分を幸せをと感謝せざるを得ない。被災者には希望を捨てることなく力強く生きられることを望む。  にほんブログ村 美術ブログへ