哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

愛嬌のあるヒョウタン(墨彩画)

2016-05-31 06:13:26 | 墨彩画
ほどよくも腰のしまりに妖艶の
女に似たる瓢箪かな        樋田哲仙

 ヒョウタンやヘチマは昔から暮らしの中の用具として親しまれてきた。酒の入れ物やたわしとして必需品ともいえよう。形もユニークであるから愛嬌を感じるのだろう。ヒョウタンは成熟すると木質化して勝れた器になる。栽培から、加工まで楽しむ同好会まである。

出雲崎にある良寛記念館(写真)

2016-05-29 06:32:46 | 写真
良寛は越後一なる絶景の
夕日の丘に記念館建つ        樋田哲仙

 良寛の生誕地出雲崎町は海と山の間にへばりつくような小さな町である。良寛記念館は小高い山の上の夕日の丘公園にある。越後一の絶景と記した碑が建ち、出雲崎の町並みを見下ろす。記念館には良寛の遺墨の外に画壇の巨匠文谷兆兆、河合玉堂の絵や村上三島の書も展示されていて、楽しめることができた。

林は涼風が抜けて(水墨画)

2016-05-28 06:14:26 | 水墨画
初夏の木の下影は涼しくも
ときをりはらむ風通りすぐ        樋田哲仙

 5月下旬は好天が続くと夏日、真夏日が観測される。林の木陰に腰を下ろしていると、涼風が時折通り過ぎて行く。家の中に閉じこもっていると不健康で、外気は気分が爽快になる。こんな時に、なぜか小さいながらも幸せを感じる。 

生誕地に良寛堂(写真)

2016-05-26 06:06:28 | 写真
荒海の音の間近に聞こえ来る
生誕の地に良寛堂建つ        樋田哲仙

 出雲崎の名主橘屋の長男として生まれ良寛(山本栄蔵)は18歳の時家を出て、22歳で出会った備前圓通寺の国仙和尚の元34歳まで修行し、国へ帰る。現在生誕地に良寛堂が建てられている。地蔵堂に毛の生えた程度の大きさの堂で中は覗けなかった。冬場は寂しく荒海の音だけがやたらに大きく聞こえたであろう。

朱に燃えるハイビスカス(墨彩画)

2016-05-25 06:15:34 | 墨彩画
朱に燃えてハイビスカスは沖縄の
イメージがさにあらざりにけり        樋田哲仙
 
 老人の集うふれあいサロンで誕生日にハイビスカスの1鉢もいただいた。大事に育てて次年度も咲かせようと考えたが、管理法を知らず黄葉が出始め失敗に終わった。枯れたれたわけでもないが花をつける力はない。温暖、熱帯地方に適していると聞くので、沖縄ではうまく育つのだろう。 

国上山の五合庵(写真)

2016-05-23 06:06:00 | 水墨画
良寛を知れば知るほどわが目にて
長き苦節の五合庵をば       樋田哲仙

 良寛はは岡山圓通寺の国仙和尚の元11年間修行したた後、越後の出雲崎に戻る。近くの国上山(313)中腹の五合庵に住し、20年間暮らした。この庵をわが目で確かめたくの旅である。冬は雪の寒さ、夏は藪蚊の襲来、低山では谷川もなく水はどうしたかと思うと、常人にはできない暮らしであっただろう。庵を目にした感動はいつまでも想い出されるに違いない。

ヒョウタンを6個吊るして無病息災(水墨画)

2016-05-22 06:22:26 | 水墨画
水墨の画題の一つ瓢箪を
六個吊るして無病(六瓢)息災       樋田佐哲仙

 水墨画の画題の一つに、ヒョウタンを6個つるして無病息災とすることがある。少しこじつけではあるが何となく面白い。無病は万人の願望である。ヒョウタンはウリ科の蔓性の植物で、愛瓢家に栽培される。夏場に白い花をつけ、秋には中央部がくびれて表面が木質化するので昔は水筒代わに愛用された。酒入れの器としても利用された。 

国上寺本堂(写真)

2016-05-20 06:16:32 | 写真
越後路はなにわともあれ良寛の
史跡巡りて喜びの旅        樋田哲仙

 5月の大型連休を利用して越後路を巡った。良寛和尚の史跡が主目的である。良寛はよくしられた高僧と思いきや、そうではなかった。特に若者は縁遠い。曹洞宗の禅僧良寛が20年間住した五合庵はどんなところか訪ねたいのだが、そこは国情寺の境内地で、まず、この寺へゆかなければならなかった。

夏日ともなると水辺が恋しい(水墨画)

2016-05-19 06:18:39 | 水墨画
齢にて泳ぎはなけど水恋し
五月ながらも夏日となると        樋田哲仙
 
 5月の天気の変動は大きい。めーい・ストームなる言葉通り、台風並みの強風が吹くことがある。農作物に被害が出る。支柱さえ倒れることがある。かと思うと25度以上の夏日もあって水辺が恋くなる。年齢で泳ぐことはもうないが水を見るだけで涼となる。 

弥彦神社の盆栽展(写真)

2016-05-17 06:24:40 | 写真
盆栽は樹木の縮図広大な
世界を見せて弥彦の展示       樋田哲仙

 弥彦神社楼門と本殿を結ぶ両側の回廊に見事な盆栽が数十鉢が展示されていた。値段のつけようがない年期の入った代物の代物ばかり。樹木の伝統芸術は静かに守り続けらている。トショウ、ゴヨウマツ、カエデが主で、中にはフジの花を咲かせているものもあった。どの鉢にも感服させられてしまった。