哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第二十六番青柳の(書)

2010-05-09 05:36:44 | 
青柳の糸よりかくる春しもぞ
乱れて花のほころびにける        紀貫之

 柳の枝が芽を吹いてなびいているのは、まるで緑の風の糸を寄り合わせているように見えるが、一方春というのに桜の花は乱れてほころびるとはどうしたことだろうか。花を桜としたが少し無理かもしれない。柳の芽吹きと桜の開花は少しずれている。ほころびとはつぼみが少し膨らんだことかも。