哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

山頂にシダレザクラ(写真)

2017-04-30 07:24:54 | 写真
山開き三十年経て満開の
枝垂れ桜の高見の郷は       樋田哲仙

 旅行会社のチラシを見て東吉野町の「高見の郷」を知った。訪ねてみると海抜650㍍の山頂を切り開いて30年前段階的に1000本の苗を植樹したもの。もう十分楽しめる。麓から巡廻バスで頂上へ運んでくれる。会場にはイベントの舞台や飲食の売店もあり、客の受け入れ態勢も整っている。

種まいて雨を望む(水墨画)

2017-04-29 07:06:58 | 水墨画
種蒔きて芽の出ることの遅ければ
雨降らまほしく空仰ぎ見る       樋田哲仙

 ヒマワリやヒョウタンを育てたく種をまいたが、、13日に蒔いて半月も経つのに、まだ出てこない。育てた経験がないので余計かもしれな。外の豆やカボチャは出ているの肝心なものが出てこないから問題だ。雨が降らなくて湿り気がないのかと思っているが26日に降雨を見たからもう少しの辛抱が必要かも。 

ふじまつり盛大に(写真)

2017-04-27 07:12:57 | 写真
ふじまつり法被姿の威勢よく
響く太鼓に活気に満つる      樋田哲仙

 一家庭の庭に植えられた1本のフジの30数年で4万房をつけるまでになり、地域の名所となっている。讀賣新聞地方版に紹介された翌日には例年にない大勢の人出となった。さらに、法被姿の老若男女の和太鼓の演奏も会場に華を添えた。

祥啓の「山水図」模写(水墨画)

2017-04-26 07:05:45 | 水墨画
若き日に魅せられたるは雪舟の
墨の薄きと濃き至芸       樋田哲仙

 室町時代に活躍した水墨画の雪舟、岳翁、友松、芸愛、祥啓などの作品を見て魅せられた。墨の単色で形から色まで見えてくるようだ。正木美術館で岳翁の重文の山水画を見たときは感激のあまり1時間も作品の前から離れなかった。これが自分を水墨画の世界へいざなったような気がする。 

南禅寺境内に水路閣(写真)

2017-04-24 07:02:21 | 写真
琵琶湖より疎水となりて水路閣
京都市民の命を守る      樋田哲仙

 南禅寺境内に水路閣が建っている。明治23年、高さ14㍍、幅4㍍の水路である。京都盆地より琵琶湖の水面が高いのを利用して水を京都へ送る施設である。大津市の取水口を見ていると水流はすごく早い。大都市京都市民は琵琶湖に足を向けては寝られない。

湊のカモメ(水墨画)

2017-04-23 07:23:11 | 水墨画
鷗とは海の情景現はして
意外に多し演歌の歌詞に       樋田哲仙

 カモメは季節にもよるが、どこの港でも見かける。小さい漁港ほど魚目当てに暮らし、夏場は数を減らすが、が、ゼロになるわけではない。1番数の多いのは小型のユリカモメで、よく騒ぐ。他の種類は鳴きが少ない。演歌ではカモメが鳴くと歌われるが、ユリカモメであろうか。  

南禅寺山門(写真)

2017-04-21 07:07:33 | 写真
欄干に片足乗せて五右衛門は
絶景かなと南禅寺の門       樋田哲仙

 南禅寺は京都五山の上に列して特別の寺格も持つ。山門は巨大であり、安土桃山時代の大盗賊石川五右衛門が階上の欄干に右足を乗せて「絶景かな、絶景かな」と絶叫したことで有名である。この盗賊は最後に三条河原で釜茹でによる刑死となる。

白ボタン(水墨画)

2017-04-20 07:14:26 | 水墨画
毎年を牡丹楽しむ家ありて
今年は早も花開きたり       樋田哲仙

 近所で庭に1株のボタンを育てている家があり、所要で前通ると鮮やかに花が開いている。まだ4月半ばというのに早すぎる。ボタンは5月の連休前ぐらいのもの思っていて出かけてものだ。桜は遅れたが、ボタンは早く桜とは異なるのだろうか。 

古今集第八百七十二番天つ風(書)

2017-04-19 07:12:06 | 
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ
をとめの姿しばしとどめむ       良峰宗貞(僧正遍照)

 天つ風よ、沢山吹き付けて雲の中の通い路を遮断しておくれ。空に帰ろうとする乙女らをしばらくでもいいから留めてゆっくり見せてもらいたいね。
 百人一首第12番に収載されている。

知恩院山門(写真)

2017-04-18 07:08:28 | 写真
円山と八坂へ向かふ道すがら
知恩院の門宗姐の権威      樋田哲仙

 知恩院が目的ではなく、前を通って隣の円山公園と八坂神社へ向かうために前を通り過ぎた。知恩院の三門は一段と高い場所に巨大な建造物である。南禅寺、東福寺と並んで京都三大門になっている。浄土宗大本山知恩院は宗祖法然(円光大師)の底力を見る思いがする。

京都の街には和服が似合う(水墨画)

2017-04-17 07:04:00 | 水墨画
桜咲く京都の巡り目につくは
和服姿の美しき人       樋田哲仙

 京都の観光名所で若い女性の和服姿が目についた。醍醐寺、円山公園、平野神社、嵐山など雨天の中を大変なことである。最初はなにか催しでもあるのかと思っていたら、和服姿で散歩するのが狙いらしい。日本髪みは1人もいなかったが、京都にはやはり和服姿の若い女がよく似合う。

古今集第八百七十一番大原や(書)

2017-04-16 07:09:41 | 
大原や小塩の山も今日こそは
神代のことも思ひいづらめ      在原業平

 大原野の社を守っている小塩山は無言ではあるが、今日という今日はお妃様の参詣の盛儀を目の前に見て、お妃様のご先祖様が歴史的にも重要な役割をはたされた光景を見て感激されてことでありましょう。