哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

ツバキもそろそろ終わるごろ(墨彩画)

2014-04-30 06:29:56 | 墨彩画
椿の絵ものに出来たかあやしきも
季節移ればつぎは紫陽花        樋田哲仙

 今年はツバキに力を入れて相当描いた。30枚は越えているだろう。ものに出来たか心もとないけれども季節は移ってしまうので、そろそろ次はアジサイにでも挑戦するつもりだ。フジ、ハナショウブもあるが、変化に乏しく数がいくらもかけない。ツバキは描いた後から他人に差し上げてしまった。少しは徳を積んでいるかもしれない。 にほんブログ村 美術ブログへ

個人の家の満開のフジ(写真)

2014-04-28 06:21:36 | 写真
好天に誘はれるのか人溢る
藤満開となりし連休       樋田哲仙

 泉南市の熊野古道沿いに一民家でありながらフジで有名な家がある。樹齢30有余年のの大木が毎年新聞各紙やテレビで報道され電車を利用して遠くからも見物に来る人もおり、大変な賑わいを見せる。「ふじ保存会」も結成されて満開の時季にはイベントも開催れる。今年は大型連休前半で満開となった。

旬のタケノコ(墨彩画

2014-04-27 06:14:24 | 墨彩画
掘りたての土つき三本千円に
買ひてしばらく筍尽くし      樋田哲仙

 今、店頭ではタケノコの旬らしく盛られて販売されている。道の駅、道路端の無人販売所などでよく見かける。先週和歌山市の[四季の郷]の道でテントを張って、にわかづくりの販売をしていた。主婦連中が安い安いと喜んで買っていた。値段のことは分からないがつられて3本1000円で購入した。食べるのにたっぷりあってもう十分堪能した。にほんブログ村 美術ブログへ

吉野神宮社殿(写真)

2014-04-25 06:13:15 | 写真
神宮の号を冠する境内は
風格ありて他を寄せ付けず      樋田哲仙

 吉野山に登り始めて、すぐに、神宮の鳥居が出てくる。それをくぐらず直進すると間もなく神宮の駐車場が出てくる。その方が早い。建造物の屋根がすべて銅版葺きで整然としている。明治22年後醍醐天皇を祀るために建造された。社格は元官幣大社。神宮号を冠するは近畿では近江神宮、橿原神宮などががある。

上には上が(墨彩画)

2014-04-24 06:06:33 | 墨彩画
見るほどに上には上があるものそ
作品展に仲間の一人       樋田哲仙

 ツバキをものにしようと、これまでに30枚ほを描いた気。次第に上達していることは間違ないが、このほど、我々の作品展が開催れた。そのなかにツバキの大作があり、正確に描かれていて驚いた。とても足許には及ばない。勉強になった。早速取り入れて再度挑戦するほかない。 にほんブログ村 美術ブログへ

女性の一人旅は教養人(写真)

2014-04-22 06:06:46 | 写真
人麻呂のかぎろふ歌に曲つけし
人が自ら歌ふ吉野に       樋田哲仙

 吉野神宮へようやくたどりつくと境内ににはほとんど人はいなかったが、60歳前後の一人の女性がシダレザクラの下で思慮深く立っている。話しかけると万葉集が好きで人麻呂のかぎろいの歌に自分で曲をつけて歌っていたという。聞かせてほしいと願うと披露してくれた。素晴らしい。一人旅をする人は教養人が多いことに気付いた。

椿椿山という画家(墨彩画)

2014-04-21 06:55:55 | 墨彩画
役人と画家に暮らせし江戸の世に
珍しき名の椿椿山は     樋田哲仙

 椿椿山(ちんちんざん)は江戸時代後期の文人画家で、幕府の槍組同心を務める傍ら、金子金陵と渡辺崋山に学び、中国清の金田風の画を得意とした。草虫、花鳥を多く描いた。画名は世に広く知られていないが、知る人ぞ知る。  にほんブログ村 美術ブログへ

如意輪寺庫裏(写真)

2014-04-19 06:23:03 | 写真
ゆとりなき吉野の旅を振り返る
ここもあそこも寄りたきものと       樋田哲仙ん「
 
 ゆとりのない今回の吉野行は無念が残る。往復で5時間かかるところへ渋滞で大きく時間のロスとなった。桜の時季の吉野は大変である。如意輪寺では庫裏の唐破風の茅葺と瓦葺、大きな煙台を観察しただけである。裏山の後醍醐天皇陵の塔尾陵には寄れなかった。何のための吉野であったのかと振り返る。  

ツバキの適地が揺らぐ(墨彩画)

2014-04-18 06:41:55 | 墨彩画
杉林の中に大木見かけては
椿の適地大きく揺らぐ

 如意輪寺の帰路について、すぐ杉林の中を縫う道路沿いに人の背丈の2倍もあるツバキの大木を数本見かけた。日陰もひどい所だ。これは意外と思った。まだ最近ツバキは暖地が適地であると生育概念が固まり始めたばかりであるからだ。これを知るとそうでもないのかと揺らぐ。 にほんブログ村 美術ブログへ

古今集第五百六番人知れぬ(書)

2014-04-17 06:06:42 | 
人知れぬ思いや謎を葦垣の
まぢかけれど逢ふよしもがな      詠み人知らず

 「人知れぬ思い」だなんて言葉はきれいだが、何の意味がある・・・と。そう思って積極的に出たいと思うのだが、しかし、間近い葦の垣根と同じで、間近に住んでいても。逢引の機会もない。

吉野山如意輪寺(写真)

2014-04-16 06:49:32 | 写真
正行(まさつら)が扉に辞世書きし寺
戦国の世より名を響かせて      樋田哲仙

 渋滞に巻き込まれた吉野行は時間に追われて、如意輪寺では何も見ていない結果となった。本堂は扉が閉まっていて入れない。入山料は庫裏を見るだけだ。それではもったいないので境内から建物を見るだけであった。後でパンフレットで知ったことだが、多宝塔があったらしい。惜しいことをした。この寺は楠木正成の子正行が四条畷の戦いに備え、一族郎党を引き連れて出発する際、死を覚悟して辞世の歌を扉に書き残したことで有名である。