春くれば雁かへるなり白雲の
道ゆきぶりに言やつてまし 凡河内窮恒
春が来たので北国へ帰る雁の鳴声が聞かれるようになった。雁は白雲の中の道を飛んでゆくのだから、ついでに越の国にいる友人に便りを届けたいものだ。「越」は北陸のこと。「つてまし」のつては便り、ましは現実に起こりえないことを願望する語。
道ゆきぶりに言やつてまし 凡河内窮恒
春が来たので北国へ帰る雁の鳴声が聞かれるようになった。雁は白雲の中の道を飛んでゆくのだから、ついでに越の国にいる友人に便りを届けたいものだ。「越」は北陸のこと。「つてまし」のつては便り、ましは現実に起こりえないことを願望する語。