哲仙の水墨画

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古今集第三十番春くれば(書)

2010-05-21 05:55:39 | 
春くれば雁かへるなり白雲の
道ゆきぶりに言やつてまし         凡河内窮恒

 春が来たので北国へ帰る雁の鳴声が聞かれるようになった。雁は白雲の中の道を飛んでゆくのだから、ついでに越の国にいる友人に便りを届けたいものだ。「越」は北陸のこと。「つてまし」のつては便り、ましは現実に起こりえないことを願望する語。