哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

晩秋に寒波襲来(水墨画)

2016-11-30 06:23:05 | 水墨画
東京に雪降るほどの晩秋の
水面を渡る風の厳しき         樋田哲仙

 11月24日(木)東京外各地にこの時期にしては珍しく積雪を記録した。明治8年気象観測を始めて以来の新記録となった。大寒波の襲来は関西でも雪こそ降らないものの寒さに振るえ上がった。前夜から寒さに弱い観葉植物数鉢を玄関の中へ入れて用心した。  

美ケ原高原美術館(写真)

2016-11-28 06:43:57 | 写真
足すくむほどの急坂アクセルを
踏みつつ登る美ケ原      樋田哲仙

 美しケ原は名前の通り美しい高原を想像していたが、とんでもない高い山頂の台大地となっている。玉け頭(2034)、玉け鼻(2008)、茶臼山(2006)、牛伏山(1990)、鹿伏山(1977)の峰峰が連なる台地を総称して美しケ原となっている。展望台があったが疲れと先を急ぐあまり寄らなかった。登るまでの道路が急坂で足がすくむ崖のヘリでハンドル操作一つ間違えば落命である。下り始めるとうつくしい白樺林があった。

安倍の文殊院(水墨画)

2016-11-27 06:34:09 | 水墨画
奈良に来て寄りたる寺は仲麻呂の
出生の地の安倍文殊院       樋田哲仙

 奈良・桜井市に日本三大文殊院の一つ安倍文殊院がある。二度訪ねているがナビを取り付けていない時代で分かりにくく苦労した記憶がある。現在なら考えられない。この寺は奈良時代の遣唐使の安倍仲麻呂や平安時代の陰陽師阿倍晴明の出生地という。池の中央には浮御堂(仲麻呂堂)がある。  

霧ケ峰自然保護センター(写真)

2016-11-25 06:24:37 | 写真
コマーシャル昔テレビに流れゐし
この高原が霧ケ峰かと        樋田哲仙

 ずいぶん昔のことで、何年になるかは記憶はないが、東芝が冷蔵庫のテレビコマーシャルに霧ケ峰を流していたことがある。この高原が長野県のビーナスラインにあることを最近知ったばかりだ。見晴らしもよくないし、ただ、道の駅風の施設と、霧ケ峰自然保護センターがあるだけ。いったいこれはなんだと失望するばかりで、テレビで流れたイメージが壊れてしまった。ときにはこんなこともあるのだと心を鎮める以外になかった。

寒気が流れて寒い(水墨画)

2016-11-24 06:05:34 | 水墨画
冬空の冷たき風のバスの旅
るり溪谷は流れ細りて       樋田哲仙

 11月下旬ともなれば寒い日があっても不思議ではない。勤労感謝の23日自然同好会の仲間45人と京都府西部のるり溪谷を訪ねた。冷たい風に手袋がほしいほどであった。ほとんどが落葉していて紅葉は終わっていた。流れも細い。しばらく雨がないのだろう。道中のどの川も水量が少ない。 
 

富士見台から八ケ岳連峰(写真)

2016-11-22 06:16:40 | 写真
富士を見る富士見台より八ケ岳
南、中央、北アルプスも        樋田哲仙

 ビーナスラインの中間あたりの白樺湖を過ぎて、高原らしき緩やかな道路を登ると富士見台の広場に出る。多数の車が止まり、人が雄大な景色を楽しむ。遥かに富士を望み、八ケ岳連邦、南、中央、北アルプスが展望できる。その中に甲斐駒ケ岳、木曽駒ケ岳も含まれる。絶景はビーナスラインの有力な魅力ともなっている。

日の短い晩秋(水墨画)

2016-11-21 06:13:29 | 水墨画
会場をいでて急げる家路には
黄昏迫る夕方の五時      樋田哲仙

 19,20日の両日は書道作品展が公民館で開かれた。出品しているので何となく気忙しい。毎年この時期仲間20人ほどで開いている。みんなは漢字だが私は仮名文字を出品する。2日目は4時で終了して片づけに1時間、5時になる。家路には黄昏が迫って晩秋は日暮れが早い。 

白樺湖からの蓼科山(写真)

2016-11-19 06:10:36 | 写真
白樺湖一巡りしてこの位置ぞ
蓼科山の水映りして      樋田哲仙

 長野県は奈良や山梨他となんで海には縁のない県である。見方によれば山の多い県にもなる。ビーナスラインは高原を走る76㌔の道路は絶景ばかりである。白樺湖、蓼科湖などの湖が点在する。ちょうど中間辺りで白樺湖に到着する。周囲にホテルがあり景勝地と言えよう。周回路もある。一巡りしていると、初めから見え隠れしていた頂に雪をかぶった蓼科山が湖面に映り1枚写真を撮る。

寒い朝のある11月半ば(水墨画)

2016-11-18 06:15:26 | 水墨画
朝方の冷え込みあれど日中は
さほどでもなき霜月半ば        樋田哲仙

 テレビの全国気象情報を見ていて、東北や北海道が雪と予報された朝は雪は降らないけれど関西でも冷え込みが強い。朝食をとる時はストーブが必要となる。高齢だから辛抱することもないという甘えもあるようだが。日中となるとそれほどでもなく寒さは緩む。寺社では紅葉が見ごろを迎え、カメラを手にする年寄りが目立つ。落葉のケヤキはずいぶん葉を落としている。

盆栽づくり(写真)

2016-11-16 06:12:33 | 写真
立ち止まり作者の姿浮かび来る
無事見届くるる盆栽づくり      樋田哲仙

 菊花展の中で盆栽づくりには感動する。狭い区画の中で大きな宇宙を作り出して無限の広がりを見せるからだ。断崖にへばりつくように根が長く伸びる。竹筒の節を取り除き土を入れて3年ほど栽培して根を伸ばすらしい。模造の岩に張り付けると盆栽らしくらる。根気の要る仕事である。自然の縮景が実現することになる。今年も無事見られて安堵する。