哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

興福寺の五重塔(写真)

2016-08-30 06:15:58 | 写真
いつ来ても吾の心の満たされて
古都しのばるる奈良公園は      樋田哲仙

 1か月もしないうちに、古都奈良公園を散策した。雰囲気が心に響くからだ。写真を撮るのにも苦労しない。前回は春日他紙や、三月堂、東大寺だったが、今回は南のなら町を歩いて元興寺、杉岡華邨書道美術館を覗いた。趣のある町並みが他には見られない光景である。

8月下旬はツクツクボウシ(水墨画)

2016-08-29 06:05:13 | 水墨画
待つほどに聞けば侘しく初鳴きの
八月下旬のツクツクボウシ        樋田哲仙

 8月下旬になるとツクツクボウシが鳴き始める。もう夏の終わりを告げ様でどこか寂しい。季節になると間違いなく鳴きはじめえる不思議さ。森の中から1匹がほんの少し鳴いた。まだほんの1匹だが次第に数を増すことだろう。虫が鳴いたり草花が咲いたりする時期の正確さは何がさせるのか毎年不思議に感じる。  

大斎原(おおゆのはら)の大鳥居(写真)

2016-08-27 06:38:40 | 写真
いにしへの熊野詣の本宮は
大斎原のここのこの地ぞ      樋田哲仙

 旧本宮大社は熊野川、音無川、岩田川の合流地点の中州に鎮座していたが、明治22年の大洪水でほとんど流出してしまった。そこで500㍍離れた現在地の高台に明治24年遷座した。旧社地は大斎原と呼ばれ36000平方㍍の広大であるが建造物は何もない。こんもりとした森と参道に高さ34㍍の大鳥居だけが目立っている。

猛暑続きで雨が望まる(水墨画)

2016-08-26 06:45:28 | 水墨画
猛暑日の二十日を越ゆる当地には
森も畠も雨を待ちゐる       樋田哲仙

 今年の大阪はとにかく暑い。8月に入って猛暑日が22日連続という。すなわち、25日中22日が猛暑日となる。畠の水遣りが大変で家から運ぶのに苦労している。水の不足だけではなく、暑すぎて葉焼けが生じて、ピーマン、アオジソが回復布のに陥り、引き抜いて処分してしまった。イチゴも息絶え絶えである。次の日曜日は雨と予報は出ているので期待している。  

十津川村の湧水[果無の水](写真)

2016-08-24 06:26:24 | 写真
ポリタンク積みてわが旅十津川に
終夜溢るる果無の水        樋田哲仙

 以前にもブログに触れたことがあるが、健康方の一つに水飲みがある。30年は続いているか正確には分からない。水道水では駄目で湧水に拘っている。その、お蔭で現在も大病もせず健康に生きている。そう信じているから続くのだ。十津川に「果無の水」があることを知って、ポリタンクを積んで出かけた。湧水は怖い面がある。大腸菌に汚染された不適格の水があるからだ。近隣の人が汲んでいる姿を見かけると一安心となる。今回20㍑を持ち帰った。

雪舟の国宝「山水長官」の部分図模写(水墨画)

2016-08-23 06:38:42 | 水墨画
いつの日か雪舟の画を描きたきと
思い始めてはや二十年       樋田哲仙

 雪舟の山水画が無性に好きである。こんな絵をいつか描いてみたいと思ったものである。さらに岳翁の絵を見ていよいよ強く思い始めた。水墨画を始めた動機である。だが、最初はナスやキウリなど単調なものばかりで複雑な風景画はなかなか手が出せないかった。20年続けてやっと雪舟の画を模写してみた。今後こんな風景画を模倣して技術を習得しなければ。   


本宮大社に和泉式部の歌碑(写真)

2016-08-21 06:37:25 | 写真
式部には人の羨む歌才あり
本宮大社に歌碑見つけたる       樋田哲仙

 本宮大社は何度の訪ねているが、近くを通りかかったので立ち寄ることにした。霧雨に煙る境内を散策していて式部の歌碑を見つけて驚いた。現在式部の研究中であるからだ。140首は取り組んでいる。
 歌二首
  晴れやらぬ身に浮き雲のたなびきて
  月の障りとなるぞ悲しき

  もろともに塵にまじわる神なれば
  月の障りの何かくるしき     

暑さには谷川の流れの音(水墨画)

2016-08-20 06:05:27 | 水墨画
市街地は猛暑続けど谷川の
流れの音のすがしかりけり       樋田哲仙

 連日猛暑日となっていて、畑の水遣りが大変である。ピーマンやアオジソ葉焼けして萎れている。水が足らないのだが、これ以上に水を運ぶのが苦労でできない。雨を強く望めども当分適いそうにもない。道路沿いにコスモスを50余育ているが同様に葉焼けを起こしている。10月の開花を期待して連日水遣りをしているがこれ以上に水遣りも限界にきている。こんな猛暑日には谷川の流れの音がすがすがしいものだ。  

水量の細い十二滝(写真)

2016-08-18 06:08:18 | 写真
十津川を南へ下る国道に
目にぞ飛び込む十二の滝は      樋田哲仙

 国道168号線の十津川を南へ下ると間もなく十二滝が右側に見える。大げさに言えば落ちる水しぶきが車に架かるほどの近さである。高さは80㍍ともいわれるか水量が細く日本の滝百選には届かない。車を停めてカメラに収める光景が時折みられる。

ムクゲの花は一日花(墨彩画)

2016-08-17 06:27:59 | 墨彩画
一枝を活けて木槿は一日の
花とは知らず萎るる夕べ      樋田哲仙

 20,30年も前のことだが、散歩の道端に名も知らない白い花の一枝を折って花瓶に挿した。楽しむこと数時間で夕方には萎れ始めた。水でも悪かったのかと翌日も同じことであった。後に知ることになるが、ムクゲは1日花。アサガオや、フヨウと同じで夕方にはい織れる。花は長い期間咲いてくれて楽しめるのだが。