古今集第百五十五番やどりせし(書) 2011-05-31 05:57:11 | 書 やどりせし花橘もかれなくに など郭公声たえぬらむ 大江千里 しばしの宿りをした花橘も枯れたのではないよ。ホトトギスの声がしなくなったのは宿をとなくなったからだろう。それはどうしてなんだろう。 本日で投稿2200回
小谷城浅井氏及家臣供養塔(写真) 2011-05-30 06:11:42 | 写真 雪深き湖北治めて戦国を 小谷の山に浅井三代 樋田哲仙 琵琶湖北東の北近江を治めた浅井三代(祖父亮政、父久政、長政)は小谷山に不落の城を築城したが、姉川の戦いで朝倉義景と組み、信長、家康の連合軍との戦で敗れて以来、3年後再度の攻撃に適わず、小谷城で自刃。現在は本丸跡、大広間跡、浅井氏及家臣供養塔に面影が忍ばれる。江は大広間で誕生し3歳で父と死別しているので父の顔は知る由もない。
早くも梅雨入り(水墨場) 2011-05-29 05:45:30 | 水墨画 計画を妨ぐるごとはやばやと 五月といふに梅雨に入りたり 樋田哲仙 近畿地方は5月26日(土)に梅雨入り宣言となった。例年より12日、昨年より18日早い。観測史上2番目の早さだという。毎年6月上旬後半でそれまでちょっとの間だが、五月晴れとなり、行楽に最適となる。今年はあっという間に梅雨入りしてしまって計画を壊されたも同然だ。自然を相手の天気のことであればこれも仕方がない。後は雨天に似合うアジサイとハナショウブの観賞ぐらいに限定されそうだ。
古今集第百五十四番夜やくらき(書) 2011-05-28 06:03:47 | 書 夜やくらき道やまどへる郭公 わが宿をしもすぎがてに鳴く 紀友則 夜が暗すぎるがらだろうか、それとも、道に迷ったからなのだろうか。あのホトトギスが確かに私の家の空を行き過ぎかねて鳴いているのは。
長浜の浅井三姉妹(写真) 2011-05-27 06:07:26 | 写真 左からお江、お初、お茶々 長浜はイベント江に明け暮れて 客ら迎ふるこの三姉妹 樋田哲仙 滋賀・長浜市は日曜午後8時NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」が放映され、その舞台となっていて、全国から注目を浴びている。市内には「浅井・江のドラマ館」「小谷・江のふるさと館」「長浜黒壁ドラマ50作館」の3会場に語り部と小谷城跡散のコースなど多彩なイベントが開かれている。また、女性ばかりで構成されている長浜歴ドラ隊によるショウが特設舞台で土日祝に行われる。普段彼女たちは客らを迎えたり、求めに応じて写真にも引っ張りだこで、てんてこ舞いの忙しさである。
1株のハナショウブ(墨彩画) 2011-05-26 06:06:47 | 墨彩画 花菖蒲今年はどこへ出かけるか あれこれ迷ふ五月の末は 樋田哲仙 新聞に京都市・大田神社のカキツバタの満開を紹介する記事があった。それより少し遅れてハナショウブが咲き始めるので、もうそんな時季節来たのかと目覚めさせられた。去年は多忙で気にかけながらどこへも出かけなかった。写真狙いと同時にスケッチしての絵である。花は6月中旬だからもうすぐだ。今年はどこかへ出かけて願望を達成したいものだ。
古今集第百五十三番五月雨に(書) 2011-05-25 04:33:55 | 書 五月雨に物思ひをれば郭公 夜ぶかく鳴きていづちゆくらむ 紀友則 五月雨の音を聞きながら、なんとなく物思いにふけっていると、ホトトギスが夜更けの空を鳴いて飛ぶのが聞こえるが、いったいどちらの方角を指して行くのだろう。
パレード出発前の高ぶり(写真) 2011-05-24 06:13:12 | 写真 迫りゐる出発前のパレードに 担ぐギャルらに走る昂ぶり 樋田哲仙 紀州東照宮前の広場は時代絵巻パレードの出発を前に熱気が高まり、各渡御のそれぞれ集合する様子は観客までも圧倒される。祭りにはなんと言っても若者がいい。はち切れるエネルギーが体内から発散されて一層盛り上がる。多数のカメラマンも人混みを縫いながらいい作品を狙って忙しい。当方も同様に一瞬の光景を捉えようと少しの時間だが動き回る。
見かけるのはウミネコばかり(水墨画) 2011-05-23 05:53:00 | 水墨画 冬場より春へと海の静もりて 今見かけるは海猫ばかり 樋田哲仙 冬場は季節が吹き荒れ、海はしける日が多いが、晩春にはそれもなくなり、穏やかな日が続く。気温があり、冬に見かけたカモメの仲間のユリカモメが乱舞した河口や港にも1羽もいない。冬鳥のカモメもウミネコだけとなった。そのウミネコは夏もいるのだが数は多く減る。ほとんどが北国へ移動してしまう。夏鳥への移行は完了したようだ。
古今集第百五十二番(書) 2011-05-22 06:09:31 | 書 やよや待て山ほととぎす言づてむ われ世の中にすみわびぬとよ 三国町 もしもし、待っておくれ、山ホトトギスよ。山篭りをしている友人への便りを託したいのだ。こういう私も浮世で暮らすのが、すっかりいやになったという便りをね。
和歌祭・華やぐ女子神輿(写真) 2011-05-21 06:05:06 | 写真 繰り出すは時代絵巻に花添へて 神輿を担ぐギャルら勇まし 樋田哲仙 和歌祭は毎年5月に行なわれ、紀州東照宮の大祭の渡御で元和元年(1622)からと古く伝統を守る。万葉の古歌で知られる景勝の和歌浦周辺を2時間かけて練り歩く。その渡御数は60弱と多く時代絵巻を展開する。中でも現代風な女子神輿は若さ漲るギャルらの登場となり、担ぐギャル意外に前後には控えが多数取り巻き圧巻となる。江戸初期には考えられない光景であろう。
ホタルの夕べ(水墨画) 2011-05-20 06:04:57 | 水墨画 観賞の夕べとあるはうぶすなの 神のイベント蛍の掲示 樋田哲仙 町内の掲示板に21日(土)午後7時から神社で開かれる蛍の鑑賞会の案内が貼ってあった。ヒメボタルは水辺は必要とせず、落葉や腐葉土を生活の場とする珍しいホタル。一ヶ月早く観賞でき、数も多く光は強い。ゲンジ、ヘイケの両ホタルは早苗田が青々と成育したころに飛ぶが、ヒメボタルはまだ田植えも終わっていない頃が時期である。。
古今集第百五十一番いまさらに(書) 2011-05-19 06:06:06 | 書 いまさらに山へ帰るなほととぎす 声のなぎりはわが宿になけ 詠み人知らず 今になって山へ帰ってはいけないホトトギスよ。どうせ鳴くなら、声のかぎりわたしの家の庭でないておくれ。
紀州東照宮の和歌祭(写真) 2011-05-18 06:12:43 | 写真 集合の場所より街へ流れ出る 時代絵巻の祭りパレード 樋田哲仙 5月15日(日)の関西は各地で大きな祭が多彩に繰り広げられた。京都では伝統の葵祭りが、御所から下鴨神社、上賀茂神社への8キロを練り歩いた。また、神戸では神戸祭が情熱のサンバを中心にメーンストリートをパレード、和歌山では紀州藩初代藩主徳川頼宣をまつる紀州東照宮の例祭が時代絵巻(写真)として和歌の浦周辺で開催された。各地とも好天で祭り日和の一日となった。
峠を越える(水墨画) 2011-05-17 05:58:31 | 水墨画 まだ聞かぬ山時鳥初鳴きを 聞き耳立てて峠を越える 樋田哲仙 ホトギスが東南アジアから飛来するのは大型連休があけるころで、はや、10日もすぎているのだが、今年はまだ初鳴きを聞いていない。5月10日から愛鳥週間が始まり、この時期小鳥は繁殖に忙しい。ホトトギスは他の鳥の巣へ卵を産みつけて自分では育てない。卑怯というか、ちゃっかりしているというか、憎らしさもある。日本にこの種は4種類いて、カッコウも同種である。