哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

松島五大堂(水墨画)

2012-10-31 05:26:40 | 水墨画
名の高き五大堂とは松島の
抜きて語れぬ巨き存在        樋田哲仙

 日本三景の一つ松島は先の東日本大震災には多数の島が防波堤となって被害は軽微に澄んだという記事を見た。景観の最大のシンボルは坂上田村麻呂が多聞天を祀った五大堂であるが、現存するのは伊達正宗が再検したものとなる。国の重要文化財に指定され、方三間、単層の小ぶりな御堂である。連なる三つの島の先端に樹木に囲まれた姿が美しい。 にほんブログ村 美術ブログへ

第9回 ゑじゃないか祭り(写真)

2012-10-29 06:43:41 | 写真
踊り子が汗を流して懸命に
客らの列の前進みゆく       樋田哲仙

 第9回泉州YOSAKOIゑじゃないか祭りが、10月28日(日)泉佐野りんくう周辺の6会場で行われた。深夜からの雨は午前中まで残り午後から秋晴れと回復してみんなを一安心させた。120チーム、総勢5000人の参加者が熱気と華麗な舞を披露した。舞台を除く周辺の会場はぬかるみ観客の足元が大変。それでも泉佐野は朝から夜まで狂乱の渦に包まれた。

秋深まりつつ(水墨画)

2012-10-28 06:31:18 | 水墨画
散歩道ときに変えれば鮮やけく
ナンキンバゼは秋に染まれり        樋田哲仙

 10月下旬に入れば木々の色も山の肌色も秋の深まりを増しつつある。朝の散歩コースを変えて公園沿いの街路樹のナンキンハゼがすっかり赤茶けて早くも秋の装いをしていた。ケヤキは少し色を変えてきた程度だ。落葉もほんの少しである。モミジやイチョウは少し先のこと。11月25日に第2回大阪マラソンが開催される頃には、途中御堂筋のイチョウ並木が真っ黄になっているだろう。 にほんブログ村 美術ブログへ

小浜・明通寺の三重塔(写真)

2012-10-26 06:18:58 | 写真
一段と高きに建つを仰ぎ見る
明通寺へ来て三重塔        樋田哲仙

 明通寺は一度訪ねたものとばかり思っていたが、訪ねてみると記憶とは大違い、初めてと知る。それは一段と高い場所に建つ国宝檜皮葺三重塔が記憶にはない。真言宗御室派の古刹は老杉に蒼然として荘厳の建造物に趣がある。境内全体をそのまま京都へ持ち出しても何ら遜色はしない。

レンコンの思い出(水墨画)

2012-10-25 05:57:33 | 水墨画
見通しをあやかりたきに蓮根は
年改まるたび欠かせぬ料理       樋田哲仙

 レンコンを栽培する農家が親戚にあって秋になると、泥のついたレンコンが届いた。盆には蓮の実が届き、秋には正月料理の食材としてであった。おせちにはかかせないもののひとつで、穴が数個開いていることから先を見通せることに縁起を担ぐらしい。子供のころはそれほど好物と思わなかったが、いつの間にか好きになっていて最近よく食卓に上る。 にほんブログ村 美術ブログへ

若州一滴文庫高齢者は入館無料(写真)

2012-10-23 06:46:07 | 写真
あるときは有難きこと歳訊かれ
無料に入る一滴文庫         樋田哲仙

 若州一滴文庫入り口に立つと、中から男性が現れ年齢を聞かれた。正直に答えると、70歳以上は無料ですのでどうぞと云われた。ちょっとしたことだがうれしくなった。このことで気づいたことだが、公共施設ては中学生とか、高校生以下半額とするところがよくある。一方有名寺社では入場料の配慮は全くない。寺社関係者は早く目覚めてサービスをしても罰は当たらないだろう。

古里は遠く(水墨画)

2012-10-22 05:53:43 | 水墨画
五十年離れて暮らす古里を
思ひ出すこと少なくなりぬ        樋田哲仙

 生まれも育ちも愛知県西部のj濃尾平野はど真ん中で、山へも海へも20キロ離れた田舎である。子供のころには海も山も無縁である。大阪に出て50年余古里は法事以外は帰らなくなった。思い出す故郷は鮮明であるが、思い出す回数は少なくなった。まだまだ元気で多忙がそうさせているのだろう。気弱になった時に変わるかもしれない。 にほんブログ村 美術ブログへ

若州一滴文庫(写真)

2012-10-20 05:43:36 | 写真
地元ではみづかみ(水上)と知る入り口で
勉の若州一滴文庫      樋田哲仙

 福井・おおい町の若州一滴文庫を訪ねた。水上勉が集めた本を生れた村に寄贈して建てられた文庫で、2万冊の図書館となり、竹人形館、くるま椅子劇場を別棟に併設している。一滴文庫は禅僧儀山善来の一滴の水の教えに由来する。この教えの僅かな水をも大切に使う禅の根本思想を水上勉は好んだことによる。暗いながら作品は好きでずいぶん読んだ。

標高の高い山では紅葉(水墨画)

2012-10-19 06:07:50 | 水墨画
石鎚は上からすでに紅葉が
下る紙面を読みてうなづく           樋田哲仙

 数日前読売新聞1面に季節を伝える愛媛県東部の石鎚山の紅葉の写真を載せた。標高1982㍍の山頂では気温が低く、四国とはいえ山頂から麓へ向かって紅葉が下り始めたという。京阪神では比叡山、金剛山、六甲山がすぐ後に続く。市街地では少し遅く11月中旬が見頃となる。写真を撮りに出かけるために一段と忙しくなる。 にほんブログ村 美術ブログへ

名水百選雲城水(写真)

2012-10-17 06:08:15 | 写真
大方は山に湧くもの不思議にも
雲城水は港にありて       樋田哲仙

 小浜市にある雲城水は名水百選の一つである。これまで訪ねた名水は大方山に関係するので山へ入ることが多いが、今回の名水は港にあった。水量も豊富で3本の蛇口から流しっぱなしである。近隣の人たちから親しまれ、水を求める人は絶えない。いつもながら携行しているペットボトルに早速いただいた。今夏訪ねた天橋立の名水も海のほとりにあった。よく似たことはあるものだ。