白雪の降りてつもれる山里は
住む人さへや思ひ消ゆるら 壬生忠岑
山里は白雪に閉じ込められたことであろうが、雪が消えてなくなりそうなうえに、そこに住んでいる人までも消え入りそうな心細い思いで暮らしていることだろ。
住む人さへや思ひ消ゆるら 壬生忠岑
山里は白雪に閉じ込められたことであろうが、雪が消えてなくなりそうなうえに、そこに住んでいる人までも消え入りそうな心細い思いで暮らしていることだろ。
踊り子が汗を流して懸命に
客らの列の前進みゆく 樋田哲仙
第9回泉州YOSAKOIゑじゃないか祭りが、10月28日(日)泉佐野りんくう周辺の6会場で行われた。深夜からの雨は午前中まで残り午後から秋晴れと回復してみんなを一安心させた。120チーム、総勢5000人の参加者が熱気と華麗な舞を披露した。舞台を除く周辺の会場はぬかるみ観客の足元が大変。それでも泉佐野は朝から夜まで狂乱の渦に包まれた。
客らの列の前進みゆく 樋田哲仙
第9回泉州YOSAKOIゑじゃないか祭りが、10月28日(日)泉佐野りんくう周辺の6会場で行われた。深夜からの雨は午前中まで残り午後から秋晴れと回復してみんなを一安心させた。120チーム、総勢5000人の参加者が熱気と華麗な舞を披露した。舞台を除く周辺の会場はぬかるみ観客の足元が大変。それでも泉佐野は朝から夜まで狂乱の渦に包まれた。
みよしのの山の白雪踏み分けて
入りにし人のおとづれもせぬ 壬生忠岑
吉野山に積もった雪を踏みしめ、かき分けるように仏の道を求めていったあの人が、姿を見せるどころか、便りさえもくれないとは、いったいどうしたことだろう。
入りにし人のおとづれもせぬ 壬生忠岑
吉野山に積もった雪を踏みしめ、かき分けるように仏の道を求めていったあの人が、姿を見せるどころか、便りさえもくれないとは、いったいどうしたことだろう。
一段と高きに建つを仰ぎ見る
明通寺へ来て三重塔 樋田哲仙
明通寺は一度訪ねたものとばかり思っていたが、訪ねてみると記憶とは大違い、初めてと知る。それは一段と高い場所に建つ国宝檜皮葺三重塔が記憶にはない。真言宗御室派の古刹は老杉に蒼然として荘厳の建造物に趣がある。境内全体をそのまま京都へ持ち出しても何ら遜色はしない。
明通寺へ来て三重塔 樋田哲仙
明通寺は一度訪ねたものとばかり思っていたが、訪ねてみると記憶とは大違い、初めてと知る。それは一段と高い場所に建つ国宝檜皮葺三重塔が記憶にはない。真言宗御室派の古刹は老杉に蒼然として荘厳の建造物に趣がある。境内全体をそのまま京都へ持ち出しても何ら遜色はしない。
あるときは有難きこと歳訊かれ
無料に入る一滴文庫 樋田哲仙
若州一滴文庫入り口に立つと、中から男性が現れ年齢を聞かれた。正直に答えると、70歳以上は無料ですのでどうぞと云われた。ちょっとしたことだがうれしくなった。このことで気づいたことだが、公共施設ては中学生とか、高校生以下半額とするところがよくある。一方有名寺社では入場料の配慮は全くない。寺社関係者は早く目覚めてサービスをしても罰は当たらないだろう。
無料に入る一滴文庫 樋田哲仙
若州一滴文庫入り口に立つと、中から男性が現れ年齢を聞かれた。正直に答えると、70歳以上は無料ですのでどうぞと云われた。ちょっとしたことだがうれしくなった。このことで気づいたことだが、公共施設ては中学生とか、高校生以下半額とするところがよくある。一方有名寺社では入場料の配慮は全くない。寺社関係者は早く目覚めてサービスをしても罰は当たらないだろう。
地元ではみづかみ(水上)と知る入り口で
勉の若州一滴文庫 樋田哲仙
福井・おおい町の若州一滴文庫を訪ねた。水上勉が集めた本を生れた村に寄贈して建てられた文庫で、2万冊の図書館となり、竹人形館、くるま椅子劇場を別棟に併設している。一滴文庫は禅僧儀山善来の一滴の水の教えに由来する。この教えの僅かな水をも大切に使う禅の根本思想を水上勉は好んだことによる。暗いながら作品は好きでずいぶん読んだ。
勉の若州一滴文庫 樋田哲仙
福井・おおい町の若州一滴文庫を訪ねた。水上勉が集めた本を生れた村に寄贈して建てられた文庫で、2万冊の図書館となり、竹人形館、くるま椅子劇場を別棟に併設している。一滴文庫は禅僧儀山善来の一滴の水の教えに由来する。この教えの僅かな水をも大切に使う禅の根本思想を水上勉は好んだことによる。暗いながら作品は好きでずいぶん読んだ。
大方は山に湧くもの不思議にも
雲城水は港にありて 樋田哲仙
小浜市にある雲城水は名水百選の一つである。これまで訪ねた名水は大方山に関係するので山へ入ることが多いが、今回の名水は港にあった。水量も豊富で3本の蛇口から流しっぱなしである。近隣の人たちから親しまれ、水を求める人は絶えない。いつもながら携行しているペットボトルに早速いただいた。今夏訪ねた天橋立の名水も海のほとりにあった。よく似たことはあるものだ。
雲城水は港にありて 樋田哲仙
小浜市にある雲城水は名水百選の一つである。これまで訪ねた名水は大方山に関係するので山へ入ることが多いが、今回の名水は港にあった。水量も豊富で3本の蛇口から流しっぱなしである。近隣の人たちから親しまれ、水を求める人は絶えない。いつもながら携行しているペットボトルに早速いただいた。今夏訪ねた天橋立の名水も海のほとりにあった。よく似たことはあるものだ。