哲仙の水墨画

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古今集第三十三番色よりも(書)

2010-05-30 07:19:07 | 
色よりも香こそあはれとおもほゆれ
誰が袖ふれしやどの梅ぞも           詠み人知らず

 我が家の庭の花は色はともかくとして、香りは誠に素晴らしい。誰か通りがかりに触れたらしく、袖の香りが梅へ移していったのか。普通は梅の香りが人に移る歌となるが、これは反対になっていて珍しい。おそらく奥ゆかしい女性が匂いを残して去ったのだろう。