緩やかに登る山路の藤棚に
群れ飛ぶ虻の勇ましきかな 樋田哲仙
和歌山県・日高川町に日本一の長い藤棚ロードがある。緩やかな山の斜面に20数年前藤棚と舗装された道が設置されて、1646㍍と長い。藤と山歩気分を楽しみながら進むと展望台のある頂上に到着する。フジの種類はほとんどが紫で単調であるが、自然豊かな環境は抜群である。4月25日から5月6日までふじまつりが計画され、露店や山路の途中でお茶の接待もある。
群れ飛ぶ虻の勇ましきかな 樋田哲仙
和歌山県・日高川町に日本一の長い藤棚ロードがある。緩やかな山の斜面に20数年前藤棚と舗装された道が設置されて、1646㍍と長い。藤と山歩気分を楽しみながら進むと展望台のある頂上に到着する。フジの種類はほとんどが紫で単調であるが、自然豊かな環境は抜群である。4月25日から5月6日までふじまつりが計画され、露店や山路の途中でお茶の接待もある。
毎年の変はりのなきを垂れ下がる
藤の花見て春を喜ぶ 樋田哲仙
地域ではフジの名で聞こえの高い家がある。テレビでも放映され遠くからも見物に来る。30数余年前鉢植え一本を地植えにしたものが30㍍四方に枝を伸ばし、4万房の花が垂れ下がる。家から30分ほど毎年出かけて春を楽しむ。23日(木)から29日(水)まで藤まつりが開催計画され、土日は琴の演奏も計画されている。
藤の花見て春を喜ぶ 樋田哲仙
地域ではフジの名で聞こえの高い家がある。テレビでも放映され遠くからも見物に来る。30数余年前鉢植え一本を地植えにしたものが30㍍四方に枝を伸ばし、4万房の花が垂れ下がる。家から30分ほど毎年出かけて春を楽しむ。23日(木)から29日(水)まで藤まつりが開催計画され、土日は琴の演奏も計画されている。
人はいさ我はなき名の惜しければ
昔も今も知らずとを言はむ 在原元方
あなたはさて。どうお考えか知らないけれど、私にあらぬ評判を立てられると名前にかかわるから、あなたのことは「昔も今も関係はない」と言っておこう。
昔も今も知らずとを言はむ 在原元方
あなたはさて。どうお考えか知らないけれど、私にあらぬ評判を立てられると名前にかかわるから、あなたのことは「昔も今も関係はない」と言っておこう。
土手走る車に見ゆる朱の社
人に尋ねば草戸稲荷と 樋田哲仙
福山市を流れる芦田川の土手沿いに朱の社殿の草戸稲荷神社が見える。人に尋ねて初めて知った神社である。山と川に挟まれた狭い境内地には社殿を高くするしかない。平地に建てると神を土手から見下ろすことにもなり高い建物にしたとか。正月3ケ日には広島有数の参拝者があるという。
人に尋ねば草戸稲荷と 樋田哲仙
福山市を流れる芦田川の土手沿いに朱の社殿の草戸稲荷神社が見える。人に尋ねて初めて知った神社である。山と川に挟まれた狭い境内地には社殿を高くするしかない。平地に建てると神を土手から見下ろすことにもなり高い建物にしたとか。正月3ケ日には広島有数の参拝者があるという。
あやなくてまだきなき名のたつた川
わたらでやまむものならなくに 御春有助
何の事実もない時から立ち甲斐もない評判が立つこともある。こうなったうえはその語に似た立田川をわたらずにあきらめることはできない。
わたらでやまむものならなくに 御春有助
何の事実もない時から立ち甲斐もない評判が立つこともある。こうなったうえはその語に似た立田川をわたらずにあきらめることはできない。
咲き競ふ畑に立ちて幼児に
母のあやすはチューリップの歌 樋田哲仙
和泉リサイクル環境公園の水仙を見に来たとき、チューリップの畑を知ったので咲く時季を見計らって出かけた。早種は花びらを落とし始めたいたが、まだ、見ごろを迎えている種もある。客の中には幼児を抱いてチューリップの花の歌を母が歌っている光景も見られた。雨のよく降る時期の一日だけの好天であった。
母のあやすはチューリップの歌 樋田哲仙
和泉リサイクル環境公園の水仙を見に来たとき、チューリップの畑を知ったので咲く時季を見計らって出かけた。早種は花びらを落とし始めたいたが、まだ、見ごろを迎えている種もある。客の中には幼児を抱いてチューリップの花の歌を母が歌っている光景も見られた。雨のよく降る時期の一日だけの好天であった。
陸奥にありといふなる名取川
なき名とりてはくるしかりけり 壬生忠岑
陸奥には名取川という川があるそうだが、私だって逢ったこともない女と浮名が評判となっても仕方がない。だが、事実無根の評判では情けない。
なき名とりてはくるしかりけり 壬生忠岑
陸奥には名取川という川があるそうだが、私だって逢ったこともない女と浮名が評判となっても仕方がない。だが、事実無根の評判では情けない。
花見後はこれまた楽し立ち並ぶ
露店の前のそぞろ歩きは 樋田哲仙
桜の通り抜けの花見を済ませて造幣局の構内から大川沿いの公園に出ると、1000軒を越す露店が立ちならぶ。これが大いに楽しい。店員の勇ましい掛け声が活気づけて客の心を掻き立てる。店によっては寂しいところもあるが、大方は繁盛している。店にしてみれば期間限定の掻きいれどきである。
露店の前のそぞろ歩きは 樋田哲仙
桜の通り抜けの花見を済ませて造幣局の構内から大川沿いの公園に出ると、1000軒を越す露店が立ちならぶ。これが大いに楽しい。店員の勇ましい掛け声が活気づけて客の心を掻き立てる。店によっては寂しいところもあるが、大方は繁盛している。店にしてみれば期間限定の掻きいれどきである。