哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第九百四十七番(書)

2017-11-30 07:11:09 | 
いづくにか世をば厭はむ心にも
野にも山にもまどふべらなれ      素性法師

 私は世を厭ってどこに出家したらよいのだろう。体は無理に山に置くこともできない。これよりも私の心は野だろうと山だろうと迷い出そうだ。

高島氏白鬚神社(写真)

2017-11-29 07:12:24 | 写真
スポットの山と琵琶湖のせめぎ合ふ
僅かな土地に白鬚神社      樋田哲仙

 琵琶湖の西岸の山と湖の最接近する狭い土地に白鬚神社がある。全国にある白鬚神社の総本社である。垂仁天皇の御世の創建とあるから2000年近い古社になる。芭蕉、与謝野鉄幹・晶子夫妻の句歌碑も建つ。

落ち葉の清掃に忙しい季節(水墨画)

2017-11-28 07:11:14 | 水墨画
柿もみぢ桜もみぢの色増して
つぎつぎ落ちる霜月下旬        樋田哲仙

 近くの公園の柿や桜の木の葉が紅葉の色を増して半分は落ちた。もみじとは色は違うが秋の季節である。11月下旬は強い風が吹くたびに葉を落とす。掃いても掃いても汚れてしまう。1ケ月は忙格闘で忙しい。天気の良い日を選んでボランテイアで頑張っている。

紅葉はまだのメタセコイアの並木(写真)

2017-11-26 07:18:57 | 写真
参加してメタセコイアとラクウショウ
違い分かりぬ同好会に       樋田哲仙

 自然同好会に久しぶりに参加して滋賀・マキノ町のメタセコイア並木を見学した。参加者の中に50年近く樹木の研究者がいて、メタセコイアとラクウショウの違いを詳しく教わった。今までひどく酷似していて判別に苦労していた。葉、幹、樹高、枝形、用途に至るまで理解できた。今後は間違えることはない。大きな収穫であった。

倣葛飾北斎9稀勢の里心配(水墨画)

2017-11-25 07:16:14 | 水墨画
稀勢の里四場所休場またもかと
不安のよきる引退表明      樋田哲仙

 横棚稀勢の里が4勝5敗で10日から途中休場。先場所全休して今場所にかけて出場していたが、左足首と腰痛で全治1か月の診断書が出た。鶴竜の二の舞となってしまった。5場所連続休場となれば進退問題が出てきて無事にはすまないだろう。心配だ。

道の駅月見の里南濃足湯(写真)

2017-11-22 22:21:04 | 写真
道の駅名前のよきに立ち寄ると
開くのを待ちて足湯に漬かる      樋田哲仙

 桑名から大垣に向かう国道258号線に[道の駅月見の里南濃]がある。初めて知る名で、名前の美しさに立ち寄ることにした。名前ほどはない。秋の名月には絶景が演出されるのだろう。早朝で開くの待って足湯に漬かった。老齢になると足湯が楽しい。近くの人かすぐに4人が漬かった。

落ち葉の季節(水墨画)

2017-11-22 07:15:29 | 水墨画
この季節蕾の先に朱の差せり
庭の山茶花霜月下旬      樋田哲仙

 公園のモミジやケヤキの葉が掃いても掃いても落ちてくる。どこの森でも公園でも同じことが起きているはずである。悪いことばかりではない。庭のサザンカの蕾を確認すると先がほんのりと朱色が差している。まだ、固くて咲くには少し先になるが、もう、そんな季節になっているのだ。

同名の美濃国分寺(写真)

2017-11-20 07:14:26 | 写真
大垣に聖武の御世と異なりて
同一名の美濃国分寺      樋田哲仙

 奈良時代の聖武天皇の勅願により、各国に五穀豊穣と国家鎮護のために建立された国分寺があるが、その寺と同一名の美濃国分寺が旧跡の近くにある。各市町村に見かけるごく普通の寺よりは立派で寄りたくなる。信濃にもこれと似た寺があった。

タカの仕業(水墨画)

2017-11-19 07:18:46 | 水墨画
公園に土鳩の羽根の散らかれり
タカの仕業に間違いのなし     樋田哲仙

 いつも散歩や掃除をする近くの公園にドバトの羽が1羽分散らかっていた。胸毛、尾羽、風切と量が多い。この公園では初めて見る光景である。オオタカやハイタカの仕業に違いない。鳥を捕食する猛禽類で、この地では年に1,2度見かける程度の数少ない鳥である。画はオオタカ。

美濃国分寺跡(写真)

2017-11-17 07:12:03 | 写真
来てみれば面影一つ何もなし
それが美濃の国分寺跡      樋田哲仙

 大垣北部の美濃国分寺跡を訪ねた。跡に面した道路を通りながら、通り越して行き過ぎた。古木も建物もなにもない。ただの草原に近い。これでは通り越すのも無理はない。こんなことは初めてである。

倣葛飾北斎8角界に暴力沙汰の激震(水墨画)

2017-11-16 07:17:01 | 水墨画
角界に暴力沙汰の激震が
上がる人気にまたも水差す       樋田哲仙

 横綱日馬富士が貴ノ岩を酒席で暴力をふるったと報じられた。ビール瓶で頭を何回も殴った。また暴力事件かと思ったが、詳細が分かるにつれ貴ノ岩の日頃の先輩に対する態度やスマホのマナーが問題で激高したことが伝えられた。協会が真相を知るのも遅すぎた。軽視していたのだろう。警察からの連絡で事のおおきさに驚いている。場所後というが、厳正な対処をもっと早く出してファンが納得するようにしてもらいた。