哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

日御碕神社本殿(写真)

2014-12-30 06:29:22 | 写真
放たれし遠き旅には常よりも
長きを祈る御崎の神に       樋田哲仙

 遠い旅は知らない道に長時間ハンドルを握ることになり、疲れと、気の散漫に運転も粗雑になりやすい。こんな遠くで事故でも起こしたら後の処理に時間ががかるし、突然の出費も手痛い。そこで、時々気を引き締める意味て休憩も入れることにしている。そんな時神社に出会うと心を込めて帰りまでの無事を祈願する。

ミヤマシキミの実(水墨画)

2014-12-29 06:07:40 | 水墨画
健康に小高き山を歩けども
いまだ目にせぬ深山樒は       樋田哲仙

 ミヤマシキミは見たことも聞いたこともない。手本で知って描いてみた。ネットで調べてみると自生は30年以上確認できていないという。道理で山歩きの好きな当方にも目にしないはずである。姿形は沈丁花に酷似している。小さい白い花を固まってつける。 晩秋に赤い実を結ぶ。葉も実も有毒で嘔吐、痙攣、しびれをおこすという。  にほんブログ村 美術ブログへ

日御碕神社の楼門工事(写真)

2014-12-27 06:23:03 | 写真
日御碕の神の社を訪ねれば
朱塗りの門は工事の覆ひ        樋田哲仙

 日御碕神社は初めての訪問である。途中で入手したチラシで朱塗りの楼門があることを知って楽しみにしたが、到着してみると足場がくまれて覆われ、修繕工事である。遠方から訪ねてこの始末で落胆この上ない。社務所の巫女に訪ねると来春3月に完了するという。  そう簡単に出かけられる地ではないから残念として諦めるしかない。

鉢物のポインセチア(墨彩画)

2014-12-26 06:00:30 | 墨彩画
朱に映えて師走の花かながながと
店頭飾るポインセチアは       樋田哲仙

 師走の花屋の店頭にはシクラメンと並んでポインセチアが目を惹く。かって赤色の惹かれて1鉢購入したことがあるが、管理が適さなかったか日持ちがせず、割合早く、しおれさせたことがある。あの赤い部分は苞と呼ばれるところらしい。花が目立たない。白もピンクもある。今年は管理の難しさもあり、日持ちがよいシクラメンに換えて玄関に飾っている。  にほんブログ村 美術ブログへ

出雲が沸いた10月(写真)

2014-12-24 06:30:49 | 写真
出雲路はまさにはるけく縫ふ道の
開けて岬朱塗りの社殿       樋田哲仙

 出雲までは実に遠い。一部高速を利用したが大方は国道9号を丸1日走っても着かない。翌日海沿いの道を日御碕へ向かうと視界が開けて遠方に朱塗りの社殿が見えた。日御碕神社である。つい最近出雲大社で皇室から嫁を迎えた慶事が行われたが、千家国麿氏の母がこの神社の出自である。出雲では皇室から嫁を迎えたことで大歓迎のムードに包まれていた。

木枯らしの吹く季節(水墨画)

2014-12-23 06:59:59 | 水墨画
木枯しの野を渡りくる林こそ
風切る音の凄まじきかな        樋田哲仙

 今冬は年内までに3度も強い寒波が襲った。日本海側は西日本から北海道まで全体に多い積雪を見た。太平洋側でも広島や名古屋で積雪となった。来年ではこれは1月2月のことで、まず珍しいことだ。大阪南部では寒いだけで住んでいる。木枯らしが吹いて電線や木々では風を切る音葉凄まじい。 にほんブログ村 美術ブログへ

土産店の店頭に鮫の口(写真)

2014-12-21 06:31:11 | 写真
 店先に吊るされてゐし鮫の口
見れば粗暴を頷けにけり       樋田哲仙

 日御碕を周回して駐車場に戻る途中に1軒の土産物店があった。かっては沢山の店が並んでいて、イカやサザエの焼くいい匂いを辺りに漂わせていたのだが。1軒だけとは寂しい。店先に鮫の口が吊るされていた。びっしりと白い歯が並んで仰々しい。こんな口でかぶりつかれたらひとたまりもない。恐ろしい海のギャングだ。

北茨城市五浦(水墨画)

2014-12-20 06:09:04 | 水墨画
五浦の手本のありて絵にすれば
北茨城の景勝地なり        樋田哲仙

 五浦は北茨城市にある。浸食作用で入り江が多く、50㍍を越す断崖もあって景勝地である。訪れたことはないが水墨画の手本に載っていたので描いてみた。明治の美術界に大きな足跡を残した岡倉天心の旧宅もあるとか。景勝地はどこでも訪ねてみたいのだが、遠すぎて簡単ではない。にほんブログ村 美術ブログへ

日御碕経島(写真)

2014-12-18 06:29:16 | 写真
経島に海猫あまた飛来する
出雲の岬風なきひと日        樋田哲仙

 岬の展望台から眺める経島(ふみしま)は目と鼻の先にあり、こじんまりした島である。冬から初夏にしてウミネコが大量に飛来して、繁殖する国指定の天然記念物である。絶壁が自然の要害となり、陸の天敵はよりつけない。子育ても安心して行える。2,3羽が島の周囲を旋回する程度であった。この時期まだ少し早いのだろう。

再びカブラを(水墨画)

2014-12-17 06:13:01 | 水墨画
毎年を作り続けてきし蕪
今年故あり種を蒔かざり        樋田哲仙

 少量ながら毎年カブラを栽培してきたが、たべることがすくなく、大半を畠に放置して春が来てしまう。薹が立って花を咲かせるのが常である。固まった家庭菜園100軒ほどの中で目立っていた。きっと他人から笑われていたに違いない。食べ方を知らないし、漬物は食べないのでどうしても余る。今年は思い切って種をまかなかった。この作品は6年前にも描いたが、上達の確認で描いてみた。  にほんブログ村 美術ブログへ