放たれし遠き旅には常よりも
長きを祈る御崎の神に 樋田哲仙
遠い旅は知らない道に長時間ハンドルを握ることになり、疲れと、気の散漫に運転も粗雑になりやすい。こんな遠くで事故でも起こしたら後の処理に時間ががかるし、突然の出費も手痛い。そこで、時々気を引き締める意味て休憩も入れることにしている。そんな時神社に出会うと心を込めて帰りまでの無事を祈願する。
長きを祈る御崎の神に 樋田哲仙
遠い旅は知らない道に長時間ハンドルを握ることになり、疲れと、気の散漫に運転も粗雑になりやすい。こんな遠くで事故でも起こしたら後の処理に時間ががかるし、突然の出費も手痛い。そこで、時々気を引き締める意味て休憩も入れることにしている。そんな時神社に出会うと心を込めて帰りまでの無事を祈願する。
日御碕の神の社を訪ねれば
朱塗りの門は工事の覆ひ 樋田哲仙
日御碕神社は初めての訪問である。途中で入手したチラシで朱塗りの楼門があることを知って楽しみにしたが、到着してみると足場がくまれて覆われ、修繕工事である。遠方から訪ねてこの始末で落胆この上ない。社務所の巫女に訪ねると来春3月に完了するという。 そう簡単に出かけられる地ではないから残念として諦めるしかない。
朱塗りの門は工事の覆ひ 樋田哲仙
日御碕神社は初めての訪問である。途中で入手したチラシで朱塗りの楼門があることを知って楽しみにしたが、到着してみると足場がくまれて覆われ、修繕工事である。遠方から訪ねてこの始末で落胆この上ない。社務所の巫女に訪ねると来春3月に完了するという。 そう簡単に出かけられる地ではないから残念として諦めるしかない。
出雲路はまさにはるけく縫ふ道の
開けて岬朱塗りの社殿 樋田哲仙
出雲までは実に遠い。一部高速を利用したが大方は国道9号を丸1日走っても着かない。翌日海沿いの道を日御碕へ向かうと視界が開けて遠方に朱塗りの社殿が見えた。日御碕神社である。つい最近出雲大社で皇室から嫁を迎えた慶事が行われたが、千家国麿氏の母がこの神社の出自である。出雲では皇室から嫁を迎えたことで大歓迎のムードに包まれていた。
開けて岬朱塗りの社殿 樋田哲仙
出雲までは実に遠い。一部高速を利用したが大方は国道9号を丸1日走っても着かない。翌日海沿いの道を日御碕へ向かうと視界が開けて遠方に朱塗りの社殿が見えた。日御碕神社である。つい最近出雲大社で皇室から嫁を迎えた慶事が行われたが、千家国麿氏の母がこの神社の出自である。出雲では皇室から嫁を迎えたことで大歓迎のムードに包まれていた。
店先に吊るされてゐし鮫の口
見れば粗暴を頷けにけり 樋田哲仙
日御碕を周回して駐車場に戻る途中に1軒の土産物店があった。かっては沢山の店が並んでいて、イカやサザエの焼くいい匂いを辺りに漂わせていたのだが。1軒だけとは寂しい。店先に鮫の口が吊るされていた。びっしりと白い歯が並んで仰々しい。こんな口でかぶりつかれたらひとたまりもない。恐ろしい海のギャングだ。
見れば粗暴を頷けにけり 樋田哲仙
日御碕を周回して駐車場に戻る途中に1軒の土産物店があった。かっては沢山の店が並んでいて、イカやサザエの焼くいい匂いを辺りに漂わせていたのだが。1軒だけとは寂しい。店先に鮫の口が吊るされていた。びっしりと白い歯が並んで仰々しい。こんな口でかぶりつかれたらひとたまりもない。恐ろしい海のギャングだ。
経島に海猫あまた飛来する
出雲の岬風なきひと日 樋田哲仙
岬の展望台から眺める経島(ふみしま)は目と鼻の先にあり、こじんまりした島である。冬から初夏にしてウミネコが大量に飛来して、繁殖する国指定の天然記念物である。絶壁が自然の要害となり、陸の天敵はよりつけない。子育ても安心して行える。2,3羽が島の周囲を旋回する程度であった。この時期まだ少し早いのだろう。
出雲の岬風なきひと日 樋田哲仙
岬の展望台から眺める経島(ふみしま)は目と鼻の先にあり、こじんまりした島である。冬から初夏にしてウミネコが大量に飛来して、繁殖する国指定の天然記念物である。絶壁が自然の要害となり、陸の天敵はよりつけない。子育ても安心して行える。2,3羽が島の周囲を旋回する程度であった。この時期まだ少し早いのだろう。