哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

古今集第は百八十六番石上(書)

2017-05-31 07:17:26 | 
石上ふる幹小野の本柏
もとの心は忘られなくに         詠み人知らず

 石上(いそのかみ)の布留の野は枯草や枯枝でいっぱいだが、その中に目立つのは柏の枝についている本柏だが、私はあの人の心が忘れられない。

水槽のオオサンショウウオ(写真)

2017-05-30 07:19:59 | 写真
水槽をしばし見つめど動かざる
小石のごとくサンショウウオは        樋田哲仙

 名張市に新緑と紅葉の名所赤目四十八滝がある。渓流に沿って進むはよいが切がないので適度のところで引き返すのがよいと入り口で教わった。入り口には何個もの水槽にオオサンショウウオが飼育されている。しばらく見ていたが動く気配がない。根負けす。武田信玄の風林火山の言葉の動かざること山の如し。

木曽の御嶽山(水墨画)

2017-05-29 07:16:48 | 水墨画
木曽馬の里より見たるあの山が
噴火するとは木曽の御嶽       樋田哲仙

 御嶽山が突然噴火したのは1014年9月2日のことである。その前年木曽馬の公園から見た静かな御嶽山が怒り狂うとは。予期もしない爆発に登山者は58人死亡、行方不明が5人という大惨事となった。不明者はいまだに発見されていない。  

坂の馬篭宿(写真)

2017-05-27 07:15:49 | 写真
中学に中山道は学びたり
馬篭妻籠はあこがれの宿       樋田哲仙

 中学時代に中山道の馬篭宿、妻籠宿を学んだ。昔の面影は十分にた保たれていると知る。訪ねたくなるの人情で、以来、65年訪ねたい心は忘れなかった。ここしばらくの間に訪ねる機会ができて三度目となる。和宮が江戸へ降下する際この街道を通過したとか。文豪藤村の「夜明け前」の冒頭を吟じてみたりと思い出は多い。

木曽川源流の里(写真)

2017-05-26 07:17:24 | 水墨画
河口知る者にはここが始まりか
驚くばかり木曽の源流      樋田哲仙

 伊勢湾岸自動車道を走ると、木曾川の河口の川幅が約950㍍ほと大河である。海にそそぐ間近である。ところが木曽路19号線の[道の駅木曽川源流の里きそむら]付近では竹竿で跳べるほどの用水路に近い川幅でこれが木曽川かと驚嘆する。

馬篭宿藤村記念館(写真)

2017-05-24 07:12:21 | 写真
初めから坂ばかりなる馬篭宿
垣間見ゆるは恵那の頂      樋田哲仙

 長野県は海に面しない数少ない県の一つである。いわば内陸部に位置することになる。さすがに山の多いことになる。中山道馬篭宿から南東に長野岐阜県境にそびえる恵那山(2191)を垣間見ながら歩くことになる。どの宿場も平坦だったが馬篭は坂が続く。中間辺りに文豪島崎藤村生家の藤村記念館がある。

松の力強さ(水墨画)

2017-05-23 07:15:29 | 水墨画
岩山の厳しき崖にへばりつく
松は幾世を堪へて生きぬく       樋田哲仙


 中国は別にして、絵のような光景は日本ではほとんどない。断片的に小さなもがある程度である。石川と岐阜を結ぶ白山スーパー林道に出かけた。冬季は雪に寄る道路の閉鎖が続き、開通直前にウオーキングが開かれたときツアーに参加して歩いた。小規模ながら岩山にへばりつく松を見て力強さを感じた。 

木曽街道の妻籠宿(写真)

2017-05-21 07:09:24 | 写真
距離にしていくらもなけど妻籠宿
心ひかるる若葉の妻籠      樋田哲仙

 江戸日本橋から京都三条までの69次の中、木曽谷を抜けるのが木曽街道である。贄川、藪原、福島上松、野尻など宿場の面影はない。135里の中間地点は「道の駅日義木曽駒高原」に碑が建つ。妻籠の宿はほとんど平坦で歩きく、馬篭と並んで観光客に人気がある。い。

雑誌の雪山(水墨画)

2017-05-20 07:06:02 | 水墨画
歳なれば願ひも失せて雪山の
山岳座椎開けて済ませり       樋田哲仙

 あっという間に傘寿を迎えてしまった。もうそろそろ自動車運転免許証も自主返納しなければと思っている。血液検査では肝臓も、腎臓も、血糖値も正常で健康となっている。年齢を重ねることの早いことはいまさら言うまでもない。雪山なんか雑誌を眺めるしかない。

木曽路の道の駅賤母(写真)

2017-05-17 07:08:46 | 写真
賤母(しずも)なる妻籠に近き道の駅
思ひ浮かぶは旅籠の並び      樋田哲仙

 木曽路の入り口の当たる賤母は岐阜県になるが、他は長野県になる。中山道の木曽路は11宿で馬篭だけが岐阜県になる。賤母から妻籠は車で10分と掛からない。こんなに近いとは知らなかった。端から端までゆっくりと歩いて楽しんだ。不法かどうか空き地に駐車しても気にすることもなく暢気なものだ。

木曽路は楽しい(水墨画)

2017-05-17 07:07:27 | 水墨画
いくたびを行けども深く沁みるのは
映えて輝く木曽路の五月       樋田哲仙

 木曽路は見どころが多く好きである。特に新緑の山が映える時がいい。木曽十一宿の奈良井、妻籠、馬篭が中仙道の面影を多く残して楽しい。御嶽山、木曽駒ケ岳も遠望できる。大相撲の小結御嶽海が好調で地元上松町では後援会がバスを仕立てて東京まで乗り込む熱の入れようだ。道の駅には大きなポスターを張り出している。