こがらしや夕日を海に吹き落とす 夏目漱石
木枯らしはこの時期たびたび吹く強い北風のことである。夕日は西に沈むもの、木枯らしは北から東へ吹くものである。夕日が東へ沈んでいく情景なら句の意味も分かる。また、木枯らしの吹く日は冬雲で空が真っ赤に染まることはない。この句はどうも机上で句作したのではないかと思いたくなる。理屈は別として夕日が木枯らしに吹き落とされるとは面白い。
木枯らしはこの時期たびたび吹く強い北風のことである。夕日は西に沈むもの、木枯らしは北から東へ吹くものである。夕日が東へ沈んでいく情景なら句の意味も分かる。また、木枯らしの吹く日は冬雲で空が真っ赤に染まることはない。この句はどうも机上で句作したのではないかと思いたくなる。理屈は別として夕日が木枯らしに吹き落とされるとは面白い。