哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

高岡・前田利長墓所(写真)

2015-08-30 06:45:12 | 写真
世が世には飛ぶ鳥落とす加賀藩の
利長の墓所越中にあり       樋田哲仙

加賀藩は大藩である。加賀にも越中にも城を持つ大大名である。現在はどちらも現存しない。第二代藩主前田利長は高岡に墓所が建てられている。大きな敷地を構え、長い参道を抜けてカギ型に北へ向かうと、スイレンの池の奥にある。さすがに大大名のことはある。鳥居もあり神格化された人物のだろう。

目刺しは好物だったが(水墨画)

2015-08-29 06:07:48 | 水墨画
老いの歯に寂しさ増えり好物の
目刺しを口に出来なくなりて       樋田哲仙

 老いの寂しさが次々と増える。他人の目には元気そうに見えるが、内実は目や歯にガタがきている。さらに高血圧や高脂血症で月に一度通院している。目刺しが好物でよく食べたが、現在では堅くて歯が持たない。後期高齢者となるとどこか、なにかを持っていて、これで普通らしい。介護を必要としているわけではないから健康である。 にほんブログ村 美術ブログへ

五箇山・相倉合掌集落(写真)

2015-08-27 06:14:30 | 写真
山深く雪の暮らしや五箇山は
世界遺産の合掌の里       樋田哲仙

 今回訪ねたのは五箇山である。白川郷は以前に訪ねているので省略した。東海北陸自動車道が開通しているのですごく便利である。まず菅沼集落は国道沿いですぐに分かった。小さく固まった集落である。早朝で人影は少ない。次に相倉集落へ向かった。国道をそれて戸惑うが、先の菅沼より広い。昔の暮らしを忍ぶと大家族制で大変だったであろう。

京都で和服姿の女(水墨画)

2015-08-26 06:08:03 | 水墨画
京都には和服姿のことさらに
見返るほどの美しき女(ひと)     樋田哲仙

 京都は日本の都が置かれて千年余になるるだけのことはあって、巨大寺院が多数ある。史跡も豊富で観光脚も圧倒的に多い。環境がそう思わせるのか、東山区の露地で見かけた一人の和服姿の女性も京都によく映る。すれ違いざま、つい振り返るほどだ。身のこなしに玄人でであろう。  にほんブログ村 美術ブログへ

歌の上達祈願大伴神社(写真)

2015-08-24 06:49:49 | 写真
今よりも上達祈願念入れて
参るは伏木の大伴神社     樋田哲仙

 念願の土地は多いが、伏木の大伴神社もその一つである。国道から少しそれて緩やかな坂をのぼると気多神社に寄り添うように大伴神社はあった。小さな神域は人気もないが、月に一度は清掃がされてているようだ。二上山の山裾に当たるのかのどかで静かであった。

山里の風は秋(水墨画)

2015-08-23 06:42:52 | 水墨画
盆過ぎて空に風にも山里は
ひと足早き秋は来にけり        樋田哲仙

 猛暑続きだったが、盆を過ぎると、朝の涼しさが感じられて、テレビや新聞で熱中症予防の注意を呼びかけたが、もう終わりだろう。郊外の山里は市街地と違って太陽の照り返しがないため、やはり涼しい。風も空も秋の気配が感じられてひと足早い。すぐにわが町にも秋は到来することだろう。  にほんブログ村 美術ブログへ

瑞龍寺仏殿内部(写真)

2015-08-21 06:31:55 | 写真
天井のなき仏殿をよくぞ見る
棟木・束柱・海老虹梁を       樋田哲仙

 加賀百万称するから、前田家は加賀だけと思っていたが、越中西部も統治している。前田家の史跡が高岡にはある。瑞龍寺は加賀藩の菩提寺とある。この仏殿は天井がなく木組みが頂上部まで見られる。棟木、束、虹梁と丸見えで関心のある者にはありがたい。釈迦三尊を祀りながら撮影禁止もなく撮影自由となる。外へ出て見上げると扇垂木と珍しい。国宝で

多くの水生生物を育む沼(水墨画)

2015-08-20 06:34:17 | 水墨画
水中は目には見えねどこの沼は
水生生物下支えする       樋田哲仙

 池や沼は水生生物の宝庫となっている。子供のころに捕えたトンボにしてもヤゴの間は水が必要である。外にタイコウチ、ミズスマシ、アメンボウ、ミズカマキリ、ゲンゴロウも池や沼なければ生きれれない。流れもなく、一見汚く見える場所がたくさんの生き物を小支えている粗末にはできない。 にほんブログ村 美術ブログへ

古今集第六百六十九番大方は(書)

2015-08-19 06:44:57 | 
大方はわが名もみなと漕ぎ出でなむ
世をうみべたにみるめすくなし       詠み人知らず

 よく考えてみたら、私の噂も港を漕ぎ出でる船のように世間に知れわったてもらいたい。この恋がつらい恋で逢える機会が少ないのは、漁師が海藻の少ない海岸をいたずらにさまよっているようなものだから。

加賀第二代藩主前田利長の騎乗の雄姿(写真)

2015-08-18 06:16:33 | 写真
高岡の古城公園利長の
騎乗の雄姿城はなくとも         樋田哲仙

 高岡市は富山県第2の都市だが、人口17万と意外に少ない。大阪なら30万都市が多数ある。小さいながら、路面電車が走り、利長築城の高岡古城公園がある。樹木が茂り、市民の格好の憩いの場所となっている。城こそないが、城跡近くには利長騎乗の雄姿の像が建てられている。

名もなき滝(水墨画)

2015-08-17 06:28:36 | 水墨画
滝見ると自然の造る不思議さに
心打たるるひとときを過ぐ        樋田哲仙

 滝を見ることが好きである。日本は山が多く落差が生じて自然のことかもしれない。数えきれないほどあるだろう。だが「日本の滝百選」となるとさすがに見ごたえがる。滝は水量によって表情を大きく替える。梅雨時は周囲の緑が映えてなおさらに良い。  にほんブログ村 美術ブログへ