世の中は常にもがもな渚こぐ
海士の小舟の綱手かなしも 鎌倉右大臣
この世の中がいつも変らず、いつまでも生きられるならよいのだが、そうであったらこの辺りに遊びに来て、渚で漕ぐ漁師の綱を引く面白い様子を眺めることが出来るだろう。鎌倉右大臣は源実朝のことで頼朝の第二子。母は北条時政の娘・政子。
海士の小舟の綱手かなしも 鎌倉右大臣
この世の中がいつも変らず、いつまでも生きられるならよいのだが、そうであったらこの辺りに遊びに来て、渚で漕ぐ漁師の綱を引く面白い様子を眺めることが出来るだろう。鎌倉右大臣は源実朝のことで頼朝の第二子。母は北条時政の娘・政子。
らしくなき寺は見晴らす丘の上に
静もりて建ち恵比寿を祀る 樋田哲仙
丹波七福神の中で恵比寿を祀る耕雲寺は一番高所にあるとガイドからの説明だが、たいしたことはない。樹木のない緩やかな坂の下から寺らしくない寺が見えて拍子抜けの感がある。寺によるとご利益は厄除、壤災、富貴如意とある。関西の社寺では海の神として豊漁や、商売繁盛からなり、地域のよって違うのも驚きである。
静もりて建ち恵比寿を祀る 樋田哲仙
丹波七福神の中で恵比寿を祀る耕雲寺は一番高所にあるとガイドからの説明だが、たいしたことはない。樹木のない緩やかな坂の下から寺らしくない寺が見えて拍子抜けの感がある。寺によるとご利益は厄除、壤災、富貴如意とある。関西の社寺では海の神として豊漁や、商売繁盛からなり、地域のよって違うのも驚きである。
わが袖は汐干に見えぬ沖の石の
人こそ知らね乾く間もなし 二条院讃岐
私の袖は潮が引いても波に隠れていて見えない沖の石の如く、人には分かりませんが、恋人のつれなさを嘆きながら、乾く暇もないほど、涙に濡れています。源三位頼政の娘で二条院に仕えた。
人こそ知らね乾く間もなし 二条院讃岐
私の袖は潮が引いても波に隠れていて見えない沖の石の如く、人には分かりませんが、恋人のつれなさを嘆きながら、乾く暇もないほど、涙に濡れています。源三位頼政の娘で二条院に仕えた。
琵琶を弾き色香漂ふ弁天に
七珍萬寶技芸を願ふ 樋田哲仙
弁財天はインド伝来の女神で室町時代末より、財宝、七珍万宝を授ける善神として信仰を集め、今日も七福神の一人として正月によく登場する。金光寺の境内は石組みの坂の庭を持つが池がない。池のある寺ではどこも池の島の祠にまつる。この寺は京都知恩院末寺の浄土宗で、本尊は阿弥陀如来と薬師如来を安置している。
七珍萬寶技芸を願ふ 樋田哲仙
弁財天はインド伝来の女神で室町時代末より、財宝、七珍万宝を授ける善神として信仰を集め、今日も七福神の一人として正月によく登場する。金光寺の境内は石組みの坂の庭を持つが池がない。池のある寺ではどこも池の島の祠にまつる。この寺は京都知恩院末寺の浄土宗で、本尊は阿弥陀如来と薬師如来を安置している。
きりぎりすなくや霜夜のさむしろに
衣片しきひとりかも寝む 後京極摂政前太政大臣
秋も深まりこおろぎは草むらでないているが、そんな霜の降りそうな寒い夜を筵の上でたった一人で寝るのは辛いものである。後京極摂政前太政大臣は藤原良経のこと。平安時代のきりぎりすは今のこおろぎのこと、こおろぎは今のきりぎりすで。全く正反対に表現されたいた。衣片しくは衣の片袖を強いて寝ることで、一人寝を意味する。
衣片しきひとりかも寝む 後京極摂政前太政大臣
秋も深まりこおろぎは草むらでないているが、そんな霜の降りそうな寒い夜を筵の上でたった一人で寝るのは辛いものである。後京極摂政前太政大臣は藤原良経のこと。平安時代のきりぎりすは今のこおろぎのこと、こおろぎは今のきりぎりすで。全く正反対に表現されたいた。衣片しくは衣の片袖を強いて寝ることで、一人寝を意味する。
打ち振れば願ひ満たせる大黒の
あらまほしきは打出の小槌 樋田哲仙
亀岡市七谷川公園で早い昼食を済ませて、大黒天の蔵宝寺への近道はそま道を少し通る。落葉の敷き詰めた小道は土地の人しか利用しないものだ。視界が開けると寺の全景が見えてくる。インドの神大黒天は頭巾を被り、左肩に袋。右手に打出の小槌を握り、米俵を踏まえる。日本の大国主命と集合させる。有名な出雲大社は神社だが、大方は寺で民間信仰を集めている。
あらまほしきは打出の小槌 樋田哲仙
亀岡市七谷川公園で早い昼食を済ませて、大黒天の蔵宝寺への近道はそま道を少し通る。落葉の敷き詰めた小道は土地の人しか利用しないものだ。視界が開けると寺の全景が見えてくる。インドの神大黒天は頭巾を被り、左肩に袋。右手に打出の小槌を握り、米俵を踏まえる。日本の大国主命と集合させる。有名な出雲大社は神社だが、大方は寺で民間信仰を集めている。
見せばやな雄島の海士の袖だにも
濡れにぞ濡れし色はかはらず 殷富門院大輔
私は見せたいものがあります。松島の雄島の漁夫の袖でさえも波にどれだけ濡れても、私の血の涙に染まった袖に較べればたいしたことはないでしょう。これほど悲しみ濡れた袖をつれない人にお見せしたいものです。殷富門院大輔は後白河帝の娘。
濡れにぞ濡れし色はかはらず 殷富門院大輔
私は見せたいものがあります。松島の雄島の漁夫の袖でさえも波にどれだけ濡れても、私の血の涙に染まった袖に較べればたいしたことはないでしょう。これほど悲しみ濡れた袖をつれない人にお見せしたいものです。殷富門院大輔は後白河帝の娘。
福々と腹を顕わにさ迷へる
布袋になぜか親しみの湧く 樋田哲仙
丹波七福神養仙寺は布袋尊を祀る。大きな腹を抱え。背に継ぎはぎの福袋を担ぎ、自然木の杖に微笑みながら各地をめぐる唯一実在の中国の僧で、福徳円満、家内安全を守る神である。養仙寺は全国から奉納された布袋噂が約500体を越すという。閑静な山麓にある清楚な寺で素朴なたたずまいを見せる。
布袋になぜか親しみの湧く 樋田哲仙
丹波七福神養仙寺は布袋尊を祀る。大きな腹を抱え。背に継ぎはぎの福袋を担ぎ、自然木の杖に微笑みながら各地をめぐる唯一実在の中国の僧で、福徳円満、家内安全を守る神である。養仙寺は全国から奉納された布袋噂が約500体を越すという。閑静な山麓にある清楚な寺で素朴なたたずまいを見せる。
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば
忍ぶることの弱りもぞする 式子内親王
私の命よ、終わるものならいっそのこと早く終わってしまってくれ。もし、このまま生きながらえるなら、忍んでいる思いも弱ってしまって、側の人の目に気づかれて浮き名が立つに違いありません。心配です。式子内親王は後白河院の皇女。
忍ぶることの弱りもぞする 式子内親王
私の命よ、終わるものならいっそのこと早く終わってしまってくれ。もし、このまま生きながらえるなら、忍んでいる思いも弱ってしまって、側の人の目に気づかれて浮き名が立つに違いありません。心配です。式子内親王は後白河院の皇女。
老い来れば願ひの多く新玉の
年は丹波の七福めぐり 樋田哲仙
七福神めぐりは全国各地にあり、今年は丹波七福神へ出かけた。亀岡市内だけでめぐり、6㌔弱と徒歩でも手ごろに参拝可能だ。第1番霊雲山神応寺は笑顔と財宝を授ける毘沙門天をまつる。田舎の素朴さが漂う小さな寺ながら、本道裏には石仏庭園が三方を囲むように330体がある。今日でブログ1700回。
年は丹波の七福めぐり 樋田哲仙
七福神めぐりは全国各地にあり、今年は丹波七福神へ出かけた。亀岡市内だけでめぐり、6㌔弱と徒歩でも手ごろに参拝可能だ。第1番霊雲山神応寺は笑顔と財宝を授ける毘沙門天をまつる。田舎の素朴さが漂う小さな寺ながら、本道裏には石仏庭園が三方を囲むように330体がある。今日でブログ1700回。