ひととせにひとたび来ます君待てば
宿かる人もあらじとぞ思ふ 紀有常
たなばた姫と申すものは1年に一度だけ訪れる人を待っているという貞女ですから、意中の人以外には宿を貸してもらえる男など、とていあるはずないでよう。
宿かる人もあらじとぞ思ふ 紀有常
たなばた姫と申すものは1年に一度だけ訪れる人を待っているという貞女ですから、意中の人以外には宿を貸してもらえる男など、とていあるはずないでよう。
夜を徹し盆の踊りは名の高き
郡上の街を城に見下ろす 樋田哲仙
岐阜県郡上八幡は盆踊りで有名である。江戸中期藩主の青山氏が奨励したことにより始まり、今日まで延々と続く。市内の各所のどこかで7月中旬から9月上旬まで開催されるが、特に盆の4日間は徹夜となる。人口43000人より観光客が多くなる。踊りは簡単で飛び入りでもすぐ覚えられて、歓迎されるようだ。
郡上の街を城に見下ろす 樋田哲仙
岐阜県郡上八幡は盆踊りで有名である。江戸中期藩主の青山氏が奨励したことにより始まり、今日まで延々と続く。市内の各所のどこかで7月中旬から9月上旬まで開催されるが、特に盆の4日間は徹夜となる。人口43000人より観光客が多くなる。踊りは簡単で飛び入りでもすぐ覚えられて、歓迎されるようだ。
ひまわりに新しきを知る陽に背き
幾十万本頭を垂るる 樋田哲仙
直立不動の姿勢で整列するひまわりが彼方まで続くと壮観である。日盛りの暑いなかで、ひまわりは向日葵と書くように、太陽にむかって花を開き、午前と午後では向きを変えると教えられた。ところが、どうしたことかひまわり畑のひまわりはどれも申し合わせたように陽に背きうつむき加減に立っている。まず最初に気になて驚いたが、新しい発見である。
幾十万本頭を垂るる 樋田哲仙
直立不動の姿勢で整列するひまわりが彼方まで続くと壮観である。日盛りの暑いなかで、ひまわりは向日葵と書くように、太陽にむかって花を開き、午前と午後では向きを変えると教えられた。ところが、どうしたことかひまわり畑のひまわりはどれも申し合わせたように陽に背きうつむき加減に立っている。まず最初に気になて驚いたが、新しい発見である。
夕づく夜おぼつかなきを玉くしげ
ふたみの浦はあけてこそ見め 藤原兼輔
夕方の月があの通り暗いのではないか。われわれが、かねて評判に聞いていた二見の浦は箱のふたを開けるように夜が明けてから見るとしよう。
ふたみの浦はあけてこそ見め 藤原兼輔
夕方の月があの通り暗いのではないか。われわれが、かねて評判に聞いていた二見の浦は箱のふたを開けるように夜が明けてから見るとしよう。
その道は踏む人多く草もなし
ひまわり畑の巨大な迷路 樋田哲仙
兵庫・佐用町南光は山あいの休耕田を利用したひまわり畑が出現している。6か所あるひまわり畑の中で最大の林崎は34万本を栽培する。7月13日~28日まで南光ひまわり祭りを開催する。畑の中には巨大迷路が作られているが、人が踏み固めるので草が消えて順路がわかり迷路が迷路でなくなっている。期間中には観客が押し寄せ、駐車料から、テントの物産展まで大きな収入を上げること間違いいない。
ひまわり畑の巨大な迷路 樋田哲仙
兵庫・佐用町南光は山あいの休耕田を利用したひまわり畑が出現している。6か所あるひまわり畑の中で最大の林崎は34万本を栽培する。7月13日~28日まで南光ひまわり祭りを開催する。畑の中には巨大迷路が作られているが、人が踏み固めるので草が消えて順路がわかり迷路が迷路でなくなっている。期間中には観客が押し寄せ、駐車料から、テントの物産展まで大きな収入を上げること間違いいない。
白川の村一番に近寄りて
しみじみ仰ぐ明善寺の庫裏 樋田哲仙
白川村荻町に合掌造りは集中している。分散していたもののをいちくした感がある。端から端まで歩いても大した時間はかからない。村内一と表示されている明善寺の庫裏は確かに大きいが、大きいものはほかにたくさんあるので際立っているわけではないが、近寄って軒や棟を仰ぐとさすがに巨大である。寺の庫裏や本堂までが合掌造りである
しみじみ仰ぐ明善寺の庫裏 樋田哲仙
白川村荻町に合掌造りは集中している。分散していたもののをいちくした感がある。端から端まで歩いても大した時間はかからない。村内一と表示されている明善寺の庫裏は確かに大きいが、大きいものはほかにたくさんあるので際立っているわけではないが、近寄って軒や棟を仰ぐとさすがに巨大である。寺の庫裏や本堂までが合掌造りである
白川の文化は薫る高台に
世界遺産の町見下ろせば 樋田哲仙
合掌造りの白川郷は地域に根差した古建築の文化が香る。町はずれの城跡の高台から合掌造りの集落をみおろせば、小さく寄り集まった白川村荻町の全体の光景に接することができ圧倒される。写真や雑誌によく見る光景である。なんとしても、一度はその場所にたってこの目で確かめ、カメラにたっぷり収めたいと思っていたのが、ようやく、この連休で念願がかなえられた。
世界遺産の町見下ろせば 樋田哲仙
合掌造りの白川郷は地域に根差した古建築の文化が香る。町はずれの城跡の高台から合掌造りの集落をみおろせば、小さく寄り集まった白川村荻町の全体の光景に接することができ圧倒される。写真や雑誌によく見る光景である。なんとしても、一度はその場所にたってこの目で確かめ、カメラにたっぷり収めたいと思っていたのが、ようやく、この連休で念願がかなえられた。