哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

昨日と変わらぬ光景だが(水墨画)

2013-12-31 06:32:37 | 水墨画
迎へたる大晦日には一年を
ふと振り返る毎年ながら        樋田哲仙

 早いもので一年を締めくくる大晦日を迎えた。一日を振り返ると変化はないが、一年となると変化は大きい。亡くなった人だけを見ても各界のスーパースターが逝った。相撲界で納谷幸喜、歌舞伎界で市川団十郎、野球界の川上哲治、映画界の三国連太郎、歌謡界の今倉千代子。外国では南アフリカのネルソン・マデイラ、英国のマーガレット・サッチャー等多数が逝った。 にほんブログ村 美術ブログへ

備前海の駅(写真)

2013-12-29 06:13:28 | 写真
道の駅多くあれども海の駅
初めての名に立ち寄りてみる        樋田哲仙

 今年道の駅が全国で1000か所に達成たとの新聞記事を見た。幹線道路を走るとよく目につく。並べられている品物はどこも似たり寄ったりで変わり映えはしない。先日岡山市東部を走行中 「備前海の駅」が突如出現した。薄暮でライトがこうこうとしてまぶしい。ともかく立ち寄ると百均ショップ、スーパー、鮮魚店の合体で大きい。でも、覗いただけで先へ急いだ。

聞きなれぬラフランス(墨彩画)

2013-12-28 06:04:45 | 墨彩画
ラフランス初めての名に尋ぬれば
店員取りて洋梨といふ       樋田哲仙

 スーパーの野菜売り場には風変わりな果物が目につく。値札にラフランスとある。聞いたこともない名である。とにかく無骨というほかない。色目も商品らしくなくまちまちだ。店員に尋ねるとひとつを手に取り洋梨という。大変うまいとも付け足した。だが、店員の口はあてにはならないの、その場を離れた。 にほんブログ村 美術ブログへ

夢二の生家(写真)

2013-12-26 06:33:56 | 写真
 晴れ渡る初冬の一日はるばると
訪ね安らぐ夢二の生家      樋田哲仙

 詩人、画家である竹久夢二の生家を瀬戸内市に訪ねた。山あいの片田舎ではなく、ごく普通の平均的な田舎である。茅葺屋根の小さな家を記念館として一般公開していた。憂愁の漂う美人画として挿絵で不動の地位を築いた。作品が多く展示されている。しかし、肺結核で50歳に満たず生涯を閉じた

本栖湖からの富士(水墨画)

2013-12-25 06:01:38 | 水墨画
本栖湖より車に富士を見はるかす
千円札の裏の絶景       樋田哲仙

 この絵の構図は1月ほど前、写真でブログのアップしたことがある。富士を眺める最高のの場所が本栖湖展望台と聞いていていたが、意外にもその場所は容易に見つかった。千円札を取り出して見比べうなづく。写真から絵に落とすには容易ではない。先生から忠実に描かない。特徴だけをつかんで描くのがこつと教わったが、それでもアドバイスどおりにはいかない。 にほんブログ村 美術ブログへ

西教寺勅使門(写真)

2013-12-23 06:49:06 | 写真
勅使門の重厚漂ふ西教寺
大き寺域に酔ひしれるなり       樋田哲仙

 道沿いの総門から塔頭の建ち並ぶ参道を奥へと進むと重厚な勅使門が正面に現れる。勅使門のある寺は限られていて、永平寺、西本願寺、仁和寺に見られる。巨大な寺ばかりである。寺格も高く天皇の使いが通る門であるだけのことはある。

鶴とかめ(水墨画)

2013-12-22 06:40:03 | 水墨画
七年前描きしを再度鶴と亀
わが上達を確かめるため       樋田哲仙

 上達を願いながら努力が足りない。一年一年描いているうえで、少しは上達したいのが人情である。芸事はその積み重ねであろう。最初は急速な進歩となるが、それも頭打ちとなり横ばいとなってしまう。七年前に描いたものを見てそれを確かめるべく描いてみたのだが、果たして上達しているのだろう。 にほんブログ村 美術ブログへ

坂本公人屋敷(写真)

2013-12-20 06:35:53 | 写真
公人なる言葉も知らずふらふらと
屋敷へ入る坂本の街        樋田哲仙

 大津市坂本は比叡山延暦寺へ物資を供給する門前町として栄えた。僧侶、日吉大社の神職、各種の職人、商人が住むようになった。その中で僧侶でありながら、妻帯と苗字帯刀を許された公人(くにん)と呼ばれる人たちがいて、治安維持、年貢、諸役を収納し、寺務を処理したという。岡本家の屋敷は大津市に寄贈されて改修し、現在一般公開されている。

竹馬(墨彩画)

2013-12-19 06:03:14 | 墨彩画
竹馬は一時夢中に習はねば
越えては行けぬ子どもの遊び       樋田哲仙

 男の子なら子供の時に竹馬を覚える。3歳上の兄がいて作ってもらって覚えたことは幸運であった。竹馬はそう簡単なことではない。最初は低くしておいて、一生懸命練習するのだが、うまくできない。水泳にしても、自転車にしてもとにかく一時猛練習しないと物にならない。それがいったん体が覚えてしまえばもうしめたもので、一生身についているから不思議である。 にほんブログ村 美術ブログへ

浮御堂(満月寺)(写真)

2013-12-17 06:51:09 | 写真
八景に歴史に深き浮御堂
芭蕉も寄りて俳句を残す       樋田哲仙

 近江八景のひとつに[堅田の落雁]がある。昔雁が飛来して湖面に羽を休めたのだろう。現在はユリカモメが何十羽と波間に浮かんでいた。浮御堂は平安時代源信僧都が衆生の平安と湖上の安全を祈願して建立したという満月寺である。文人墨客が訪ねている。芭蕉も句を残している。「鎖明けて月さしいれよ浮御堂」「比良三上雪さしわたる鷺の橋」