公園をめぐる疲れに腰下ろす
陰のベンチに浮見堂見ゆ 樋田哲仙
山田池公園は広大な敷地を有する。他人の話によると1周するのに約40分を要する。樹木も多い、大きな池をももつ。初夏の好天の日差しは歩いていると汗ばむ。疲れも出て木陰をみつけ、水辺のベンチに腰を下ろすと、正面の池に突き出す浮見堂が見えた。琵琶湖の浮見堂に酷似していて名前も同じである。コンクリートの建物にはなぜか温かみがない。
陰のベンチに浮見堂見ゆ 樋田哲仙
山田池公園は広大な敷地を有する。他人の話によると1周するのに約40分を要する。樹木も多い、大きな池をももつ。初夏の好天の日差しは歩いていると汗ばむ。疲れも出て木陰をみつけ、水辺のベンチに腰を下ろすと、正面の池に突き出す浮見堂が見えた。琵琶湖の浮見堂に酷似していて名前も同じである。コンクリートの建物にはなぜか温かみがない。
振り返り振り返り見る菖蒲田に
名残の花の美しきかな 樋田哲仙
適当な時間を費やし、ハナショウブをカメラに収め、歌に没入して次へと移動するとき、少し哀切の感が沸いてくる。この老齢を自覚するとこれが最後、これが見納めかと思うことがある。元気ではあるが、周辺の人の死に直面すると、いくつまで生きられるか先を見据える。人間誰しも元気であれば長寿は最大の願望に違いない。どこへ行っても誰と出会ってもこれが最後と思えばおのずから生を大切にしよう。
名残の花の美しきかな 樋田哲仙
適当な時間を費やし、ハナショウブをカメラに収め、歌に没入して次へと移動するとき、少し哀切の感が沸いてくる。この老齢を自覚するとこれが最後、これが見納めかと思うことがある。元気ではあるが、周辺の人の死に直面すると、いくつまで生きられるか先を見据える。人間誰しも元気であれば長寿は最大の願望に違いない。どこへ行っても誰と出会ってもこれが最後と思えばおのずから生を大切にしよう。
むかしへや今も恋しきほととぎす
故里にしも鳴きて来つらむ 壬生忠岑
昔のことが今も、懐かしいのだろうか。若いころの思い出に、そのホトトギスが、所もあろうに、わざわざふるさとに鳴きながら舞い戻ってきたよ。この歌だけでは前詞を読まないと理解しがたい。
故里にしも鳴きて来つらむ 壬生忠岑
昔のことが今も、懐かしいのだろうか。若いころの思い出に、そのホトトギスが、所もあろうに、わざわざふるさとに鳴きながら舞い戻ってきたよ。この歌だけでは前詞を読まないと理解しがたい。
梅雨時の涼を呼び込み公園に
花火のごとく花しょうぶかな 樋田哲仙
大阪・枚方市の山田池公園を訪ねた。市街地から外れ、京都府は直ぐそこた。広大な敷地と樹木が多く、大きな池を有する。梅雨のこの時期お目当てはアジサイとハナショウブで、外にスイレンなどの水生食物も見かけた。花しょうぶ園ではど真ん中を回遊式に橋がかかり、趣向を凝らして一層の引き立てとなっている。平日ながら、花をカメラに撮影する人の光景も多かった。
花火のごとく花しょうぶかな 樋田哲仙
大阪・枚方市の山田池公園を訪ねた。市街地から外れ、京都府は直ぐそこた。広大な敷地と樹木が多く、大きな池を有する。梅雨のこの時期お目当てはアジサイとハナショウブで、外にスイレンなどの水生食物も見かけた。花しょうぶ園ではど真ん中を回遊式に橋がかかり、趣向を凝らして一層の引き立てとなっている。平日ながら、花をカメラに撮影する人の光景も多かった。
ひろごりの山の斜面をゆっくりと
カメラ撮りつつあぢさゐの園 樋田哲仙
あじさいの繁殖は桜と違って容易で短期間に行える。この場所を名所にする計画が持ちあがってから数年のうちに完成する。株分けや挿し木と両刀で進められて成長も早いので直ぐに楽しめる。蜻蛉池公園の一角は山の斜面を利用しているので球場のスタンドのようでもある。この花が芳香を漂わせるなら、さらに別の世界が生まれるだろに。
カメラ撮りつつあぢさゐの園 樋田哲仙
あじさいの繁殖は桜と違って容易で短期間に行える。この場所を名所にする計画が持ちあがってから数年のうちに完成する。株分けや挿し木と両刀で進められて成長も早いので直ぐに楽しめる。蜻蛉池公園の一角は山の斜面を利用しているので球場のスタンドのようでもある。この花が芳香を漂わせるなら、さらに別の世界が生まれるだろに。
待ちかねて梅雨の晴れ間に去年見し
あぢさゐの園またも訪ねる 樋田哲仙
岸和田市にある大阪府衛蜻蛉池公園は広大である。その一角にあじさいの園があり、今が見ごろで、平日でありながら、来場者は多い。丘陵地の斜面を生かして種類も株数も見事に咲いている。雨上がりの生気を溢れる花はカメラに収めたくなる。昨年知って初めて訪ねたが、今年の方がタイミングがよいのか見応えがある。まだしばらくは楽しめそうだ。
あぢさゐの園またも訪ねる 樋田哲仙
岸和田市にある大阪府衛蜻蛉池公園は広大である。その一角にあじさいの園があり、今が見ごろで、平日でありながら、来場者は多い。丘陵地の斜面を生かして種類も株数も見事に咲いている。雨上がりの生気を溢れる花はカメラに収めたくなる。昨年知って初めて訪ねたが、今年の方がタイミングがよいのか見応えがある。まだしばらくは楽しめそうだ。