哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

青海島の絶景(写真)

2015-09-29 06:36:55 | 写真
青海島これぞまさしく絵になると
展望台にカメラを据える       樋田哲仙

 青海島の絶景の写真は何度も見ている。絵にしたい希望が以前からあった。ぜひ自分のカメラの収めて描きたいと考えていた。たどり着くと見覚えのある光景であり。当日は波が静かで遊覧船も出ている。冬の荒海に堪えて海面に岩が突き出ている。展望台にカメラを据えて夢中で収めた。収穫の旅である。

呆れた七福神の記憶(水墨画)

2015-09-28 06:33:49 | 水墨画
 間違へて五十年余を生きてをリ
寿老人をば福禄寿とを         樋田哲仙

 七福神を覚えたのは中学生の頃であった。父から教えられたものだが、それがいけなかった。福禄寿と寿老人がまるきり反対で、気づいたのは最近のことである。五十年余を間違えで生きていたことになる。両神とも長頭で杖を持ち、経巻をつるしているからよく似ている。寿老人は帽子をかぶって鹿を連れている。。福禄寿は鶴が描かれているようだ。いまだに混乱しているからあきれる。  にほんブログ村 美術ブログへ

萩・旧田中儀一邸(写真)

2015-09-26 06:26:56 | 写真
出直しの萩への旅は旧田中
儀一邸にはなにはさておき        樋田哲仙

 出直しと言っても、さらに西へ青海島、角島、下関へと進む途中で萩だけの旅ではなく、立ち寄ったにすぎない。先の旅で萩八景遊覧船上から田中儀一邸は見ている。立ち寄るにしても第一の目的とした。田中儀一は陸軍大将。総理大臣を務めている。引退後毛利藩主別邸を購入して居住した。広大な屋敷である。現在は市が管理して、子孫は東京暮らしという。

秋は高原も寂しい(水墨画

2015-09-25 06:17:19 | 水墨画
足早に秋へと向かふ高原は
生気の失せてどこかさびしき       樋田哲仙

 秋の寂しさを歌う歌は昔からいくらでもあるようで、秋はどことなくそんな気がする。決して気のせいではない。旅の途中に見かける峠や高原は名も知らないが夏の生気は消えてしまっている。草の生い茂りも盛りを過ぎていることがよくわかる。ススキが活気を見せるだけである。 にほんブログ村 美術ブログへ

砺波市・千光寺

2015-09-23 06:23:06 | 写真
地図上に知りて俄かに寄りたれば
思ふに勝る寺にありけり       樋田哲仙

 道の駅庄川で地図を開けて、近くに千光寺のあることを知った。地元の人に尋ねると、人気がなく寂しい寺で、ここからでは道順を教えにくいので近くでもう一度尋ねてほしいということだった。だどりついて驚いた。バスが何台も駐車できるスペースもある。団体客があるに違いない。風格もある。北陸三十三観音霊場第28番の霊場と知る。鐘楼の彫刻はなかなか見ごたえがあって素晴らしい。



秋の林は要注意(水墨画)

2015-09-22 06:21:21 | 水墨画
深み行く秋の林は心して
上へ下へと蜂に蝮に       樋田哲仙

 秋も深まり一枚着こみたくなるころの林は、蜂の襲来やマムシの攻撃に注意が必要である。スズメバチは特に活発化して巣もおおきくする。凶暴性があると言ってもよい。児童が学校の裏山に登って集団で襲われたというニュースはたまに聞く。樹木や軒、天井裏に50,60センチほどの巣を作るので目配りさえしていればまず大丈夫だが、襲われたら病院騒ぎにもないかねない。地上ではマムシに心せねばらなぬ。 にほんブログ村 美術ブログへ

菅沼の合掌造り(写真)

2015-09-20 06:42:40 | 写真
菅沼は道路沿ひにて迷ひなく
合掌造り見つけて安堵        樋田哲仙

 菅沼の合掌集落は国道56号線沿いで見つけるのに苦労はなかった。相倉とは大違いである。こじんまりと集合していて高所の国道から一望できる。後に故意に集めたようにも見える。早朝で人影もない。有料駐車場にも人は出てきていない。無断でとしばらく散策するより方法がない。厚かましくいつまでもという訳にもいかず早々に引き揚げた。

白露も過ぎれば山里も(水墨画)

2015-09-19 06:23:11 | 水墨画
山間は白露を過ぎて秋空の
青ますますに澄み渡るなり      樋田哲仙

 猛暑が続いても白露(9月8日)を過ぎれば、しのぎやすくなってきた。心が落ち着いてくる。山里の空はいち早く透き通ってきた。だが、今年は自然現象に異常がみられた。突風や竜巻が多く発生した。山では沖永良部島や桜島、阿蘇山の噴火で避難騒ぎ、関東東北には集中豪雨でまるで津波のような大災害となった。平穏に過ごせる年はなかなかないものである。 にほんブログ村 美術ブログへ

日石寺三重塔内部まで丸見え(写真)

2015-09-17 06:08:48 | 写真
これまでに多くの塔を見てをれど
中の隅々までも丸見え        樋田哲仙

 
日石寺本堂横の小高いところに三重塔はある。遠目に素朴な塔に見えた。階段を上りきって驚いた。囲いがなく内部までが丸見えである。芯柱がはっきりとしている。未完成な塔のようにも見える。この姿で何百年も経過しているに違いない。こちらにしては大変ありがたい。普通は宙吊りだが、芯柱は底部がいている。

茅葺きの家(水墨画)

2015-09-16 06:39:49 | 水墨画
茅葺きの家こそよけ被写体に
幾世隔てて珍しきまで       樋田哲仙

 茅葺き屋根の家は最近すっかり減ってしまって見かけなくなった。子供のころには近所で何軒もの家を見た。珍しくもなんともない。それがごく普通の情景であった。昭和の初めである。旅をしていても見かけない。高速道路や幹線道路を主にはしるので、その機会も少ないだろうが、山里へ入ればそうでもないかもしれない。茅葺き屋根にトタンをかぶせて補強をしている家もあるがそれでは珍しが半減してしまう。。 にほんブログ村 美術ブログへ