春のきる霞の衣ぬきをうすみ
山風にこそ乱るべらなれ 在原行平朝臣
春の着るお召し物は霞だが、その織物の横糸が弱いので、思いやりのない風が乱そうとしている。霞がかかるのを衣に見立てて風が衣装を乱そうというから、自然現象の霞を擬人化して艶っぽく連想した歌である。ここで衣を着るのは女性である。
山風にこそ乱るべらなれ 在原行平朝臣
春の着るお召し物は霞だが、その織物の横糸が弱いので、思いやりのない風が乱そうとしている。霞がかかるのを衣に見立てて風が衣装を乱そうというから、自然現象の霞を擬人化して艶っぽく連想した歌である。ここで衣を着るのは女性である。