キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

5万分の1の地形図と豊橋松竹

2023年12月05日 | ☆記憶
地図の整理をしていて、ある地図に目がとまりました。

国土地理院の5万分の1地形図「豊橋」です。余白に電話番号と思われるメモがありました。



松竹0532-53-1131
と書かれています。
グーグル検索してみたけど、この番号でヒットするものはありませんでした。


記憶をたぐります。
この豊橋の地図は、学生時代、地域研究の演習でバス1台を仕立てて静岡から愛知まで巡った「巡検」のときのもののはず。
学生が手分けして事前に調べた項目を車内で発表しながら、各地のいろいろなものを見学して回るという内容でした。

久能山のいちご栽培、カワイのピアノ工場、掛川の報徳社、渥美半島の電照菊栽培など見た記憶があります。(他にもあったかも)
私は報徳社の担当で二宮金次郎の作った日本報徳社をにわか調べで発表しました。(そして今では殆ど忘れてる…)

巡検の最後は渥美半の伊良湖岬で、そこで解散になった記憶。
日帰りだったのか、どこかで一泊したのか不明ですが、伊良湖岬で明るいうちに撮った写真があるから、もしかすると伊良湖岬のあとに電照菊を見たかも。渥美線の駅で解散と考えたほうが合理的かな。

渥美線で豊橋市内に戻り、私と友人は大垣発の夜行列車で学校に戻ろうと考えました(それだと普通運賃で帰ることができる)大垣-東京間を走る夜行列車は青春18きっぷの利用者に大人気で私も何度か使ったことがありました。豊橋駅発は深夜になるのでそれまで時間をつぶす必要があります。


それで「松竹0532-53-1131」
のメモの登場となるのです。

多分映画館でしょう。
豊橋で映画を見た記憶があります

この20年、映画館はどんどんシネコンに取って代わられできました。おそらく電話番号がヒットしなかった「松竹0532-53-1131」も今はないのでしょうね。

調べてみると「豊橋松竹映画劇場」というのが駅から徒歩圏にあったことがわかりました。2000年に閉館したらしいです。



映画のパンフがありました。
今はよほどじゃないと買いませんが、昔は映画を見たら必ずパンフレット買ってました。

この映画だったと思います。
松竹映画「自由な女神たち」久世光彦作品。調べたら「青春かけおち篇」つかこうへい作品が併映だったみたいです。
1987年2月7日封切とのこと。

豊橋のデパートみたいなところで「バレンタインデーのチョコレートを時間のあるうちに買っておこう」と思った記憶もあるので、この映画で間違いなさそう。


特に見たかった映画というわけではなく、あくまで夜行列車の時間までの居場所確保が目的でした。知らない街で深夜まで安全に過ごせる場所が思いつかなかったからだと思います。

映画の後は駅の待合室へ向かいました。そんなに人もいなくて、椅子に座って待つことにしました。
が、そこに酔っ払い(?)のオジサンがいました。

私達のところにやってきて、手に持った千円札をくれようとします。
お小遣いのつもりかな?
今考えても、なんでオジサンはお金をくれようとしてのかわかりません。

でも気味が悪くて、丁重にお断りして離れて座っていたような気がします。


無事、夜行に乗りました。朝小田原で途中下車して小田原城で象を見たような気もするんですが、小田原につくのは早朝のはずなのでこれは記憶ちがいかな???



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