唐突ですが、わたくし商店街に強い憧れがあります。
幼いころ住んでいたのは過疎化の進む村だったため、商店街はもちろん、こどもが歩いて行ける場所には商店もありませんでした。
あれは小学校2年の出来事でした。
社会科の授業で、「しょうてんがい」というものを習いました。
どうやら、その「しょうてんがい」というところには、八百屋さん、魚屋さん、肉屋さん、パン屋さん、ケーキ屋さん、お蕎麦屋さん、床屋さん、畳屋さん、文房具屋さん、洋服屋さん、などなど、いろいろなお店が並んでいるという話。
教科書に載ったイラストがまぶしかったのでした。
当時テレビで人気の子供向け番組に「ケーキ屋けんちゃん」というのがあり、
シリーズごとに家業は変わっていったけど、舞台は商店街で、
あ~都会にはこんなにお店が集まっているところがあるんだ。
フラーッと歩いていくと買い物が済んでしまうんだ。
すごいなぁ。
と思ったのでした。
そんな原体験があったためか、いまでも「商店街」に憧れがあります。
あれから月日は流れ、商店街もあちこちで瀕死の状態~シャッター商店街~になっていますが、幸い東京やここ横浜にはまだまだ元気な商店街があります。
横浜に越してきて以来、気に入っているのが「横浜橋通商店街」です。
家から歩くと20~30分かかってしまうので、日常使いにはしにくいのですが、最近は週末ごとに散歩もかねて出かけています。
いきな下町
日曜の昼間に行くと結構な賑わい。
とはいってもこの写真は望遠で撮ったモノ、ほんとはこんなに混んでません。
商店街の入り口。
こんな感じです。車は通れませんが、自転車が多くて結構あぶない。
肉屋さん
横丁のキムチやさん
キムチやさん(韓国系食料品店)は5軒以上ある気がします。
桂歌丸師匠の地元ということで、商店街の名誉会長さんらしいです。
歌丸師匠は亡くなったけど、こうしていまでも活躍中!
全長350mくらいの比較的長い商店街には、肉屋、魚屋、八百屋が何軒もあります。総菜を売っているお店も多くて、とても活気があります。
それだけでも十分魅力的ですが、特筆すべきは、中国系、韓国系の食材が売られていること。しかも中華街とは違って、観光客向けではなく、生活者のためのお店たちです。
ほかの場所では見たことないような商品も並んでいます。
ふつうの八百屋にドリアンもあるし、今の季節なら、韓国の「チャメ」(黄色い瓜)、サトウキビも売ってました。
中国語の名札だけだっったり、日本語と併記だったり。面白いです。
これは鴨の血の煮凝り。
私はこれが大好きで、台湾に行くとよく食べていました。
(これは中国のだったので、ちょっと味が違うかもと思って買わなかったけど)
韓国食品の店も多いです。
キムチの種類が半端なく、またこういう総菜もいろんなものを売っています。
みんなお店のオモニたちが作ってるのかな。
韓国系のお店は中国系と違って、全般的に日本語が流暢なので2世、3世以降の人たちが多いのでしょうね。
でた!茶葉蛋!
台湾のコンビニの定番ですね。ウーロン茶と漢方薬(?)で煮たゆで卵。
これ、中華街でも売ってない!日本ではじめてみました。
自転車のマナーが悪いとか、(自転車とめる場所もない)
ときどき八百屋でとんでもなく古そうなものを売ってたりとか、ぼーっとしているとよくなさそうな場所ですがその分エキサイティングです。
観光客向けじゃないと書きましたけど、遠くから買い物に来る人は結構いるみたいです。それだけ個性的なお店が多いってことでしょうね。
わたしも通い倒して、お気に入りの店を見つけたいものです。
次引っ越すんだったら、この商店街の近くもいいかななんて思ったりします。
先日買ったナムルセット
ビビンパにして食べました。
お正月に行った時の様子。