昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(584)政治① 劇場型選挙の実態

2019-06-06 04:47:53 | なるほどと思う日々
 今から15年前、小泉純一郎首相は自ら仕掛けた総選挙で歴史的な大勝をする。
 
 彼は「郵政民営化」を掲げ参議院で法案が否決されると、「国民に直接問う」として衆議院を直ちに解散した。
 

 当初、この「郵政解散」を反対派やマスコミも嘲笑していた。
 連立与党は敗北し野党に転落するだろうと。
 ところが彼は「自党さえもぶっ潰す」と、一点集中の方式で、野党はおろか、マスコミさえも粉砕する結果を出した。

 *「小泉劇場に何を見る」と題して、評論家宮崎哲弥は言う。
  ・・・政治家はドブ板選挙とも揶揄される<おらが村>の体面的関係性、すなわち<しがらみ>から引きはがされる。
  
  それによって選挙は仮想現実化し、より劇場的になる。
  剣豪ものや、戦国ドラマさながらの<刺客>といった物騒な言葉が飛び交うことも、元来、政(まつりごと)は対立を殺し合い抜きに解決するためのシステム。
  
  
  ・・・闘争や謀略のメタファーがあふれることは不思議ではない。

 *インターネットに詳しいジャーナリスト井上トシユキに言わすと。
  ・・・小泉首相の手法は、ベターな選択を模索する旧来のものでなく、十分な議論を飛ばして一気にベストな選択を求める点で<枠組み>を変える<改革>である。
  ・・・賛成か反対かという二項対立で結論を先走るところはインターネットの掲示板に似ており、
  
  そうした世界を楽しんでいる人には、小泉流は親和性が高いのかもしれません。           

  現安倍政権でも、衆参同日選挙により、<劇場的手法>が画策されているのだろうか・・・
  





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