昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(583)文明⑧ 日本文明の高貴さ・寛容さが生み出したもの

2019-06-05 03:29:15 | なるほどと思う日々
 「日本文明の高貴さは、敗北者を地獄に落とし、忘却の淵に沈めることは許さない」 
 
 <自死の日本史>を著したフランス人モーリス・パンゲは、述べている。
 

 ・・・国家反逆罪に問われるべき西郷隆盛は1891年、正式に名誉を回復され、天皇は<正三位>の位を彼に追贈する。
    彼の想い出に民衆の崇拝が結びつき、あちらこちらに彼の銅像が建てられる。
    

 ・・・善と悪は闘いの勝敗には無関係なのだろうか・・・
    スターリンはトロツキーを歴史から抹殺したが、それに較べれば、山形有朋らは西郷に命の犠牲しか求めず、あらゆる献身にそれにふさわしい名誉を与える日本の伝統。

 しかし、と猪瀬直樹は「禁忌の領域」の中で述べている。
 ・・・西郷を伝説のヒーローにした寛容な精神は、またじつに罪つくりで、僕たち特有の曖昧で無責任なシステムをつくりあげてきた元凶なのだから・・・と。

   勝負を競う現代社会では日本的な<寛容>は許されないのだろうか?
 
        

 *昨年末胃がんが見つかったが手術を拒否したボクは、「6月になったら電話ください」と言われていたので、武蔵野徳洲会病院の院長先生に電話した。
 
 「今のところ、異常なく通常の生活を営んでいます」「しかし、癌が成長してるかもしれないから、来月に胃カメラ健診をしましょう」
 ・・・病院は嫌いなんだけど・・・






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