昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

言葉(33)科学

2016-04-27 04:08:09 | 言葉
 最近、日本の中小企業は単に大企業の下請けに甘んじているだけでなく独自の力を世界に向けて発信し出した。
 
 世界の革新的な技術を生み出すアメリカのシリコンバレーに進出し出したのだ。

 そこから生まれた画期的な製品、新型車椅子。
 
 全方向に自在に動かせるタイヤを開発した。
 

 科学哲学者の伊東俊太郎氏に言わすと「我考える、故に我あり」ではなく、「我考えるの前に我感ずる」です。物に接することによって、じわじわと感じる根源的な感情がある。
 
 それをもっと明確に、普遍的にしようと、実験やペーパーにしていく。
 科学の根源はエモーショナルなものがある・・・」


 最近囲碁界で井山七冠が話題となったが、将棋の七冠を達成した羽生七冠は言っている。
 
「これからは図形的感覚が必要となる。読みよりカン、カンより漠然とした感覚が大事になります」

 ただ、システム工学者、石井威望氏は言う。
「これから先は、科学と人間、科学と技能、両面を見つめてゆくことが技術にとっても必要となってくる。例えばネジの歴史をみてみると、これが技術的な技術として残り、普遍化していろいとなものに適用されていく国と、全く滅びた国がある。
 日本の場合、ポルトガル銃の尾栓として入ってきて鉄砲の尾栓技術としては日本全国に拡散したが欧米のように、ネジ技術を規格化したり、標準化して旋盤に応用したり、印刷機になったりと、どんどん拡散し、産業革命がそれによってまきおこっていくという形にはならなかった。
 
 
 欧米の場合はアルキメデスの螺旋の理論に始まり、ダヴィンチに至るまで、ネジの背後で思想が系譜的に発展していった。
 
 だから技術を生かしてゆくには、技術の思想がなければだめだし、、その技術を全体像としてとらえ、それを吸収し、いろいろなところへ普遍化させてゆく科学がなければならない。
 





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