昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

言葉(36)政治

2016-06-09 06:13:17 | 言葉
 舛添東京都知事の政治姿勢が問われている。
 
 それで、「政治」について調べてみた。
 
 英語で表現すれば「ポリティツクス」
 これには「賢明な」という意味と同時に「ずるい」という意味も含まれている。

 
 ジョージ・ソロス曰く「国家には原則がなく利害があるだけだと言われる。国家を政治家に替えても同じことが言える」
 
 
 井原西鶴曰く「世界にこはきものは、酒の酔いと銀の利にて御座候」、古来、中国や日本の為政者には「先憂後楽」を金科玉条とした人が多い。国民より先に憂え、国民の後に楽しむ。
「後楽園」の名称にその心が残っている。

「ウオーターゲート事件」
 
 「カメラと盗聴装置をもった7人の男が民主党本部不法侵入で逮捕された。単純な押し入り侵入事件に過ぎなかったとも言える。だがアメリカ国民はそこに『ニクソンは正常でない、偉大でない、アメリカ大統領としてふさわしくないかもしれない』ことを嗅ぎつけた。『正常である、偉大である、大統領としてふさわしい』ということを政治家として証明しなければならない。これも鉄則なのである。(小室直樹)

 
 「わがペリクレスは、民衆とは統治されることは受け入れるが、統治者に対する批判の権利だけは手放したくないと思う人種である。当時のアテネ人の彼に対する悪口はすさまじい。批判どころか嘲笑である。しかし、あることだけには、ひどく敏感に反応することを知っていた。自分の財産を父が残してくれたものよりは、1ドラクマも増やさなかった。」
 (塩野七生)
 
 
「松岡農水省の自殺が報じられた時、知り合いのイラク人が即座にメールを送ってきた。
『日本はスゴイ! 不正疑惑で閣僚が自殺するなんて! 今のイラクだったら閣僚みんな自殺しなくてはならない』60年代に暗殺されたイラクのカシム首相は独裁者であったが、殺された時、『彼の全財産はポケットにあった小銭だった』というのが伝説の美談になっている。
 (酒井啓子・東京外語大学大学院教授)
 

 
  
      




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