昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

昭和のマロの考察(53)芸能・スポーツ(2)

2010-10-13 06:16:59 | 昭和のマロの考察
 長女が流産で入院中、次女が連れ合いに恋心を抱いたことを知った母が、家庭の危機を感じて、長女の夫に家を出るよう説得した事実が明らかになる。

 長女は次女を責め、次女はそんな自分の心をどうしようもなかったのだと泣き崩れる。母は次女に見合い相手との結婚を勧め、長女には夫をあきらめるよう説得する。ようやくその気になった次女に悲報がもたらされる。
 見合いした相手が海軍と陸軍の内部抗争の責めを負って割腹自殺したというのだ。
 次女は自分がみんなを不幸にしたと慟哭し、長女は優しくその肩を抱き、三女はもらい泣きする。
 宮沢りえの渾身の演技が涙を誘う。

 過労で倒れた母は、病床に長女の夫を呼び、「あなたにはひと言謝りたかった」告げる。長女もようやく納得して夫との離婚に応じた。

 今のようにあけすけとものを言わない、心の炎を燃やした時代を描いた秀作だ。

 ─続く─


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