昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(36)コミュニケーション講座

2011-04-04 05:52:09 | 三鷹通信
 昨日は地元のコミュニケーション講座に参加した。すでに地域のためにいろいろ活動されている方たちが10人集まった。

 人とどう付き合っていくべきかを勉強するのだ。今回はフリートークだった。
 Sさんは<みたか身の丈起業塾>に一ヵ月半、火曜日から金曜日まで毎日10時から18時まで勉強した話をされた。
 三鷹では社会的企業(最大利益の追求ではなく、社会的、地域的課題の解決をビジネスの手法で解決することを事業とする企業)が雇用する人材や、起業する人材を育成するための、講座受講とインターシップを行っている。
 そしてビジネスプラン・コンペティションを開催し、選定された方に起業支援金として最大300万円交付される。

 たまたま、今度の大震災を跨いで、3月9日から13日までアメリカに<糖鎖栄養素>?の研究会に渡米されたふたりの女性の話から、話題の大半は今回の大震災になった。
 彼女たちが出発した9日すでに緩やかながら揺れを感じたという。
 そして、11日の大震災をアメリカのテレビで見聞きし、残してきた3匹の犬のことが心配になって電話するが通じない。たまたまもうひとかたの携帯が通じて、弟さんが犬を無事避難させたことを聞いて安堵のあまり涙を流したという。
 そんな彼女は何年か前、会社を経営していた夫を亡くしたとき、仕事も含め一切の負担が身にかかってきたが、涙ひとつ流れなかったという。
 ところが、その後、夫の職場を見る機会があったとき、それこそ滂沱の涙を流したそうだ。

 参加された中でG夫人はただひとり被災地に直接関係する方だった。
 彼女の実家は岩手県だったが幸い高台にあり大被害は受けなかったが、親戚の何人かは被災された。お見舞いの電話が通じた時も、言葉もなくただ涙するだけで、かえって相手から慰められる始末だったという。
 こんなとき、被災された方にかける「がんばれ!」などという言葉は何の助けにもならない。

 数多くテレビで流された被害シーンの中でもっともぼくの心を打ったのは、海に向かって「お母さん!どこへ行ったのおかあさん!」と叫ぶ小学生の女の子の姿だった。
 ぼくの目にも涙。
 こんな時、事実を事実として受け止めてピュアに涙するしかない。
 そしてここを基に立ち上がるしかない!と痛感した。

「今日の参加も渋っていたのですけど来てよかった。みなさんと話すことで気持ちが楽になりました」とGさんは言った。

「ぼくは福岡なんですが、彼女の実家を訪問した時、東北の人って、家族や親戚との関わりが濃密なんですよね。ぼくなんかむしろ耐えられるかなって思うくらいで・・・」と旦那のG氏が言葉を添えられた。
 今回の大震災で、日本人は改めて自らの絆を実感したのではないだろうか。
 その点に関しては外国からも多数称賛の声が寄せられている。
 あらためて、この日本人のこの資質を誇りに、前向きに復興に向けて行動しなければ。

 震災の間アメリカへ行っていたお二人から<マナ>という<グミ>のようなサプリメントをお土産にいただいた。
 
 <マナ>というのは旧約聖書に登場する食べ物だ。イスラエルの民がシンの荒野で飢えたとき、神がモーゼの祈りに応じて天から降らせたという。
 この時人々は「これは何だろう」と口にし、このことから「これは何だろう」を意味するヘブライ語の<マナ>と呼ばれるようになる。
 ちなみに、<マナ>というのは太平洋の島々で見られる原始的な宗教において、神秘的な力の概念でもある。 Sさんの旦那、S氏はこれをテーマに本を書かれ出版されているという。

 


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