昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(351)第30回読書ミーティング④

2019-07-24 05:53:00 | 三鷹通信
 今回は参加者の推薦本を紹介いたします。

 *仮想通貨を勉強中のSさんの推薦本は、浜矩子「通貨の正体」
  ・・・通貨は人が交換価値を有する交換手段として認知するから「通貨」となる。
  ・・・1971年に米が金本位制を停止、変動相場制に移行。ドルはすべての通貨に影響を与える通貨に。
  ・・・しかし、今やユーロや日本の為替介入の影響を受け、米国が国内の財政政策を打てば金利が上がりドル高を招く嘆きの通貨となった。
  
  ・・・「仮想通貨」ビットコインはマネーのマネをする仮想(コスプレ)通貨である。
  ・・・通貨は人がそれと認知することで通貨になる。
  ・・・未来のどの通貨がデジタルゴールドと言われる仮想通貨になるのだろうか。

 *読んだ後で物の見方が変わったとおっしゃるAさんの推薦本は、稲盛和夫「生き方」
  ・・・よい心。とくに「世のため人のため」という思いは、宇宙の本来持っている「意志」である。
  ・・・日々労働によって心は磨かれていく。
  ・・・ウソをついてはいけない。人に迷惑をかけてはいけない。正直であれ。
  ・・・日本人固有の「利他精神」を説いている。

 *塩野七生さんの事実に即しているが、論理的な説得力のある描き方に惹かれるというHさんの推薦本は、塩野七生「十字軍物語」
  ・・・200年におよぶキリスト教徒とイスラム教徒の血みどろの戦争史。
  ・・・史実に忠実な記録というだけでなく、著者の意図も組み込まれた歴史小説である。       





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