昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(373)褒め殺し

2016-05-19 04:33:36 | なるほどと思う日々
 中国には「フラワーズ56」という日本のAKB48を模した美少女アイドルグループがある。
 
 中国に住む56民族を代表する15,16歳の少女らで構成されている。
 
 今このグループが5月2日、人民大会堂で歌った内容が問題視されている。
 かの文革の礼賛歌を毛沢東の軍服姿を背景に歌ったばかりでなく、習主席をも持ち上げる「あなたを何と呼べばよいのか」という歌も取り上げた。
 
 
 また、「世界の人民が団結して侵略者の米国と、その走狗を打ち破ろう」という北朝鮮並のスローガンまで掲げられた。
 しかも、この公演はメディアを指揮する党中央宣伝部、党の人材育成機関である共産主義青年団(共青団)中央のお墨付きだという。

 この公演が終わると、「共青団」と対立関係にある、いわゆる習主席の親派「太子党」の馬暁力がいちゃもんをつけた。
「個人崇拝禁止という党決議に違反しており、しかも、褒め殺しで習主席を追い落とそうとしている臭いさえ感じる」というわけだ。

 この公演の裏には現在の中国の権力闘争が透けて見える。
 
 苛烈な反腐敗運動などで権力の集中を求めてきた習近平主席は、その運動に対する反発、そして経済減速もあって、今これまでの勢いを失いつつある。
 この事件に関して、ついに党規律検査部門が調査を開始したという。
 国民に人気のアイドルグループを通して垣間見えてきた権力闘争に関し、
「いったい習はどう裁くのか。そして今後の中国政局にどう影響するのか。興味は尽きない」
 日本経済新聞の「激震、習政権ウオッチ」はこう結んでいる。
       
 
 <好奇心コーナー>
 

 女子バレー、オリンピック出場を賭けた戦い。
 昨日韓国に負けて、今日のタイ戦を観たら、最終セット6対12で負けている。
 タイがあと3点取れば日本はタイにも負けてオリンピック出場は絶望的になる。
 こりゃダメだと思いながら観ていたら、なんと8連続得点で日本が大逆転した。
 
 そのうち2点はタイの監督が審判の判定にいちゃもん付けたゲーム遅延の罰則点だった。
 
 「勝負事得でカッカするのは禁物だね」

 
 


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