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大崎が身体をひねって、入ってきた二人の細身の男を眺めうれしそうに言った。
「大崎さんの紹介とあっちゃ、来ないわけにはいかないでしょう」
漫才師の相方のように後ろにくっついて来た方が首を伸ばして言った。
「知らない若者だね・・・」
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兄貴分のほうが隣に座りながらボクをじろじろと眺めた。
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大崎がいちご紅茶のカップに口をつけながらぼそりと紹介した。
「司秀三です。よろしくお願いします」
ボクは立ち上がり、彼らに頭を下げた。
「高木さんは2課の課長さん、佐賀くんは係長だ」
大崎さんが言った。
「社長さんの紹介なんだから、大切に育てなさいよ。課長さんと係長さん!」
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ボルシチのいい香りとともに現れたマダムが笑顔で付け加えた。
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高木課長の背後から首を伸ばした佐賀係長が言った。
「いえ、機械部第1課に配属になりました」
「そうか、そりゃよかった。3課の中国向けは大変だからな・・・」
高木課長が前を向いたままぼそりとつぶやいた。
「1課というと、ソ連向けタンカーの仕事かな?」
佐賀係長がまた狐のような首を伸ばした。
「ええ、艤装品の輸入の仕事です」
「輸入業務か、単純作業だから心配ないよ」
佐賀がバカにしたように首をふった。
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─続く─
参議院予算委員会で与野党美女対決があった。
民主党、蓮舫対稲田行革大臣。
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その白黒ファッションに見とれて、バカな国民のぼくはその質疑内容が何だったか覚えていない。