東北本線 上野発:旧客普通列車3兄弟(上り編)
東北本線 上野発:旧客普通列車3兄弟(下り編)に続き、上り列車編をまとめました。
下り列車は、早朝・昼間・夕方に121レ・123レ・125レと規則的に分かり易い設定になっているのですが、上り列車は非常に厄介でした。まだ小中学生の頃でしたので、当時は時刻表を見ても全く理解できませんでしたね。
今回、時刻表や他の方の記事等を見て、やっと骨子が掴めた状態です。
ただ、昔の客車運用は、同じく気動車急行の運用と同様に、東北地域内における非常に複雑な運用を伴っているため、全貌までを掴むまでには至りませんので、その点はご勘弁ください。
※時刻表は、交通公社時刻表 昭和50年7月号から拝借しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/bc/e74cdf9de3b1c757e1b9a6383de6f843.jpg)
まずは福島6:36発の上野行き122列車です。
列車番号が下り列車と対になっているため、分かり易い列車です。この列車には何回か乗ったことがあります。
編成は下り列車に準じますが、この列車には機関車次位(上野方荷物車のさらに機関車寄り)に回送車2両が連結されています。私が実際に見たものでは、スハフ32の確率が高かったように思います。この車両には客室に鍵が掛かっている時と掛かっていない時があり、中に入れれば貸切を味わうことができました。
この回送車ですが、残念ながらどこから連結されているのかは知りません。おそらく、翌朝の121列車の白河回転車になるのではないかと思われます。
※一番右端にある124レを覚えておいて下さい。後程出てきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/7e/bd460eae80293d5aab5afbed4d040c73.jpg)
昭和52年3月21日 栗橋駅にて 122レ
確か、有名な利根川橋梁に初めて写真を撮りに行った帰りに撮ったように記憶しています。日付はもしかしたら誤っているかもしれません。
唯一保存されているEF577が牽引しており、機関車の次位が荷物車ではないことが判ります。その状況もこの時に初めて知りました。
昼間の良い時間帯ながら、地元では本当に撮ったことのない列車でした。
それにしても、宇都宮の停車が48分間も。一体何をしているんでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a8/50c4b105b0f5780a8a4ef2ef22b58af8.jpg)
黒磯19:18発に2126列車というのがあります。
列車番号が4ケタなので分かりづらいですが、126レで区間が黒磯発となっているため2000番台を名乗っているものと思われます。
黒磯までこの列車に充当されそうな列車が見当たらず、時刻表からは推測できませんでした。
東北本線の最終上り列車は大宮止まりとなっているため、同列車が上野着の最終列車となっています。
おそらくはこの列車が翌日の125レになるものと思われますが、こんな時間のため実列車は見たこともありません。
ここで、通常の時刻表では上りの客車列車は2本しか見えず、謎を解くことは難しいのですが、夏号にだけこの謎を解くカギがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/50/6c11bfb2c63927f0f4fd585525bf6391.jpg)
宇都宮14:08発に48列車という荷物列車の番号を名乗る列車が上野行きとして設定されています。
これは多客期のみに設定される快速のような客車列車ですが、実は最初の時刻表に載っている124列車からの続きになっています。つまり、普段は仙台発上野行きの列車を宇都宮~上野間の客扱い無しとして運転されているものを、多客期のみ停車駅を設定して客扱いをしていたようなのです。
なぜ荷物列車の番号としているのか?実は、青森~隅田川間に48列車という急行荷物列車が設定されているのですが、同列車が仙台から38列車と名前を変えてしまっています。走行時間帯もこの客車列車の48列車はかなりズレていますし、そもそも上野行きと隅田川行きを併結させることも不可能なことから、何故このような設定になっているのかは全く謎です。
時刻表では黒ずんで分かりにくくなってしまいましたが、宇都宮で20分の停車中に、後続の黒磯発大宮行き普通列車に抜かれてしまいます。せっかくの快速運転による延長ですが、後続の列車の方が早く目的地に着いてしまいますので、どれほど意味があったのかはちょっと疑問です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/c8/7afae23a9457b13e07064adb2d6ddff0.jpg)
昭和52年8月 EF58103牽引 48レ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/ce/e68907a033b2261252d6c78f4115fee6.jpg)
昭和53年10月頃? EF58牽引 48レ
客車が短編成で、しかも郵便車が連結されているという滑稽な編成で、何者か良く分かりませんでした。過去ログ『EF58牽引:謎な客車列車』でも謎の列車としてご紹介したものですが、今回様々な検証をしてようやく何者かが掴めました。
上のスハニ64と思われる車両を連結しているのは、検査等の回送を連結しているものと思われます。
結局、この列車が一ノ関行き123列車の対になる列車であることが判明し、その目的が郵便輸送のためであることも明確となりました。
今回の調査で、昔は知り得なかった概要を概ね掴むことができました。
しかし、123列車の仙台回転車がどの列車で戻って来るのかまでは判明しなかったことだけがちょっと残念です。
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東北本線 上野発:旧客普通列車3兄弟(下り編)に続き、上り列車編をまとめました。
下り列車は、早朝・昼間・夕方に121レ・123レ・125レと規則的に分かり易い設定になっているのですが、上り列車は非常に厄介でした。まだ小中学生の頃でしたので、当時は時刻表を見ても全く理解できませんでしたね。
今回、時刻表や他の方の記事等を見て、やっと骨子が掴めた状態です。
ただ、昔の客車運用は、同じく気動車急行の運用と同様に、東北地域内における非常に複雑な運用を伴っているため、全貌までを掴むまでには至りませんので、その点はご勘弁ください。
※時刻表は、交通公社時刻表 昭和50年7月号から拝借しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/bc/e74cdf9de3b1c757e1b9a6383de6f843.jpg)
まずは福島6:36発の上野行き122列車です。
列車番号が下り列車と対になっているため、分かり易い列車です。この列車には何回か乗ったことがあります。
編成は下り列車に準じますが、この列車には機関車次位(上野方荷物車のさらに機関車寄り)に回送車2両が連結されています。私が実際に見たものでは、スハフ32の確率が高かったように思います。この車両には客室に鍵が掛かっている時と掛かっていない時があり、中に入れれば貸切を味わうことができました。
この回送車ですが、残念ながらどこから連結されているのかは知りません。おそらく、翌朝の121列車の白河回転車になるのではないかと思われます。
※一番右端にある124レを覚えておいて下さい。後程出てきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/7e/bd460eae80293d5aab5afbed4d040c73.jpg)
昭和52年3月21日 栗橋駅にて 122レ
確か、有名な利根川橋梁に初めて写真を撮りに行った帰りに撮ったように記憶しています。日付はもしかしたら誤っているかもしれません。
唯一保存されているEF577が牽引しており、機関車の次位が荷物車ではないことが判ります。その状況もこの時に初めて知りました。
昼間の良い時間帯ながら、地元では本当に撮ったことのない列車でした。
それにしても、宇都宮の停車が48分間も。一体何をしているんでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a8/50c4b105b0f5780a8a4ef2ef22b58af8.jpg)
黒磯19:18発に2126列車というのがあります。
列車番号が4ケタなので分かりづらいですが、126レで区間が黒磯発となっているため2000番台を名乗っているものと思われます。
黒磯までこの列車に充当されそうな列車が見当たらず、時刻表からは推測できませんでした。
東北本線の最終上り列車は大宮止まりとなっているため、同列車が上野着の最終列車となっています。
おそらくはこの列車が翌日の125レになるものと思われますが、こんな時間のため実列車は見たこともありません。
ここで、通常の時刻表では上りの客車列車は2本しか見えず、謎を解くことは難しいのですが、夏号にだけこの謎を解くカギがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/50/6c11bfb2c63927f0f4fd585525bf6391.jpg)
宇都宮14:08発に48列車という荷物列車の番号を名乗る列車が上野行きとして設定されています。
これは多客期のみに設定される快速のような客車列車ですが、実は最初の時刻表に載っている124列車からの続きになっています。つまり、普段は仙台発上野行きの列車を宇都宮~上野間の客扱い無しとして運転されているものを、多客期のみ停車駅を設定して客扱いをしていたようなのです。
なぜ荷物列車の番号としているのか?実は、青森~隅田川間に48列車という急行荷物列車が設定されているのですが、同列車が仙台から38列車と名前を変えてしまっています。走行時間帯もこの客車列車の48列車はかなりズレていますし、そもそも上野行きと隅田川行きを併結させることも不可能なことから、何故このような設定になっているのかは全く謎です。
時刻表では黒ずんで分かりにくくなってしまいましたが、宇都宮で20分の停車中に、後続の黒磯発大宮行き普通列車に抜かれてしまいます。せっかくの快速運転による延長ですが、後続の列車の方が早く目的地に着いてしまいますので、どれほど意味があったのかはちょっと疑問です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/c8/7afae23a9457b13e07064adb2d6ddff0.jpg)
昭和52年8月 EF58103牽引 48レ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/ce/e68907a033b2261252d6c78f4115fee6.jpg)
昭和53年10月頃? EF58牽引 48レ
客車が短編成で、しかも郵便車が連結されているという滑稽な編成で、何者か良く分かりませんでした。過去ログ『EF58牽引:謎な客車列車』でも謎の列車としてご紹介したものですが、今回様々な検証をしてようやく何者かが掴めました。
上のスハニ64と思われる車両を連結しているのは、検査等の回送を連結しているものと思われます。
結局、この列車が一ノ関行き123列車の対になる列車であることが判明し、その目的が郵便輸送のためであることも明確となりました。
今回の調査で、昔は知り得なかった概要を概ね掴むことができました。
しかし、123列車の仙台回転車がどの列車で戻って来るのかまでは判明しなかったことだけがちょっと残念です。
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