マル鉄・鉄道写真館

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14系客車+オニ50:「HITACHI80周年記念号」

2020-07-15 19:47:00 | 国鉄・JR団体・臨時列車
14系客車+オニ50:「HITACHI80周年記念号」


既に30年前のこのことになりますが、平成2年8月夏休み、上越線で「HITACHI80周年記念号」という列車が運転されました。種別は団体扱いであったと記憶しています。

※運転日は、平成2年8月20~31日。(24・28日を除く。)
運転区間は、上野~水上間。ただし、復路の高崎→上野間は回送。26日は高崎~水上間の運転。

往路は、高崎~水上間をD51498が牽引(EF6019後補機付き)、復路は水上~高崎間をEF551が牽引するという、イベント色の非常に強い列車でした。
ちなみに、上野~高崎間は、往復ともEF5861が牽引しています。

このうち、1往復のみ撮影に出掛けたようです。


※撮影は、平成2年8月26日です。



敷島~津久田間にて D51498牽引 下り「HITACHI80周年記念号」

煙を求めた結果、編成が全然分からない残念な写真になってしまいました。
D51498を先頭に、14系客車7両+オニ50客車2両、さらに補機としてEF6019(やすらぎ色)で編成されています。



群馬総社~八木原間にて 上り「HITACHI80周年記念号」

モノクロプリントが硬調で見苦しい点はご勘弁を。
復路は人気沸騰中のEF551が牽引しました。しかし、こちらの写真も正面過ぎて、編成の状況が分かりません。9両という長い編成ですが、下り勾配のみなので、珍しく単機牽引のようです。

SL牽引列車としては、主に12系客車や旧型客車があり、時折ジョイフルトレインを牽くことはありました。しかし、14系客車というのは当時としても余剰が無くなって来ていたと思いますので、非常に珍しかったと思います。この辺りをきちんと捉えていなかったのは完全に失敗でした。




さらに注目すべき点は、50系客車オハ50改造のオニ50を2両を連結していたことです。

オニ50は、1988年7月4日(アメリカ独立記念日)から1年間にわたって日本各地を巡回した特別仕立ての列車「アメリカントレイン」で、特別塗装を施したEF6019と大量余剰になっていた50系(オハフ50×2両とオハ50×8両)を改造したものの中間車です。
「アメリカントレイン」の運転終了後、車齢の浅い50系の去就が注目されましたが、当時では製造後10年程度の50系を廃車してしまうほど急速に客車列車の淘汰が始まっており、その中でもブルトレ色にリニューアル使用されたこのオニ50には注目が集まったものです。※一部の車両は「ノスタルジックビュートレイン」に再改造されたものもあります。
しかし、このオニ50も殆ど活躍する機会も無く廃車になってしまったようです。


ブルトレ色として奇跡のリニューアルを果たしたオニ502308と2312の2両。最後の引きの写真を撮っていて辛うじて記録らしくできました。
編成端に車掌弁も後部標識もを持たない車両を組成するなど怪しい編成となりましたが、上越線ではこれ以上の珍編成は今後出現しそうにもありません。


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